斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年10月11日(土) |
あれ?僕の立場が・・・ |
今、僕が進めているプロジェクトは、難易度が高い。 ここ最近、僕はあまりプロジェクトでつまずいたり、大変だったり、という経験がない。 比較的、サクサクと問題なく仕事を進めてきている。 だが、今回はさすがに難しそうだった。 クライアントから仕事のオファーがあった際も、仕事を受けて良いものかどうかが社内で議論になった。
「本当にこんな仕事を受けて本当に結果を出せるのか?」 「こんな仕事を受けて、どうやってプロジェクトを進めるのか?」 「遂行できるスタッフはいるのか?」
クライアントそのものは、僕が長らく担当してきた相手。 僕は業界知識、専門知識の面では問題ない。 だが、今回のテーマは難易度が高すぎる。 専門性が高いのである。
戦略コンサルティングの仕事のオファー内容は基本的に曖昧である。 クライアント自身も良くわかっていない場合がほとんどである。
結局、僕自身はその仕事を受けたかったので、困難を承知で仕事は受けることになり、僕はプロジェクトの進め方について、アタマを悩ませることになった。
僕は、プロジェクトのアプローチを必要以上に細かく設定した。 プロジェクトを進めるにあたって問題となりそうな部分を全て洗い出し、ひとつひとつ対応策を練り、つぶしていった。 戦略コンサルティングの仕事は、乱暴に言えば、気合でなんとかなる。 プロジェクトが途中でヤバくなっても、徹夜を繰り返したり、スタッフを増強すれば、何とかなる。 だが、今回はそうはいきそうもなかった。
EXCELに仕事の手順を細かく定義した。 次に各手順で問題になるであろう事柄を洗い出した。 そして、アウトプットのイメージを細かく設定した。 工数のかかりそうな部分は工数を減らすための対応策を練り、曖昧な部分は曖昧さを排除し、プロジェクトそのものは、アタマを使わず、かつ無理なく進められるように準備をした。 僕は通常のプロジェクトでは必要のない、異常ともいえる準備をした。
あとは、スタッフに任せてしまえば良い。
結果的に、僕がいなくてもスタッフだけでもプロジェクトを遂行できるまでに準備をした。
で、プロジェクトが無事に始まった。 完璧に準備がなされている。 マネージャーの仕事はもうない。 僕がいなくてもプロジェクトは問題なく進むであろう。
あれ?僕の仕事がない・・・ぞ。
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