斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年05月06日(火)
JASRACは即刻、iTunes Music Storeの日本版のサービスを認めよ
iPod 30GBが週末に届く予定なので、ひたすらMP3ファイルのエンコードを行っている。 ここ最近はNetMDを愛用しており、MP3ではなく、ATRAC3のファイルばかりを生成していた。 でも、ATRAC3はMP3ファイルには変換できない。 しかたがないので、せっせとMP3ファイルのエンコード作業をまた再度やるしかない。 とは言っても、エンコード作業は単にCDをパソコンに放り込むだけである。 CDをパソコンに放りこめば、勝手にMP3ファイルにエンコードしてくれる。 曲名、アルバム名、アーティスト名といった関連情報も同時にCDDBから引っ張ってきて自動的にファイルに情報を付加してくれる。 僕の保有しているCDは99%が洋楽なので、CDDBからほぼ確実に情報を取得することができる。 とりあえず、5GBほどのMP3ファイルを生成した。 曲数にして約1,400曲。 がんばったつもりだったのだけれど、まだ保有CDの3分の1の作業しか終わっていない。 保有CDを全部エンコードしたら3,500曲くらいになる。 ふーむ。 僕はそんなに大量の曲を保有していたのか・・・。 自分ではそれほど大量の音楽を保有しているとは思っていなかったので意外。 しかも、見覚えのないCDがいくつもある。 CDジャケットを見ても、全く思い出せない。 ジャケ買いをして、一回聴いただけでラックの奥深くに入れてしまっていたのだろうか。 MP3ファイルを生成してしまったら、もうCDには用はない。 エンコードが終わったCDから順番にダンボールに詰める。 ダンボールはクローゼットの奥にしまいこまれる。 クローゼットの奥には300枚のLPと500本のテープも眠っている。 と、なるとメディアとしてのCDの存在って一体何の意味があるのだ、という気にもなってくる。 iPodと同時にアップルが発表した、iTunes Music Storeの音楽ダウンロードサービスは、サービス開始後1週間で100万件以上の楽曲を販売したのだそうだ。 一曲99セントだし。 このiTunes Music Storeは事実上初の成功した音楽ダウンロードサービスとなる可能性が高い。 日本にはJASRACという「既得権益保護団体」が存在しているので、iTunes Music Storeのサービスが日本でサービス可能かどうかはわからないけれど。 iTunes Music Storeは米国に住所登録されたクレジットカードがないと利用できないので、日本からこっそり利用、というワケにはまだいかない。 CDの売上が落ちたからといってCCCD(コピーコントロールCD)などという、リスナーの利便性を無視した技術で、制限ばっかりかけていても、CDの売上は伸びない。 僕は数年前、音楽ダウンロードサービスの企画書を持って、あるレコード会社を訪れた事がある。 そのときは、出入り禁止を食らった。 ダウンロードサービスが始まってしまうと、既存のレコード店の猛反発を食らうから、という理由だった。 さすがに、今となってはそこまでひどくないとは思うけれど。 ついでに言えば、同時期に僕が関わったあるサービスでJASRACから警告を受けたこともある。 そのときは単なるいいがかりに過ぎなかったので、適当にあしらったけれど。 音楽はそもそもCDという物理的なアトムメディアではないのだ。 音楽はビットデータでしかない。 ユーザーは適切な料金であれば、デジタルコンテンツにお金を支払うのだ。 i-modeで証明済の事だ。 日本の音楽ダウンロードサービスは「高い」、「面倒くさい」。 既存のレコード店を守るために、意識的に高い値段をつけている。 そのうえ、コピーをできないようにするため、やたらと面倒くさい。 日本のレコード会社およびJASRACはiTunes Music Storeの日本でのサービスを即刻認めるべきだ。 既得権益の保護ばかりに囚われていると、足もとをすくわれるよ。 ■Appleの音楽サービス、好調な滑り出し http://www.zdnet.co.jp/news/0305/06/ne00_apple.html
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