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2003年02月10日(月) 知覚の扉を蹴破れ

もう少しドラッグに関して僕の考えを書きたい。

僕はドラッグに対して否定的ではない。
「リベラル」だとか「ラブ&ピース」と言いたいわけではない。

僕は人間が自分の脳に作用するドラッグに興味を持つ事は不自然ではないと思う。
興味を持たないほうが不自然だ。
僕は「全て」のドラッグに対して肯定的な立場を取る。
大麻に関しては世の中的にも開放運動が盛んだけれど、僕は「全て」のドラッグを解禁すべきだ思う(異論だらけだと思うけれど)。

「知覚の扉」を開きたいという欲求は誰にだってある。
ドラッグが本当に知覚の扉が開くのかどうかは知らないけれど。

ドラッグはクリエイティブを加速するのか?
僕は否定的だ。
ダウナー系のドラッグを使用して、何かを作ってみればいい。
出来上がってきたものはロクなもんじゃない。
作り上げたその時は素晴らしいものに思えるのかもしれない。
作り上げた時は、自分は神だと思うのかも知れない。
でも、後でシラフの時にその時の作品を見てみればいい。
結果として出来上がってきたものはどうしようもないシロモノのハズだ。
ミュージシャンや作家がクリエイティブのためにダウナー使用する事には何の意味もない。

じゃあ、アッパー系なら良いのか?
アッパーとは史上最悪のドラッグ、覚醒剤だ。
覚醒剤はインタークーラーツインターボ付のコーヒーみたいなもんだ。
脳を無理やり覚醒させる。
脳のレセプターをぶち壊す
安全弁を破壊された脳は臨界点まで暴走する。
暴走した脳は・・・。
覚醒した脳には何も起こらない。
だって、覚醒してるんだから。
あまりにも現実的な世界が垣間見えるだけだ。

だけど、僕は「全て」のドラッグを否定しない。
高級であれ、低級であれ。
僕は自分自身の脳を破壊することを望んでいるからだ。
僕の脳を破壊したい。
僕は自分自身を破壊したい。
暴走した自分の知覚がどこに向かうのかを見極めたい。

神はどこにいるのか?
神などはどこにもいない。
神は自分の脳のなかの幻想だ。
だったら僕は自分自身の脳のなかにいる、その神に会いたい。
神に会って「いやあ、今日も冷えますね。来年の阪神タイガースは期待できますかねえ」くらいの会話は交してみたい。

人間にとって最も不可思議な宇宙は自分自身の脳だ。
理解できない世界が自分自身のなかにある。
そのなかにダイブしたい、という欲求を否定する事は誰もできない。
ドラッグが許されないのであれば、瞑想でもシンクロエナジャイザーでも酸素バーによる過剰な酸素吸入でもいい。
僕が最もわからないもの、最も知りたいものは自分自身だ。

ドラッグを使用した結果、使用者がどうなろうと知った事ではない。
死のうが発狂しようが知った事ではない。
それは全て「@YOUR OWN RISK」。
個人の問題だ。
何が起ころうと、国家の介入する問題ではない。
イリーガルでなくても、ニコチン中毒もアル中も全て個人のリスクだ。

ドラッグが地下に潜ることによる問題のほうがずっと大きいと思う。
ドラッグの害についてきちんと理解したうえで、使用するぶんには何の問題もないと思う。
禁止するからアンダーグラウンドエコノミー(893)の資金源になるのであって、普通に薬局で売ればいいのに、と思う。
ドラッグで自分の健康がどうなろうと、国家の知ったことではない、と思う。
せいぜい、保険の契約に問題が出るくらいだろう。
死のうが発狂しようが放っておいて欲しい。

しつこいようだけれど、僕はイリーガルドラッグに関しては、常用者ではない(信用できなければ家宅捜索でも尿検査でも血液検査でもしてみればいい)。
僕はドラッグに関しはモラル的には全く悪い事だとは思っていないけれど、逮捕されたくない、という単純な理由から手を出さない。

ドラッグを「自分探し」のひとつのツールとして捉える人間が増えている事実は否定できない。
実際はドラッグくらいで、自分が見つかるハズもないのだけれど。

合法的にトリップしたければ、酸素の過剰摂取が一番手っ取り早い。
宗教的な儀式や修行をしなくても、酸素バーとか酸素ボンベがお店に売っているので、買ってくればそれでOK。

ドラッグ後進国の日本人としては「悪い事をしてるぞ感」を楽しむのがせいぜいなのかな。




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