斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2003年01月26日(日) |
お金で国を買えないものか |
国って買えないのかなあ。 企業の買収や合併は、ごくごく普通の事だけれど、国をM&Aしたというハナシは聞かない。 昔はいくつかお金で国を買ったというハナシもあったのかもしれないけれど。 今は国が欲しいと思ったら、戦争や武力を行使するのが一般的だ。 戦争や武力で国を併合するのではなく、経済(お金)で国を買えないものなのだろうか。
なぜだか知らないけれど、国家単位のM&Aは戦争で行われる。 戦争で国家を侵略するなんて、企業社会ではヤクザくらいしかいない。 ブッシュも「フセインのタマ取って来い!」とか「金正日の首に皿を載せて・・・、じゃなくて、首を皿に載せて持って来い」なんて命令を出しているみたいだけど、国際政治はヤクザの抗争と変わらない。 金正日も工作員と称する鉄砲玉を送り込んでくるし。 講和条約とか平和条約って要は「手打ち」ってことだろ。 国際政治は企業社会に対して、野蛮だし、遅れている。 もっとスマートに金で「解決」といかないものか。
お金で国をM&Aしちゃえばいいのに。 将来キャッシュフローを生み出しそうな国を発展途上のうちに買っちゃうとか。 債務超過の国を買って、徹底的に構造改革(リストラ)して、その国が再生した段階で、とっとと売っぱらうとか。 北朝鮮とか売らないかな。 北朝鮮なら安そうだし、日本から近いし。 北朝鮮は将来生み出すであろうキャッシュフローから海外援助という資本調達コスト、カントリーリスクを割り引くと国家としての時価総額は5、000円くらいかもしれない。
戦争じゃなくて国家をTOBで敵対的買収してもいいと思う。 TOBも、宣戦布告してケンカをふっかけるんだから似たようなもんでしょ。 戦争するお金があったら、国くらい買える。 国の買収に成功した暁には、その国の経営者である国家元首、取締役である政治家は全員解雇。 買収されたら外国から再生屋が乗り込んでくる。
リップルウッドやゴールドマンサックスが何千億というお金を使って、日本のクソ会社をせっせと買収しているけれど、そこまでお金をかけるんだったら、国が買えちゃうんじゃないのか? 国ごと買って、憲法や法律から社会システムから好き勝手に作っていったほうが儲かるような気がする。 独立国家であれば国際法上、自由度が高い。 一応、独立国家なんだから何でもやり放題でしょ。 株式国家として世界中から投資家を募って、NYSEに上場して、社債みたいな国債を発行して・・・。
憲法第1条は「株主への貢献」からはじまる。 国家元首は株主とする。 実際に国家を運営する首相なり、大統領は株主からの委託を受けた国家の運営代理人。 国会は株主総会。 その国の最高の意思決定機関は株主総会。 持株数の最も多い人間がその国の重大な方針は決定する。 当たり前だが、選挙権も持株数によって決まる。 持株数の多い人間は持株数のぶんだけ、政治に口を出しても良い。 政治に文句があったら、株を買い占めればいいのだ。 資本主義に忠実な国家運営。
これって実は、超民主的な国家のしくみだと思う。 実際は民主主義ではなく、資本主義だけど。 資本主義を経済のしくみではなく、国家のしくみとして取り入れてみたい。 「○○資本主義共和国」みたいな。
うん、決めた。 将来は会社の経営者になる、なんてセコい事を言わずに、国家元首になることをめざそう。
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