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2002年10月28日(月) テレビにモラルを求めるのはいかがなものか?

横田めぐみさんの娘のキム・ヘギョンさんへのインタビューについてテレビや新聞で非難合戦が起きている。

「子供に対してあまりにも露骨な質問ばっかりしてひどいじゃないか」ということらしい。
インタビューに参加した報道機関はフジテレビ、朝日新聞、毎日新聞。
今朝のワイドショーを見ていると、当然のことながらインタビューに参加したフジテレビは擁護派、参加しなかったテレビ朝日は非難派。
テレビ局どうしで非難合戦。
非難側の局だって自分たちがインタビューに参加してりゃ同じことをしたかもしれないのに。

このインタビューを放送したフジテレビの報道特別番組の視聴率は26.3%。
瞬間最高視聴率は31.4%で日本シリーズを抜いたらしい。
視聴率的には大成功だ。
非難側の局の本音は「抜け駆けして視聴率を取りやがって」ってところだろう。

NHK以外のテレビ局はあくまでも商業放送。
視聴率がとれてナンボの世界。
番組のモラルなんて視聴率に関係なけりゃどうだっていいのだ。
視聴率以外で気になるのはスポンサーの反応のみ。
ちなみに番組に文句があれば、テレビ局じゃなくスポンサーの広報に電話しよう!
2、3本も電話すればちょろい番組なら即終了(らしい)。

テレビにモラルを期待するほうが間違ってるんだよ。

そうはいいつつも、地上波放送局は電波という「有限な資源」を行政によって与えられている。
既得権益を持ち、規制に守られた業界。
お国の規制により、外部からは新規参入できない。
参入障壁は限りなく高い。

テレビに与えられている影響力なり権力は基本的に国から与えられている。
「公共の電波」をただ同然の電波使用料で使用可能。
新規参入が困難なので競争原理が働かない。
衛星放送があるけれど、地上波は既に規制によってマスを取りきっている。
かつマスを取っているおかげで、広告モデルが成立しており無料放送が可能なので、マスが有料放送に一挙に移行することはない。
テレビ局員が高給なのも規制に守られ、基本的に競争原理が働かないからだ。
規制に守られ、競争原理が働かない業界は腐る。

本来はかなりの制限を与えられて当然の業界である。
そこを「表現の自由」を錦の御旗として好き勝手な放送を行なっている。
お役所の介入は困るけれど。

テレビ局ってなんであんなにゴーマンなんだろ。
第三の権力だってよ。
お役所に守ってもらってる規制業種のくせに。
やっぱ規制業界はダメだな。




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