斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2002年10月21日(月) |
ノーベル賞の田中さん効果とわたくし |
島津製作所の株が異常に上昇中。 ノーベル賞の田中さん効果で火がつき、業績回復期待で加速がついた。 今日だけでも+13.40%。 これが連日続いている。 もはや田中さん効果は超えている。
僕は2年ほど前から島津製作所の株を保有している。 先見の明があったというわけではない。 いわゆる塩漬け株。
ここ2年くらい、島津製作所の株は下がり続けていた。 ただ、保有しているのは1単位だけだし、僕のポートフォリオ的にはほとんどゴミだったので、ほとんど忘れていた。
島津製作所の株価変動を10年くらいのスパンで見てみると、面白いことがわかる。 春と秋は高く、夏と冬は安いのだ。 なぜかこのパターンが続いている。 http://quote.yahoo.co.jp/q?s=7701.t&d=ay ね、毎年、山と谷が2つずつあるでしょ。 このパターンに気づいた僕は、大喜びで株を購入した。 でも全体的な下降局面であることをすっかり見逃してしまい、結局損をしてしまったのであった。
株の必勝法として「上がるまで、ずーーーーーーーーっと持ち続ける」というワザがある。 いくらなんでも数年くらい持ち続けてりゃあ、どんな株だって上がるときがある(ハズ)。 機関投資家と異なり、個人投資家は現物で持っている限り、いつまでに売らなきゃイカンということがないので、上がるまでずーーっと持ってりゃいいのだ。 金利や現在価値なんていうコトバは忘れちゃえ(ただしこれはインフレ前提。デフレの世の中がずっと続くと・・・)。
とは言っても今の島津製作所の株の上昇は異常。 上がるから買う、買うから上がるの循環が始まったワケだけれど、もはや異常な加熱状態。 どこかで、この状態は崩れる。
信用取引がある以上、極端に無茶な事は起きないのだ。 信用取引が株価形成の異常な動きのヘッジになっている。 商品先物取引が商品価格の戦争や天候不順による変動のヘッジになっているのと同じ。 株価上昇を見込んだ信用買いが増えてきて、株価が上昇すると利益確定の売りが出るので株価は下がる。 信用取引は期限付きの短期資金なので、比較的早く反応が出る。 現状は「いくらなんでもこれはバブルだ、下がるに違いない」と考えた人が「信用の売り」をかけてきたものの、予想以上に上昇したため、買い戻しているのかもしれない。 株の心理戦は信用取り組みの状況を見て想像してみると面白いのだ。 ただし、僕は島津製作所の信用取り組みの状況は見ていないので、上記は単なる想像だけど。
普通に考えれば、ここは「信用の売り」の局面だと思う。 だけど、こんなに狂ったような上昇率じゃあ、もし予想がハズれて上がっちゃったら一発でドボン。 危険すぎ。 僕は根性がないので、とりあえず静観。
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