ななの想い。

2003年02月25日(火) 元彼と逢う。 *決断*

次の日。

ゆうをホテルまで迎えに行った。


あたしはどういう顔で逢えばいいのか、

どういう風に接すればいいのかわかんなかった。


でもゆうはいつも通りだった。

笑顔で『おはよう。なな。』って言ってきた。

あたしも笑顔で『おはよ。ゆう。』と答える。


いつも通りに色々会話して…。

ごはん食べて…。

笑って…。


そしてあたしはゆうに話を切り出した。


なな『今回ゆうがあたしに逢いに来たのは、

   これからのことハッキリさせるためだよね?

   なのに話全然してないよね?ちゃんと話そうよ?』

ゆう『うん。これからのことちゃんと話そうって思って来たよ。

   でもななの反応見てたらななのキモチが俺にないような気がして、

   聞くのがすごく怖くて、その話題さけてたよ…。』

なな『そっか。でもちゃんと話さないとこれからまたズルズルいくよ?

   またお互い傷つく。ゆうも先に進めなくなるよ。だからちゃんと話そう?』

ゆう『わかった。じゃ、俺のキモチを話すよ。

   俺はななのことまだ大好きだし、愛してる。

   またななと頑張りたいって思ってる。

   ずっと一緒にいたい。失いたくない。

   一緒にこれから頑張れないかなぁ??

   やり直してくれないかなぁ?

   ななのキモチを聞かせてくれない?』

なな『ゆうのことすごく大事だしこれからも大切にしたいって思ってる。

   でもゆうと戻ってもまた同じ事の繰り返しだよ。

   もうあたし、辛い想いしたくない。

   ごめんね。あたしやっぱりゆうとやり直せない。』

ゆう『そっか。やっぱりもうやり直せないんだね。

   ななの態度見ててわかってたよ。

   ななの出した結論だもんな。わかったよ。』

なな『ごめん。ホントごめんね。』

ゆう『俺こそごめん。ななのこと絶対幸せにするって約束したのに。

   傍にいるって、守ってやるって約束したのに守れなくてごめん。

   ななは絶対幸せにならないとダメだよ。

   俺が幸せにしてやりたかったけど…。俺じゃダメだったもんな。』

なな『今までホントありがとぉ。ゆうと一緒にいるときはホント幸せだったよ。

   ななこそごめんね。ゆうとずっと一緒にいるって約束したのに…。ごめんね。』





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あたしゆうにホントに愛されてたんだなぁ…。ってすごく思った。

ゆうのキモチが素直にうれしかった。


あたしすごく大切にしてもらってたんだよね。


なのにあたしは、不安で不安でそれから逃げることだけしか考えてなかった。

そして、ゆうのキモチをいつもどこがで疑ってた。


あたしも怖かったんだよ。

ゆうを失うこと。

すごく怖かったんだ。

だから逃げた。

自分が傷つく前に逃げたんだ。

あたしが逃げなかったら、ゆうと幸せになれたのかなぁ?

ゆうを傷つけずに済んだのにね。

ゆう、ホントごめんね。


自分のことばかりで、ゆうのこと思いやれてなかったよね。

ゆうだっていっぱい不安あったし傷ついてたのにね。

ごめんね。ゆう。



ゆう『なな、お互い絶対幸せになろうな。』

なな『うん。幸せになろうね。次は笑顔で友達として逢おうね。』

ゆう『おう。そうだな。』


そしてゆうはあたしのこと強く抱き締めた。


いつもあたしのこと大事にしてくれて、見守ってくれてたゆう。

最後まですごく優しい。あたしのこと思いやってくれる。

あたしも自然と涙ごぼれた。

ゆうに抱き締められたままこっそり泣いた。


ゆうとホントにお別れなんだ…。


そう思うとやっぱり辛かった。

離れたくなくなった。

いつまでもこうしてたい。そう思ったりもした。


けど…。それをしたらまた同じことの繰り返し…。

もうゆうから卒業しなきゃ…。

ゆうを解放してあげなきゃ…。




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ばいばい、ゆう。

今までホント幸せをいっぱいくれてありがとう。

そしていっぱい傷つけてごめんね。

ゆう以上にホンキで好きになれる人現れるかわかんないけど、

あたし絶対幸せになるから。ゆうも幸せになってね。

ゆうの辛い顔、切ない顔、もう見たくないもん。

ゆうはやっぱり笑顔が一番似合う。笑ってる顔が一番好き!

だからまた笑顔で逢おうね。


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