ゆうにすべて打ち明けてからゆうの態度が変わった。
落ち込んでるというか、
暗くなってっていうか、
かなり後ろ向きになった。
いつもはかなり前向きなゆう。
でも今はすごく後ろ向き。
理屈っぽくなってる。
『俺の存在価値はない。』と言う。
ゆうにとってななが最後の人じゃない。
ゆうにはもっとこれから未来がある。
幸せになれると思う。
まだまだ若いもん。
なのにゆうは…。
ひとりぼっちだと言う。
もう誰も信用できないと。
俺がどうなろうと誰も心配しないと。
そして、生きてく意味がないとまで言った。
普段のゆうらしくない言葉をいっぱい言う。
そんなゆうの言葉を聞いてるとすごく悲しくなる…。
でもゆうはいつもそう。
あたしが離れると一気に弱くなる。
あたしに弱音をいっぱい吐く。
そしてどんどん落ちていくゆうを見て、あたしは放っておけなくなる。
あたしがいないとこの人はダメなんだ。って思ってしまう。
その結果が、今まで何度も別れて戻っての繰り返し。
いつも同じことを繰り返してる。
あたしは、そんな弱いゆうがイヤだった。
もっと精神的に強い人がよかった。
あたしだって頼りたいし甘えたい。
それに、精神的に弱い人との未来が考えられなかった。
あたしとヒメのことちゃんと守ってくれるの?って不安だった。
比べちゃいけないけど…。
りいたは頼れるし甘えられる。
すごい包容力がある。
なんでも受け止めてくれる。
すべてを包み込んでくれる。
抱きしめられてるだけでホッとできる。
そんなりいたにあたしは惹かれたんだと思う。
やっぱりあたしはゆうの想いに答えられない。
でも、あたしの中でまだ整理がついてないキモチがあった。
そんな時、ゆうが『逢って話しがしたい。』
『逢ってからお互いのキモチ話して結論を出したい。』と言い出した。
あたしもゆうと逢って話せば、キモチの整理がつくと思った。
逢って話せばちゃんとゆうも納得してくれると思った。
だからゆうと逢う約束をした。
もちろんりいたにも許可をとった。
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