あたしはりいたにお願いしてることがある。
『あたしにウソとか隠し事しないで…。』
でもりいたは、
『ついていいウソもあるんだよ。
それが相手を思いやる気持ちだったりするんだよ。』って言う。
たしかにそうかもしれない。
全部話すことで相手を傷つけることもあると思う。
けど…。
それは、ウソが突き通せる人だけがすればいいと思う。
ウソが突き通せない人がウソをついて、それがばれたとき…。
ウソをつかれた人はウソをつかれたってことに傷つく。
普通に話されてればなんともなかったことでも、
ウソつかれてた、隠し事されてたってことに傷つく。
だからあたしは、りいたにウソも隠し事もなるべくしないようにしてる。
なんでも話すようにしてる。
でもりいたはなんでも自分のことを話す人じゃない。
『男はそんなに自分のことベラベラ話さないよ。』って言う。
でも話して欲しいっていっつもあたしはお願いする。
話さないと理解できないことだってある。
あたしはもっとりいたのこと知りたい。
自分のことはあんまり話さない人なのに、
あたしのことはしつこいくらい聞いてくる。
細かいとこまで結構聞いてくる。
あたしは素直に話す。ありのままを…。
でもたまに不公平だって思っちゃう。
いつもあたしのことばっかりって…。
男の人ってあんまり自分のこと話さないんですかねぇ?
今まであたしが付き合ってきた人は、
だいたいの人がなんでも話してくれたから…。
彼みたいな人は初めてです。
彼も少しずつ変わってくれようと努力してくれてるけど…。
でもりいたはあたしにウソをついたことがある。
それはりいたにとって、”ついてもいいウソ”だったらしい。
でもあたしにとっては”ついちゃダメなウソ”でした。
ついてもいいウソだったなら、
最後までウソを突き通してくれればよかったのに…。
証拠も残すなよ…。
そう言いたくなる。
そしてあたしは、ウソをつかれたこと、隠し事をされてたこと。
そのことに傷ついて、それから彼のことを100%信用できなくなった。
信用してまたウソつかれるのが怖かった。
その傷はまだ癒えてない。
だから今もりいたのこと完全に信用できない。
いつも疑ってるあたしがいる。
りいたは、
『俺が悪い。ホントごめん。今すぐに信用して欲しいって言っても
簡単に信用できないよな。今から態度で見せていくから…。
少しずつでいいから信用してくれ。』って言った。
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