∈どうしようもないよ∋ |
2004年06月02日(水) |
今日は泣いてしまった日・・・。
看護師さんから、「あきらめないで。歩けるようになるんだ!と、もっと前向きになろうよ。」と励まされた。 じゃあ、今すぐ歩かせて下さい。 あたしの思いが足りないから? 努力が足りないから? どうして、あたしは歩けるようにならないの?
一人になってから、次々と思いは襲ってきて、涙で心はグジョグジョになった。 「たとえ先生が歩けることはない。と診断しても、本人は絶対に希望は捨ててはいけない。」という信念を、熱く語っておられた。
あたしはずっと、歩けるようになりたいと思い、リハビリもがんばってきた。 けれど、何度も再発し、進行した。その度に、自分の思いに裏切られた。 何度傷つけられただろう・・・何度絶望しただろう・・・。 けれど、そこから、かすかな希望でもいい。掴んで這い上がろうとしてきた。
希望や気合いで回復するなら、病気なんて簡単でいい。 医師も薬もいらない。看護師さんとの出会いもなかった。 いつも、がんばって、がんばって、がんばっている、無意識に。 がんばることに苦しんでいる今、「がんばれ!」って言葉は辛いよ・・・。
将来のこと、先のことに答えをみつけることは、簡単ではない。 自立のこと、生きていくこと。 ふつうの人が、ふつうにできることなのに。 働くことも、自分で生活することも。
それは、あたし自身が、みつけていくこと。 看護師さんや、周りのサポートして下さってる方々が、答えをみつけるべきことではない。みつけて欲しいとも、思わない。
それに、そんなに簡単にみつかるものではない。 重度障害者が社会で自立していく術は。 そんなに社会は、やさしくない。 その厳しさを知って言ったのだろか、ただ言葉にしてみたのだろうか・・・
こんな時、「あー。彼女は、健康な人なんだなぁ。」と冷めて思ってしまう、自分が醜い・・・。
あたしのはっきりとした思い。 ちょっと今日の看護師さんの言葉は、違うって思った。 看護師さんの言われたような希望の持ち方は、今のあたしにはちょっとできない・・・。
今のあたしはこう思う。 「自分の病気の現状を、はっきりと認識することは大切。」 「そのため、主治医の先生との会話・信頼関係って必要。」 「その中から、希望を持つことが必要。」 それは、「あきらめ」とは、違う・・・。
リハビリ、効果ある?ないなら必要ないのでは?との、一つのアドバイスを受けた。 効果って、何だろう? 良くなること。回復すること。 だとしたら。
この病気と付き合っていくには、答えは得難い。 1日1日を自分なりに生きていくこと。 再発しても、生きていくこと。 それだけで、あたしは、精一杯なんだ・・・。
何だか疲れちゃったよ。 一番欲しいのは、見守り。 そっとじっとただ側で、見守って欲しい。
でも、そんな一言も言えなかった。 はっきりと自分の思いを言葉にする。 そのことが、患者という立場になると、こんなに難しい。
元気に生きることに、がんばってる。 こうしてふつうに生きる毎日を、がんばってる。
けれど、この毎日の中に、幸せが散りばめられている。 病気は苦しみも与えられるけれど、生きてるって、楽しい。
そんな人達もいること、少しでも知って欲しい・・・。
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