99745..チェリー
どうしようもないよ
2004年06月02日(水)
今日は泣いてしまった日・・・。

看護師さんから、「あきらめないで。歩けるようになるんだ!と、もっと前向きになろうよ。」と励まされた。
じゃあ、今すぐ歩かせて下さい。
あたしの思いが足りないから?
努力が足りないから?
どうして、あたしは歩けるようにならないの?

一人になってから、次々と思いは襲ってきて、涙で心はグジョグジョになった。
「たとえ先生が歩けることはない。と診断しても、本人は絶対に希望は捨ててはいけない。」という信念を、熱く語っておられた。

あたしはずっと、歩けるようになりたいと思い、リハビリもがんばってきた。
けれど、何度も再発し、進行した。その度に、自分の思いに裏切られた。
何度傷つけられただろう・・・何度絶望しただろう・・・。
けれど、そこから、かすかな希望でもいい。掴んで這い上がろうとしてきた。

希望や気合いで回復するなら、病気なんて簡単でいい。
医師も薬もいらない。看護師さんとの出会いもなかった。
いつも、がんばって、がんばって、がんばっている、無意識に。
がんばることに苦しんでいる今、「がんばれ!」って言葉は辛いよ・・・。


将来のこと、先のことに答えをみつけることは、簡単ではない。
自立のこと、生きていくこと。
ふつうの人が、ふつうにできることなのに。
働くことも、自分で生活することも。

それは、あたし自身が、みつけていくこと。
看護師さんや、周りのサポートして下さってる方々が、答えをみつけるべきことではない。みつけて欲しいとも、思わない。

それに、そんなに簡単にみつかるものではない。
重度障害者が社会で自立していく術は。
そんなに社会は、やさしくない。
その厳しさを知って言ったのだろか、ただ言葉にしてみたのだろうか・・・


こんな時、「あー。彼女は、健康な人なんだなぁ。」と冷めて思ってしまう、自分が醜い・・・。


あたしのはっきりとした思い。
ちょっと今日の看護師さんの言葉は、違うって思った。
看護師さんの言われたような希望の持ち方は、今のあたしにはちょっとできない・・・。

今のあたしはこう思う。
「自分の病気の現状を、はっきりと認識することは大切。」
「そのため、主治医の先生との会話・信頼関係って必要。」
「その中から、希望を持つことが必要。」
それは、「あきらめ」とは、違う・・・。


リハビリ、効果ある?ないなら必要ないのでは?との、一つのアドバイスを受けた。
効果って、何だろう?
良くなること。回復すること。
だとしたら。

この病気と付き合っていくには、答えは得難い。
1日1日を自分なりに生きていくこと。
再発しても、生きていくこと。
それだけで、あたしは、精一杯なんだ・・・。

何だか疲れちゃったよ。
一番欲しいのは、見守り。
そっとじっとただ側で、見守って欲しい。

でも、そんな一言も言えなかった。
はっきりと自分の思いを言葉にする。
そのことが、患者という立場になると、こんなに難しい。


元気に生きることに、がんばってる。
こうしてふつうに生きる毎日を、がんばってる。

けれど、この毎日の中に、幸せが散りばめられている。
病気は苦しみも与えられるけれど、生きてるって、楽しい。

そんな人達もいること、少しでも知って欲しい・・・。

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