Kozの日記
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2003年11月03日(月) 日常の対比

11月3日。

雨。

この連休は、仕事でずっと京都と大阪を行ったり来たりで、
移動だけで少々疲れ気味。

今日は早々に現場を引き上げ、
電車で戻ってきた。

車窓から見る風景はまだ緑が豊かで、
緑に包まれたコスモス畑の暖色が、雨で霞んで優しい色をしていた。
独りでホッとした時間。
車両にはあまり人もいなく、ホッとするには丁度いい空間だった。

山崎辺りを北に見て、登り坂の続く道。
踏切で、一人傘をさして通過待ちする女の子。
穏やかな忘れかけていた時間を取り戻した気分になった…。

のも束の間。

雨で人が集中する梅田の地下に、現実を取り戻した。

地下鉄に乗り考えてみた。

慌ただしい現実が、ホッとする時間を作ってくれているんだ。
穏やかな時間に慣れ過ぎると、きっと慌ただしさが恋しくなるに違いない。

生活の中で、いろいろなことが対比され、価値観へと変貌するんだ。

好きな人に会っていると、会うことに慣れて違うことを見てしまう。
会えないと、会いたくて仕方がなくなる。

先生と歩いた道や、交わした言葉、会えないなんて思っても見なかった
時から考えると、記憶に残る鮮やかな場面が輝きを増してしまう。

時間によって、先生との思い出の欠片は、一秒ごとに記憶から消されて
しまうんだ。


で、仕事もそうだよな。
忙しさが継続すると、逃避を考える。
仕事がなくなればホッとする時間より、仕事が欲しくて仕方がなくなる。

これを勝手と言うのか、自然で当たり前のことと認識すべきか、
結構微妙なところだ。

こんなことを考えるのも、日常の反動なのかな。

今、こんな時間にこうやってキーボードを叩くのは、
山積する仕事に手をつける前の現実逃避かも。


今度雨の日に、山崎辺りで降りて散策でもしてみよう。


Koz |MAIL

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