Kozの日記
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2002年08月17日(土) |
夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2 |
ゴールデンウィークを控え、社内は慌ただしさを帯び、 社員も目の色を変えて作業する中…
「ブンブンブン ハチ が とぶぅ」
のフレーズに仕事の緊迫感が一挙に失速してしまった。 社員の風当たりは強く、飛んでたハチも失速する勢い の空気に包まれ、とてもピアノの練習どころではなく なった。
練習中に社員が後から入ってきたくせに! ぶつぶつ言うな!
とはさすがに言えなかった。
忙しい時期のバイエルは危険と判断し、その日は中断。 内心は「仕事で鍵盤の音を使いたいから、練習している のに…」と思っても、「ブンブンブン」はまずかった。
翌日社員から、多忙な日は練習をやめるようにと申し出 があり、それから練習日を変えることとなった。
先生の好きなものは、「甘いもの」と「いちご」。 4月に先生と一度いちご狩に行った。 その時本当にいちごが好きなことを知った。 食べるのもそうらしいけど、いちごという物体に関して いろいろと観察をしている先生を感心しながら僕は見て いた。
「早く食べないと、なくなるよ」
「いちごって、かわいいねぇ」
それはまるで、
いちごというかたちがあって いちごの赤があって ヘタの緑があって いちごの大きさがあって いちごの味があるから かわいくて、そして食べたくなる。
だから急がなくてもいいの!
と言わんばかりの目でいちごをみつめる。
でも、しっかり食べているようにも見えたけど…。
そんなにいちごが好きなら、アメリカへいちご食べに行 こう!ということで、カリフォルニアのオクスナードの ストロベリー・フェスティバル・2002へと足を伸ばした。
いちご畑が続く風景を車で走り、フェスティバルの会場 に到着。日頃は何にもないところだけど、この日だけは 人で溢れかえっていた。
いちごの流通では全米20%のシェアを持つオクスナード のいちご。いちごワインやいちごビール、いちごクレー プ、いちごのファンネルケーキ、山盛りのいちごケーキ いちごの直販など、いちごだけでよくこんな大規模なイ ベントができるなぁ…と思わずにはいられない。
さすがアメリカ。先生も大満足の様子。
この日は近くのモーテルでと思ったけど、この日だけは どこに行っても満室。歩くこと40分。やっと見つけたモ ーテルでチェックイン。しかしこのモーテル、ヒッチコ ックの裏窓やサイコにでてきそうな、怖いところ。 ベッドにボタンが落ちてたり、床は湿っているし、ドア は閉まらない。お風呂のお湯もチョロチョロと出放し。
BPスタイルで歩き疲れたせいか、早速就寝。
翌朝何事もなかったことに安心して、ターミナルへと。 ここからグレイハウンドでLAまで。そこから今回拠点に 決めていたサンタモニカへと戻る。
ユースに行き早速チェックイン。スーパーで夕食の買い 物をすませたあと、リビングにピアノがおいてあったの で、先生と「ABCの歌またはキラキラ星」の連弾。 なんとなく上手くできた。そして、ソファに深く腰を掛 け先生のピアノソロを聞く。やっぱり上手いよね。
そばにいた外国人?も大きな拍手。そしてその外国人と バトンタッチ。彼も上手い。そしてやはり大きな拍手。 ピアノでこんなコミュニケーションがとれると、言葉な んかいらないし、上手い下手ではなく音楽を楽しむこと に意味があることを実感した。
さすがに「ABCの歌またはキラキラ星」を弾く勇気はなか った。今度の機会のために、曲で何かを弾きたい!とい う気持ちに駆られ、これ以降ノクターンの練習を始めた。
バイエルもろくに終わっていないのに…。まだ15番終わ ったところだっていうのに。
今はノクターンの基本形 夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2 を特訓中。譜面を見ながらは手が動かないので、一つず つ音を拾って、先生のアドバイスももらいながら何とか 転調っていうのかなぁ、レ ミ♭ ファ ソ ファ ド の手前までは、少しのミスタッチもあるけどできるよう になった。トリルもなんとかクリアーした。ただ、譜面 でなく鍵盤で覚えている関係上、ほぼ毎日忘れないよう に弾かないと、ここから先は覚えきれるかどうか、少し 不安になる。
今年のクリスマスあたりには完成させたいけど、これか らの繁忙期で、ますますピアノを弾く時間がなくなる。
結局今現在、社内の教室での練習はなくなってしまった。 まだノクターンを始める前のこと。その理由は、仕事の 場で練習をして欲しくないという社員からの要望。
このノクターンも、必ず弾けるようになってとりあえず 社員に聞かせるつもりだ。社員が会社にいるうちに完成 できるかどうか…。
頑張るしかないよね。
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