自立日記
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2004年02月14日(土) 2年ぶりの再会

N子と会う日がやってきた。2年ぶりだ。
その日は、会ったらどういう気持ちになるか、そればかりを考えていた。
N子自身は、どういうつもりで会ってくれるんだろう。
今日は、2人の気持ちがどこまで近づくのだろうか。

6時を過ぎる。仕事がアガった。
ミスがあって居残りになりそうになった。でもリーダーのお陰でなんとかアガることができた。感謝!
2年ぶりの大事な日だもんね〜〜。

N子と会えると思ったら、はしゃいでしまう。
少しでもたくさんの時間、N子と一緒に居たいので走った。
打撲してるヒザをかばいつつ、スキップみたいにして走る。
走ったせいでこの時、マフラーを落としてなくしてしまった。
新宿を走る。でも仕事上がりの人でいっぱい。
思うように前に進めない。焦る焦る。

待ち合わせ場所を確認するために、N子に電話。もう待っているはず。
N子の最後の言葉『……気が変わらなかったらね……』
この言葉が怖くて、それから連絡を取っていなかったんだ。
N子はなんか、冷たい口調で話していた。俺に会うのが嬉しくないのかな?
よくわからない。
とにかく急いで待ち合わせ場所に向かう。

ここだ。あたりを見回す。いない……いた。
N子だ!N子だ!
最後に見たときと同じだ。
わ〜〜い。

「久しぶりだね」

「久しぶり〜」

N子は俺をジロジロと見ていた。でも見た目は十分気を付けてる。大丈夫のハズ。

俺はN子の顔を見た。
N子はニキビができて、病院に通ってるって言ってた。
たしかにソバカスみたいだったけど、気になるほどじゃない。
目元も、口も、鼻も、ほっぺも、背の高さも、髪の色も、最後に見たN子と同じだ。
N子はダッフルコートを来ていた。
俺も昨日までダッフルコートだっだ。服を買わなければダブっているとことだった。よかった。
俺は始終ニコニコしていたと思う。
でもN子は、すぐに視線を避けた。

「今日は早く帰らないと行けないんだ。食べたらすぐに帰るから。」

「そうなんだぁ。」

neoは、今日のことを、イロイロイロイロ考えていた。
期待しないで済むはずがない。
それを制止するように、N子はツマンナイことを言う。それも会ってすぐに。
N子にそう言われても、気持ちを抑えることはできなかった。

「行こっか」

高島屋の中に入る。俺はポケットに手を突っ込んで進む。
N子が腕を組んでこないかなぁと期待しつつ。
でもN子もポケットに手を突っ込んでる。

・・・

ハンズの上の階に進む。結局食べたのは13階くらいだったかな。
ずっとエスカレーターで昇っていった。
俺はN子の顔を見る。
やっとN子の顔を見れた!見れた!
またしばらく見れないかもしれない。だから覚えておこう。
そう思ってず〜〜と見る。
だけどN子は、よそ見をしている。

「そんなにハンズが珍しい?」

「うん、新宿は久しぶりだし」(視線を合わせない)

「俺に会うのも久しぶりだろうよ〜」

「・・・」(視線を合わせない)

どうにも煮え切らなくて、焦ってきた。
数階まで上がったとき、N子の手を取って、手を繋ごうとした。
だけどN子は手を振り払った。

「食事するだけだから。」


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