きままくらし

2002年09月16日(月) 無題

無題というほどで、、特別なことがおこったわけじゃない


亡くなった人のことをふと思い出すことがある
ほんのちいさな表情の変化だったり、しぐさだったり、、、
それは ひそやかと云うにふさわしいひとのことだ

にぎやかで自己主張の強かった人はなぜか無口、無表情な
時のことのほうが思い出される

わたしはことさら霊感が強いとか霊がみえるという人間ではない
ただ、ときおりごくまれに’けはい’のようなものを感じることがある

台所で夕方、夕食のしたくをしながら薄ぼんやりと考え事をしたり、あるいは手早く調理の準備をしたりしている時に、、、
’視線’というのか’気配’というのか、、、ふわりとしたもの、ゆらりと
したもの、なにかがふっと動いたようなかんじ
 そう、ただの感じに過ぎないのだけれど、、、

そういう時は、あ、○○さん逢いにきてくれたんだと
心ひそかに思うことにしている
若くして生を終えた人  ひそやかなたたずまいだったひと、、
わたしの知り合いにはそう何人もいないのだが、、たぶん、そっと逢いにきてくれたんだろう  そう、思うことにしている。

しかし、わたしは普段はあの世だの、輪廻だのをまったく否定したい人間なのだが、、、このときばかりは、空気のゆらぎにすこし驚き、その瞬間
’あ、○○さん’と無意識にその人のことを思ってしまう

ひとしきり、彼女たちのおもいでに浸って、、、そうして それが
わたしの供養なのだとおもう

果たして 自分がひとの思い出のなかにいつか登場するのかと 考えると
なお おかしな気もするが、思い出されなかったら ちと悲しいかなとも
思う・・・

そのくらいのわたしというのも、いいではないか
そのくらいの生なのだと・・・


 < 来し方  INDEX  行くすへ >


きままくらし [MAIL]