セピア色の思ひ出
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自分の顔から表情が失われて、もうどれくらい経ったのだろう?
何年か前には、私にだって毎日が楽しくてしょうがない日々が確かにあったはずなのに…。
ここ数日、同居人の実妹と、彼の前でしか表情を緩ませない自分。
外では無感情のロボットのように 一つとして表情を変えない。
学校も、学校の友人も、自分も、自分の将来も、 全部、全部、嫌だ。
大嫌いだよ、何もかも……
何もしたくない。 どこにも行きたくないし 誰とも接したくない。
今はタダ、何もかもから隔離されて、大好きな本を読みあさっていたい。 そしてほんの中の現実とは違う世界に逃避したい。
そう願っても 確実に明日はやってくるし、 どんなに嫌だと思っても 自分は定刻に起床し、 顔を洗い、朝食をとり、お化粧をして いつもどうり 学校へ行くのだろう。
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