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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2006年04月26日(水)7年目の真実。

この前そうるが泊まりに来たときのこと。

いつもみたいにごはんを食べて。
先にあたしがお風呂に入って。
長風呂のそうるをぼんやり待って。
ちょっとベッドでくっつきあって。

でもあたしの歯痛を気遣ってくれたそうるは。
そのいやらしい手で。あたしを脱がせたりはしなかった。
ただいとおしむように。あたしを包んでくれた。

小鳥が啄ばむようなキスを。何度も繰り返した後で。
まったり溶けそうな。息も止まりそうなキスをくれて。
頭のてっぺんから足の先まで。あたしは痺れさせられる。


全身を巡る幸福感に満たされて。その余韻に浸ってたら。
不意にそうるに。思いもせんかったことを言われた。

「その顔。好きやなぁ。」
「へ?なに?」

「キスした後のあんたの顔。」
「は?あたしどんな顔しとる?」

「目つぶったままでな。笑うねん。」
「え?あたし笑ってる・・・?」

そうるが言うに。あたしはキスが終わると。
目をつぶったままで微笑んでるんだそうな。
あたしより先に目を開けて。そんなあたしの顔を見るのが。
実はずっとずっと。そうるのひそかな楽しみやったらしい。

・・・知らんかったし。そんなこと。今の今まで。

自分がそんな顔をしてることも知らなければ。
それをそうるがこっそり盗み見てたことも知らんかったし。
さらにそれを好きやと思ってくれてたことなんて夢にも思わんかったし。

てゆーか。無意識で笑ってるとか怖くないか?(笑)
あたし笑おうとか考えたことなんてこれっぽっちもないのに。
しかも一瞬のことやろ。それをそうるに見出されてたなんて。
かれこれ6年も。そんなことになってたなんて。

なんかとにかく。びっくりだらけで困った。
嬉しくて恥ずかしくて。こそばすぎて困った。


ねぇそうる。だって考えてもみてーや。
今まであんたとあたし。何回キスしてきたと思ってるん。
なんでそんな大事なこと。今まで黙ってたんよ(苦笑)。

「だってほんま幸せそうやねんもん。あんたの顔。」
いやいや・・・それは理由になってへんよ。
「無防備とゆーか。無垢とゆーか。ええ顔やで。」
・・・そんなん言って丸め込もうと思ってるんやろ。まったく。

あぁ。あんたにはほんまかなわんわ。お手上げやわ。
あたしを骨抜きにするの。ちょっとうますぎやろ(笑)。

ねぇそうる。7年も一緒におれば。
だんだん当たり前のことばっかりになりそうやのに。
キスひとつにしたって。馴れ合いの仕草になりそうやのに。

あんたはこうやって。あたしに新鮮な気持ちを与えてくれる。
これやからあんたと一緒におるのはやめられんなぁって思わされる。

だってどうすんのよ。これからあたしキスのたびに。
あんたにイジワルするために先に目を開けなきゃとか。
時にはもっと喜ばせるためにサービスして笑ってみなきゃとか。
余計なこといろいろ考えて。集中できんくなってまうやん。

ははーん。分かった。さては最初から。
こうやってあたしを動揺させることが狙いやったんやろ?

期待通りやったね。こんなにドキドキしてるもん。あたし(笑)。





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