***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2006年03月14日(火)キレイすぎる世界。

眠れない夜は。不意に訪れる。

時計の秒針が。やたらハッキリ時を刻む。
明かりを落とした部屋で。まどろみながら。
なかなか沈めない眠りの波に。ひとり漂いながら。

決まりごとのように。あたしはそうるの夢を見る。


あたしとそうるとは。くっついてた。
そうるがあたしをおんぶしてくれてた。

2人で夜の田舎道を歩いてた。
茶色い土と。青い草の匂いがした。
ぼんやり明るい光は。たぶん蛍やった。
人工音がなくて。澄んだ空気の音がした。

魂が浄化されるような。不思議な感覚。
そのすべては。なぜか泣きたいほど懐かしかった。
そんな場所に。あたしは愛しい人と一緒にいた。

苦しくて苦しくて。軽い眩暈がした。


あたしをおんぶするそうるの手。
隙を見ては。あたしのおしりをくすぐる。
そうるにおぶさるあたしの手。
大好きな髪の毛をくしゃくしゃにする。

そうるの顔は。いたずらそうにニヤニヤしてる笑顔。
あたしの顔は。そうるの髪の香りに酔いしれてる笑顔。

夢やのに。五感を通して愛しさが溢れ出す。
幸せやのに。幸せやから。耐え切れずにわざと目を覚ます。

どうしよう。こんなにも会いたくて。どうしよう。


ねぇそうる。たぶんあたしは無意識に思ったんだ。
最近会えてないあんたに。声しか聞けないあんたに。
たとえ夢でもいいから会いたいと。潜在意識で思ってたんだ。

出てきてくれて嬉しかった。会えて嬉しかったよ。
夢ならではの設定の中で。あたしはあんたを感じられた。
でもね。同時にすっごい苦しくなったのはどうしたらいいの。
うまく息ができなくなったのはどうしたらいいの。

キレイすぎる世界は。実際にはありえない。
切ないほどに憧れるけど。現実にはありえない。
だからなのかな。こんなにも締め付けられたのは。
手に入れられないものがそこにあったからなのかな。

だってそこにいたあたしたちは。永遠に見えたもの。
お互いにはお互いだけがいればいいって感じで。
どこまでも2人で歩いて行くように見えたもの。

苦しいよ。そうる。また余計なことを考えすぎてしまうよ。





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