***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2006年02月14日(火)強くて穏やかな気持ち。

バレンタイン到来。年に1度のチョコの祭典(笑)。
不思議なもので。やっぱりなんか楽しい気持ちになる。

あたしはわりと都会に住んでる方で。
家から10分も歩けばデパートがいっぱいあるんやけど。
どこもかしこも。真っ赤なハートが散りばめられてて。
むせ返りそうな甘いチョコの匂いで満たされてて。
知らないうちに。自然とウキウキしてる自分に気づく。

チョコを選ぶ人はみんな。いろんな想いがあるんやろな。
大好きなあの人に。いつもお世話になってるあの人に。
気の合う友達へのプレゼントに。がんばってる自分へのご褒美に。

だって甘いチョコは。日々の疲れを忘れて。幸せな気持ちにさせてくれるから。

いくつか職場の人へのプレゼントを用意した後で。
じっくり時間をかけて。そうるへのチョコを選んだ。

そうそう。ヤツが好きなのは生チョコなのよね。
甘さ控えめって書いてるからこれがちょうどいいかな。
あとお酒が入ってる種類のも欠かせへん。
あたしは食べられんからおもしろくないんやけどさ。

ふと周りを見渡して思う。
みんなあたしみたいにいろいろ考えて探してるんかな。
相手のことを考える。優しい気持ちが嬉しい。
こーゆうのがあるから。いくつになってもかわいいんやろな。女って。


そんなほくほくモードで。そうるに電話した。
用事はなかったけど。ちょっと声が聞きたかった。

バレンタインの話になって。いろいろ言ってたら。
だるそうな声で。そうるは言いやがった。

「めんどくさいやん。バレンタイン。」
「なんでやねん。イベントやん。楽しいやんか。」
「いやや。研究室内でどんだけ義理チョコ配ったことか。」
「あーなるほど。えーそれでも一応選んだりとか楽しくない?」
「楽しくない。どーでもええ人にあげるチョコなんてどーでもいい。」

「・・・あんたのことやから金かかるとかも思ってるんやろ。」
「当然。だいたい最近のチョコは高いのよねー困るのよねー。」
「きも。てか最近って・・・あんたいくつよ(笑)。」
「あたちはたち☆」
「・・・殴るで(笑)。」

電話の向こうで。そうるがケラケラ笑ってる。
柔らかい雰囲気が伝わってきて。あたしはほっとする。
あーご機嫌みたいやな。よかったよかった。
ちょっと前の疲れて尖ってるそうるじゃなくなった。

ただそれだけのことで。きゅーっと胸が鳴る。
自分の調子がいいこととか。気分がいいこととか。
そんな嬉しいことを全部越えるくらいの勢いで。
そうるが楽しそうっていう事実があたしを満たしていく。

やっぱこれやな。
こうでなくちゃな。
あたしとそうる。
こんな感じでなくちゃな。


ねぇそうる。こんなに簡単で分かりやすい真実なんて。
あたしの周りにはないんじゃないかと思える。
朝が来ると。目が覚める。
夜が来ると。眠くなる。
それぐらいの当たり前で絶対的な真実やと思える。

ねぇそうる。あたしはね。
あんたが笑うと。嬉しい。
あんたが笑うと。幸せ。

言葉にならないあったかい気持ちがね。
あたしの奥の方から。ぶわーってあふれてくるんよ。
こーゆうのって。どうやって説明したらええんかな。

分かってほしいな。あんたにも。
あたしの感じてるこの気持ち。
あんたがあたしに与えてくれるこの気持ち。
どこまでも強いくせに。どこまでも穏やかで。
揺るがないこの気持ちを。あんたに伝えたいな。

ねぇそうる。どうしよっか。
ねぇそうる。どうするよ。
またあたしの中で。あんたがキラキラし始めたよ。
どうにもこうにも。眩しくてたまらんくなってきたよ。

困った。でもええよ。あたしがあたしらしくなってきた証さ(笑)。





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