例えばの話。
あたしがこの命を生き抜いて。 天に召されるそのときに。 穏やかにこの人生を思い返すときに。
家族。友人。いろんな人を思い浮かべて。 かぎりない感謝の気持ちに満たされた後。 ほんまに。ほんまに事切れるその瞬間に。
目の前にぱぁーっと広がるのが。 大好きなあんたの笑顔だといいなと。 頭の中を走馬灯のように駆け抜けるのが。 鮮やかに風を切って走るあんただといいなと。
まだ20数年しか生きてないのに。まだまだ先があるのに。 そんなことをふと思って。涙が止まらなくなった夜。 苦しくて苦しくて。発作のように息ができなくなった夜。
どうしよう。こんなに愛しくて。こんなに苦しくて。どうしたらいいんだ。
永遠なんてないことは知ってる。 それでもあたしは。祈らずにはいられない時がある。 出会えた喜びを何度も噛み締めつつ。 別れの痛みをどこかで予測しながら。 それでもあたしは。最後まで信じていたいんだ。
ねぇそうる。あんたとあたしが永遠に続いていくことを。 ↑そうるを見れない。そうるに触れられない。そんなの考えられないよ。 |