***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年12月17日(水)依存じゃないのに。

ご無沙汰になりましたが。16日(昨日)の日記の続きです。

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久しぶりに。そうると言い争いをした。
とゆーか。あたしが一方的に言い負かされた。
そうるは完璧にあたしを誤解してたし。言い返したかったけど。
その時は。何を言ってもちゃんと受け止めてもらえん気がして。
あたしは言いたいことの半分も言えんかった。
だんだん滲んでいく夜景が。やけに悲しかった。
でも悔しかったから。涙は必死で堪えた。

そうるはいつもそうやと思う。
あたしをちゃんと分かってるようで。分かってない。
自分の鋭い言葉であたしがどれだけ痛い思いをするか。分かってない。
いや分かってるからこそ。わざとグサリと突いてくるんかもしれん。
だとしたら。ほんま相当なサディストやとも思える。

そうるのそんな性格は嫌いじゃない。でも時にめちゃめちゃ痛い。


言い争ったのは。あたしの就職関係のことやった。

あたしは今のところ2つの病院から内定をもらってる。
ひとつは大学病院で。もうひとつは民間病院。
ランクって言い方はイヤやけど。大学病院の方がいい病院と思う。
設備も整ってるし。最先端の医療がそこにはある。
そんな恵まれた環境で働くことは。自分にもプラスになると思う。

民間病院があかんとは言わんし。あたしは最初そこに行くつもりやった。
あたしの関わりたい分野が。その病院ではけっこう重点的に行なわれてたし。
やりたい内容で選ぶことも。重要なことかもしれんと思った。
でも実は。あたしが民間病院に行きたいと思う理由のひとつに。
そうるに言わせれば。不純やってものが含まれてた。

それは。その病院がそうるの家の近くにあるってこと。

それがどうして不純なのかが。あたしにはちっとも理解できんかった。
あたしは別に。そうるのそばにいることを第一に挙げて。
その病院で働くことを選択肢に含めたわけじゃない。
設備とか病床数とか。それ以外の点も考慮して。ちゃんと選んだ。
ただ条件のひとつとして。場所を考えたときに。
あーそうるの近くにおれるなって。ちょっと思っただけのこと。

それの何が。そんなに文句言われるほど間違ってるんやろう。


「あんたもうどっちの病院行くか決めたん?」
「うーん。たぶんB病院(大学病院)行くかな。」
「まぁ民間と大学やったら大学病院やろ。妥当に考えて。」
「んー。でもA病院(民間病院)もありやねんけどな。いい病院やし。」
「そうなん。うちにはよー分からんけど。」
「それにA病院やったらあんたの家の近くやし。」

・・・ここからそうる。思いっきり不機嫌。

「そーゆうこと基準にして選ぶなよ。職場を。」
「・・・いや別にそれだけで選んでへんし。」
「そうかな。なんか違う気がする。」
「・・・なによ。何が違うんよ。」
「分からんけど。そーゆうとこで頼られても困る。」
「・・・・・・。」

・・・何言ってるんや。この人は。

「何かあったときにうちのせいにされたくないし。」
「・・・・・・。(別にせんわ。そんなもん。)」
「そこまであんたの将来に責任もてんし。」
「・・・・・・。(もってくれなんか頼んでへんやん。)」
「そーゆうあんたの考え方ってどうかと思う。」
「・・・・・・。(誤解しまくりやんか。決めつけんな。)」
「そーゆうあんたは好きじゃない。」
「・・・・・・。(・・・なんやねん。)」

・・・何を勘違いしてるんや。この人は。


だんだん途中から。反論する気もなくなってきた。
めずらしく突っ走ってるそうるの思考に。ついていけんかった。
たぶんそうるの潜在意識の中に。もともとあったことなんやろう。
あたしのことを。自分に寄りかかるダメ女って思ってたんやろう。
そんなことを考え出したら。もう本気で悲しかった。

あたしはそうるのことが好きやけど。大好きやけど。
完全にそうるに寄りかかって生きてるわけじゃない。
そうるのことを考えてると楽しいし。実際しょっちゅう考えてるけど。
自分に関するすべてのことと関連させてるわけじゃない。
そうるがそばにいれば幸せやし。一緒にいたいと思うけど。
それを職場を決めるときの第一条件にしようなんて思わへん。

そこまで情けない女じゃない。そこまで低レベルな女じゃない。
別にそうるがおらんと。何もできんわけじゃない。
なんでそんなふうに思うねん。勝手に決めつけるねん。

あたしにだって人並みのプライドはある。
そんなふうに思われて。はいそうですかなんて許さへん。
いくら相手がそうるでも。いや他でもないそうるやからこそ。
その程度の女やと思われてたのが。我慢できへん。

ばかにすんなよ。見下すなよ。何様のつもりやねん。


ねぇそうる。あんたは愛と依存を一緒にしてる気がする。
だからあたしが。あんたを好きや好きやって示すほど。
依存されてるような気がして。誤解していくんやと思う。
確かにそれは同じやと錯覚しやすいけど。違うものやで。

あたしはあんたが大好きやけど。大好きやからこそ。
できるだけ依存せんようにしようと思ってる。
寄りかかりすぎて。あんたを疲れさせんようにしようと思ってる。
もちろんあんたのためだけじゃない。あたしのためでもある。
一方的に乗りかかって。あんたが壊れたとき。
あんたから落とされた衝撃は。相当なものやと思うから。

でももしかしたら。あたしのそーゆう見えない努力を。
あんたは見抜いてたんかもしれんとちょっと思った。
この愛は依存じゃない。依存になりかけるけど。依存にはしない。
そう思ってあたしががんばってることを。あんたは知ってたんかもしれん。

でもさ。それ以前に。あたしはあんたに聞きたい。
一緒にいたいと思うことは。果たして依存なんかな。
相手を好きなんやったら。当然の感情じゃないんかな。
それをあんたは。おおげさに依存っぽく解釈してたけど。
そんな難しいことじゃなくて。ごく自然な感情じゃないんかな。

だってさ。あんたは春からも今までの大学生活が続くけど。
あたしは社会人として。完全に新しい世界に入っていくわけやし。
そこにはどうしたって不安とかついてくるもんやん。
そーゆうときに。あんたがそばにおってくれたら安心するって思うだけで。
あんたの解釈では。あたしがあんたに依存してることになるん?

それやったら。何のために付き合ってるんか分からんやん。

ねぇそうる。なんかね。難しいよ。
あんたの考えてることはあたしには難しい。
もっと簡単に考えてよ。気持ちは理屈じゃ説明つかんものやん。

好きやからそばにいたいと思うし。好きやから離れたくないと思う。
でもだからといって。それをすべての基準にはせーへん。
自分のことは自分のこと。相手のことは相手のこと。ちゃんと線引きして考える。
あんたもそうやろ。だったらあたしだってそうなんやよ。それだけのことやん。

あぁ。分かってほしいのに。なんでうまく伝わらんのやろう。





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