***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年10月10日(金)ありがとうの気持ち。

明日は。サークルの今年の最終戦。
いよいよほんまに。終わる。

今日1日あたしは。ずっとそのことに頭を支配されてた。
朝起きて。ベランダに出て。いい天気やなーと思えば。
明日もこんなふうに。気持ちいい天気かなーと思ってみたり。
朝ごはんを作って。いつも通りに食べてみても。
明日の朝は。もっとちゃんと食べんとなーと思ってみたり。
やることなすこと全部。明日の試合に繋げて考えてた。


昼練のために。大学のいつものグランドに向かった。
ちょっと遅れて行ったら。みんな集まってた。
「おいっすー。」「おはよー。」「おはよーございますー。」って。
適当に挨拶を交わして。ベンチに座って用意をする。

後輩たちとしゃべりながら。あたしはちょっと遠くを見る。
そして。そこにちゃんとそうるの姿を見つける。
そうるは。後輩の1人と一緒にキャッチボールをしてた。
そういやもうすぐ。研究室対抗でソフトの試合があるって言ってたっけ。
後輩がキャッチャー役で。そうるがピッチャー役。
楽しそうにしてる2人を見て。あたしはまた嬉しくなる。

あたしはあたしで。他のコと練習をしてた。
昼休みが終わって。みんなバラバラと学部に戻っていく。
2、3回生は。講義があるってことで急ぎ足で。
あたしたち4回生は。さほど急ぐ必要もないからゆっくりと(笑)。


グランドの隅っこ。ちょっと日陰になってるところに。
そうる。まひろ。はつね。そしてあたし。
4人で集まって。何を話すでもなくだらだらしてた。
そのうちだんだん。当たり前のように試合の話になってきた。

「あー明日やなぁ。緊張するー。」ってはつねが言うと。
「ほんまやな。早いもんや。」ってそうるが答える。
「あー勝ちたいなぁ。切実に勝ちたい。」ってあたしが言うと。
「てゆーか勝つし。がんばろうや。」ってまひろが答える。

4年間一緒にやってきた。ここまで残ってきた。
いろんな思いを共感してきたあたしたちやから。
多くを語らんくても。通じ合ってるって思える。

胸の中にあるのは。まず闘志。
だって勝ちたい。有終の美を飾りたい。
負け試合からも得るものはあるけど。
やっぱり勝ちたい。気持ちよく終わりたい。
最高の笑顔で。最高の雰囲気で終わりたい。

そして。闘志の後ろにある寂しさ。
ずっとあたためてきたもの。大切にしてきたもの。
自分にとってかけがえのない仲間との時間。
それが終わってしまう痛みは。とても言葉では表せん。

そして。そーゆうのを全部包むような感謝の気持ち。
大好きなものを。ここまで続けてこられたことへの。
さらに。大好きな人たちと出会えたことへの。
自分に関わってきたものすべてへの。ありがとうの気持ち。

たぶん。そうるも。まひろも。はつねも。
そしてこの場所にはおらんかったけど。かなたも。
みんなみんな同じ気持ちなんやと思う。

胸の奥が熱くなる。気持ちが込み上げてくる。


夜。あたしのもとにメールがいっぱい届いた。
すでに引退した同学年のコたちからの。応援メール。
予想してなかったから。ちょっとやばいくらいに感動した。
読むうちに自然と涙が零れ落ちた。やばいくらい泣けた。

忙しくなるのが分かってたのに。サークルに残ったあたしに対して。
最初はびっくりしたけど。今はすごく誇らしく思うって。
自分に出来なかったことをやりとげたあたしを。
見てて嬉しいって。ありがとうって。あるコは言ってくれた。

ありがとうなんて。あたしの方こそ言いたい言葉やのに。
いつも試合を見に来てくれて。声を張り上げて応援してくれる。
そんな同学年のみんなには。どれだけ支えられてることか。
それやのに。あたしにもありがとうって言ってくれるんや。

なんてステキな仲間やろう。なんてあたしは幸せなんやろう。


そんなふうに浸ってたら。しっかりそうるからもメールが届く。
明日の電車の時間連絡。それからちょっとしたやりとり。

「なんか変なテンションやわ。最後やねんなぁ。実感ない。」
「そんなん試合前からテンション下げてどうすんねん。」
「下げてないけどさ。寂しいもんは寂しいんやもん。」
「今は寂しいとかいらんやろ。考えんでよろしい。」
「そうやな。余計なことは考えんと楽しまんとね。」
「そうそう。今日の阪神みたいに有終の美を飾るで。ノリは阪神!」

最終的に阪神につなげたそうるに。あたしはまた笑わされる。
あぁ。そうるはいつも通りやな。そう思って。安心する。

思えばいつもそうや。感情の起伏が激しいあたしに対して。
そうるはいつも変わらんくて。悔しいくらいに飄々としてる。
そんなそうるに。苦笑いさせられてばっかりのあたしやけど。
逆にその姿を見ては。落ち着く気持ちをもらってる。

大丈夫や。今回もいつもと一緒。何も変わらへん。
あたしの心の中を。あったかい波がゆっくり埋めていく。


ねぇそうる。なんかね。やっぱりうまく言葉にはできんけど。
あたし今すごい満たされた気持ちやわ。
みんながいて。あんたがいて。あたしがいて。
大好きなことがあって。素直にがんばろうと思える。
なんかそーゆうのを全部ひっくるめて。ほんま幸せやと思える。
体の奥の方から溢れるように。満たされてくる感じがする。
幸せ感じすぎって笑うかもしれんけど。でもほんまにそうなんやもん。

だから。みんなにも。そしてあんたにも。
めちゃめちゃありがとうって言いたい気分。
一人一人ちゃんと向き合って。心を込めて伝えたい気分。
そして。あんたのことを力いっぱい抱き締めたい気分。

ほんまは。寂しさに潰されそうな気持ちもちょっとあるんよ。
しばらく会えんくなるコも出てくるやろうし。
あんたのプレーも見納めかなぁとか思ってみたら。
それこそ胸の真ん中がシクシク痛み出すんやけど。
でも。せっかくの幸せな時間を涙色にしたらもったいない。
終わってからのことは。終わってから考えればいい。
楽しもう。精一杯楽しんで。精一杯やりとげよう。

そうる。がんばろうね。いい試合をしようね。





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↑まぁ正直あたしも。さっぱり忘れてたんやけど(苦笑)。





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