***☆For My Dearest☆***



***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年08月23日(土)愛するってこと。

今日は。そうるにいっぱい心配させられた。
そして。ちょっと調子に乗ってるかもしれんけど。
あたしにそうるが必要であるように。
そうるにも。あたしが必要なんやって思えた。


試合会場に着いて。まひろとはつねと3人で着替えながら話してるとき。
試合前の応援メールを。引退した同学年のコからもらったかって話になった。
「あたしは大量にもらったでー。」って得意げに話すはつねに対して。
「1通ももらってへん。」って言うまひろと。「1通だけもらった。」って言うあたし。

はつねはもともと。かなりみんなに慕われてる。てゆーか愛されてる。
頭の回転が速くて。おもろいことをいっぱいやらかすはつねは。
あたしたちの学年では。明らかにムードメーカーやったし。
大量メールはうらやましいけど。はつねのキャラを考えると当然かなって思う。

「まぁあたしは一匹狼ですからねぇ。」ってまひろが笑って。
「じゃああたしは華やかな孔雀ですかねぇ。」ってはつねも笑った。
「うーん。あたしは中途半端やなぁ。」ってあたしが言ったら。
「あんたは狼になりきれへんうさぎやろ。」ってまひろに言われた。
「寂しがりのうさぎは1人じゃ死んでまうからなぁ。」ってはつねに笑われた。

あたしを「うさぎ」って言うのは。そうるの特権やと思ってた。
でも。まひろやはつねにまで言われて。なんか苦笑いやった。
そして。今日は久しぶりにそうるに会えるんやなぁとか思ってたら。
むかつきとか苛立ちとか。とりあえず忘れようかなぁって思えた。
だって会えるんやし。幸せは素直に噛み締めるべきよなぁって思えた。
その後で。それでも話したいと思ったら話せばいい。そう思った。

つくづく思うけど。あたしの心はほんまに都合よく出来てる(苦笑)。


そんな話をしてるときに。そうるは走って現れた。
「すいませんー!また渋滞巻き込まれましたー!」って言ってた。
「学習能力ないなぁ。」「もっと余裕もって出てこんかい。」
まひろとはつねにつっこまれて。謝りまくってるそうるやった。

ちょっと目が合って。「おいっす。」って言われた。
「おはよ。」って言って笑いかけたら。もうそれで幸せやった。
思ってたより元気そうやな。ちゃんと笑ってるわ。よかった。
昨日あんなにむかついたくせに。あたしはまたそうるを好きになってた。
流されてるって思った。やばいなぁって思った。


そんなそうるの異変。あたしはけっこう早くから気づいてたと思う。

アップのときから。しんどいって連発してた。
試合開始前に。すでに赤い顔をしてた。
試合が始まっても。いつもよりベンチにいる時間が長かった。
プレーしてても。ベンチに向かって交代を要求する回数が多かった。

当たり前や。だって久しぶりに動いてるんやもん。
ずっとクーラーの効いた部屋で勉強する毎日なんやもん。
体力も落ちてるに決まってる。それやのにこの炎天下やし。
バテへんはずがない。疲れへんはずがない。

でもそうるは。自分からしんどいって言う性格じゃない。
けっこうギリギリまで我慢する。てゆーか絶対自分を過信してる。
そんな息切らしてるくせに。今にも倒れそうなくせに。ありえへん。
そう思いながら。あたしはずっとそうるを気にしてた。


そして試合終了後。そうるは座り込んで動かんくなってた。
・・・だから言わんこっちゃない。そう思ってあたしは駆け寄った。
「大丈夫か?」って聞くと。「・・・大丈夫。」って言った。
明らかに嘘やって分かった。どう見たって強がりやった。

浅くて速い呼吸。脈が速くて。赤い顔をしてる。
意識がぼーっとしてるみたいで。かなりしんどそうやった。
手を握ると。いつもはひんやりするその手は熱かった。
軽い熱中症と脱水症状かな。そう思った。

あたしは。そうるを抱えて日陰に連れて行った。
たぶん後輩には。こんな姿は見せたくないやろうと思ったから。
みんなからちょっと離れたところまで歩かせた。
久しぶりにそうるに触れて。大好きな体の重みを感じた。

スポーツドリンクを飲ませる。凍ったペットボトルを腋に挟ませる。
保冷剤を首に当てる。タオルを使って風を送る。
とりあえず体温を下げてあげんと。そう思っていろいろやってた。
ぐったりしたままで。そうるはあたしにされるがままやった。

「・・・あーごめん。」
「・・・ええよ。でも無理しすぎやろ。」
「無理ってゆーか・・・今日暑すぎた。」
「そうやで。そんであんた久しぶりなんやで。」
「確かに。そりゃしんどくもなるわな。」
「分かってるなら心配させんといてや。」
「・・・あい。」

なんか。分かってるんだか分かってないんだか。
ほんまにそうるは。どっちなんだか掴みにくい。
でも。しんどいところに追い討ちかけるのもどうかと思ったし。
これ以上のうるさいことを言うのはやめといた。
目を閉じて。黙ってあたしに身を任せるそうるが愛しかったし。
支えてる感覚は。支えられる感覚以上に幸せやったから。
まぁいいか。今日はいいか。そう思ってた。


ねぇそうる。あんたは何度もあたしに謝ってたけど。
あたしはさ。それは別にいらんなぁって思った。
だって。迷惑かけられたなんてあたしは思わんかったから。

昨日あんなにいろいろ思って。むかついて。
これは一発ちゃんと言ってやらなあかんって思ってたんやけど。
いざ目の前にしんどそうなあんたがおったら。無意識のうちに体が動いてた。
愛してるってのはそーゆうことなんかんもなぁって思った。

あんたのために動くことは。あたしには何の負担にもならへん。
あんたのためやったら。あたしは何だってしてあげる。
しんどいときは助けてあげる。支えが欲しかったら肩を貸してあげる。
別にそんなことで恩を着せたなんて思わへん。だって苦にならんのやから。

そしてふと思った。昔を振り返って思った。
今日。何も言わずにあたしを頼るあんたが愛しかったように。
当たり前のようにあたしを必要としたあんたが愛しかったように。
そうる。もしかしたらあんたも。同じようなことを感じたことがあるんかな。
あんたを頼るあたしを。必要とするあたしを。愛しいと思ったことがあるんかな。
たぶんあの頃のあたしも。あんたに何度も「ごめん。」って言ってたけど。
そんなに謝らんでもええがなーって。あんたも思ったりしたんかな。

なんかそんなことを思いながら。あんたをタオルで扇いでたんよね。
だから顔にバシっと当ててもて。「痛いしー。」って言わせてもたんよ(苦笑)。

幸せ体質やろ。あたし。あんたはきっと笑うやろうね。





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