今日の日記は。昨日の日記の続きです。まだの方はこちらからどうぞ。
-----------------------------------------------------------
バイクで走ること20分。そうるは人気の少ない道に入って行った。 丘みたいなとこを登って。どんどん高いとこに進んで行ってた。 予感がしたから。あたしは振り返らんとずっとそうるにくっついてた。
「着いたでー。」って言われて。バイクから降りて。 登ってきた方を振り返ると。そこは予想以上の景色やった。 キラキラ光る夜景が。見渡す限りずーっと広がってた。
「やばいー!すごい!めっちゃキレイ!」 「やろー。ここはこの前見つけた穴場スポット☆」 「すごい!感動!泣きそう!」 「おー泣け泣け!(笑)」
目の前に広がる夜景に。あたしはかなり感情が高ぶってた。 なんてゆーか。そーゆうキレイなものを。大好きな人と一緒に見られる事実。 そしてそのキレイなものを。大好きな人があたしに見せようとしてくれた事実。 やばい。幸せすぎる。ちょっと怖いくらいに幸せすぎる。 そう思って。あたしは軽く泣きそうになってた。
見晴らし台のようなところに。2人で並んで座って。 「あれもしかして○○ビル?」「えーここから見えるんか?」 そんなふうにどうでもいい会話を繰り返して。ちょっと沈黙になった。 目の前にあるキレイな景色が。あたしを素直にしてくれるような気がして。 あたしは。ちょっと甘えてそうるの肩に頭を乗せた。
「・・・なにーな。」 「ええやん。たまには。」 「・・・まぁええけど。」 「『まぁ』とはなんやねん。」
ちょっと膨れたあたしに。そうるはフッと笑って。 自分の左肩に乗ってるあたしの頭を。右手で撫でてくれた。 その魔法の手にやられて。あたしは一瞬で痺れまくる。 そしてそうるは。痺れたあたしに気づいて。やっぱりからかう。
「・・・これでええか?(笑)」 「もーまたあんたは。そーゆうこと言うし。」 「なんやねん。素直じゃないなぁ。嬉しいくせに。」 「うっさい。あーもうむかつく(涙)。」
幸せ気分のあたしを試すような態度。 ロマンチックモードをぶち壊すようなセリフ。 そして。やっぱりいろんなことを見抜いてそうな顔。 でもそーゆうのひとつひとつに。あたしは泣きそうになる。 あぁ悔しい。なんだってこんなヤツに。あたしは惚れてもたんやろう。 いろんなことを考えてたら。ほんまに泣きそうになってきて。ちょっと顔が歪む。 そんなあたしを見つめて。そうるは低い声で言った。
「じゃあさ。ほんまにちょっと泣かせたろっか。」
「・・・へ?」って。まぬけな声を発したあたしの唇に。 そうるは。静かに自分の唇を重ねてきた。
いきなりすぎて。予想もしてなくて。息が止まった。 でもそれは。あたしがずっと欲しいと思ってたものやった。 こんなところで与えられるとは思ってなかったけど。 でも。確かに。ここんとこずっと足りないと思ってたものやった。
どこまでも優しいそのキスに。頭の奥が痺れて。何も考えられんくなった。 そうるは。なかなかキスをやめようとせーへんかったから。 やばい・・・窒息する・・・死ぬかも・・・って。ちょっと思った。 でも今なら。そうるになら。もう殺されてもいいやって思えた。 思考回路がおかしくなってた。完全に狂わされてた。
どれぐらいそうしてたんやろう。 あたしの唇を味わい尽くすような。長くて甘いキスの後で。 そうるは。ちょっと真剣な顔であたしを見つめてた。
反則や。なんでこんな場所で。そんなことするねん。 あたしを殺す気やろ。あんたへの思いが溢れて。心が破裂するやん。 ありえへん。あぁ。ほんまになんてヤツなんやろう。
そんなことを思いつつ。あたしが黙ってたら。 「・・・満足した?」って。そうるは小声で囁いた。 あたしはそうるをちょっと睨んで。首を横に振った。
「なんでそんな顔するねん。」って。苦笑いされて。ほっぺたを摘まれた。 いたずらっぽい顔が。愛しくてたまらんかった。 抱き締めたい衝動を。どうしても抑えられんくて。 「・・・もっとして。」って言って。恥ずかしくなってそうるの手を握った。
「・・・寂しがり。」 「・・・うっさい。」 「・・・手がかかるなぁ。」 「・・・悪かったね。」
そんなかわいくないやり取りをしたけど。最後にはそうるは笑ってくれた。 しょーがないなぁって感じの顔やったけど。なんか優しい顔やった。 そして。何度も何度も。あたしにキスをくれて。抱き締めてくれた。 もう何もいらんって思った。言葉にならんかった。幸せやった。
ねぇそうる。どう思うよ。 今さらキスひとつで。こんなにも満たされてるあたし。 これまで。何度も何度も重ねてきたあんたの唇やのに。 あたしは未だに。飽きることなくそのキスの甘さに酔える。 唇を重ねるだけのその行為を。永遠に続けたいとすら思える。 あんたのキスって。ほんまにすごいんやね(苦笑)。
なんかさ。ほんまはいろんなことを言いたかったんやん。 実は甘えたいのに。甘えたらあかんと思ってることとか。 自分の中にあるあんたへの愛を。自分でも持て余してることとか。 あんたに分かってほしい気持ちは。いろいろあってんやん。
でも。これでいいんか悪いんか分からんけど。 あんたのキスは。やっぱり何もかもを忘れさせてくれた。 今の幸せだけに溺れてもあかん気はするけど。 でも。もうどこまでも溺れていればいいやって思えてもた。 単純に。それぐらい気持ちよかった。
ねぇそうる。あんたはあたしをどんどんダメにするんかもしれんね。 キスひとつにこんなにも溺れて。いろんなことが抜けてまうんやもん。 でも。そんなあんたからあたしは。間違いなく生きる力をもらってる。 もっと認めてほしいから。前向きにがんばれる。 もっと好きになってほしいから。いっぱい自分を磨ける。 あたしが成長したいって思うのは。あんたがいるからやねんで。
そうる。あんたと一緒にいた時間と。たくさんのキスで。 あたしは満たされて。またがんばろうって素直に思えた。 たったそれだけのことやけど。あたしにはこれ以上ない幸せやった。 なんかほんまに。あんたにはいろんなものをもらいすぎやね。あたし。
何回言っても足りんけど。そうる。ありがとう。大好き。 ↑だって。それぐらい幸せなことなんやもん。あたしにとっては(照)。 |