今日は。1週間ぶりのナイターで。 そうるともけっこう絡めて。楽しかった。
そうるは今日も研究室の用事で遅れてきた。 あたしは。途中から1回生の指導係をやってた。 指導の順番は。背番号順で決められてるんやけど。 あたしの背番号は。そうるの背番号の5つ後で。 その間には誰も入ってへん。つまり順番でいくと続いてる。
遅れてきたそうるは。あたしが1回生指導してるのを見て。 自分の番が飛ばされてあたしがやってるってことに気づいたみたいで。 着替えてすぐにあたしのとこに走ってきた。 「うちもやんな?ごめんごめん。」って言って。自分のアップを始めた。
そうるがそこにおるってだけで。急にやりにくくなってまう。 これはあたしが自意識過剰なだけかもしれんけど。 なんか教えてるのを見られるのが照れくさい。恥ずかしい。そんな気分で。 さっきまでは普通に教えてあげてたのに。急にちょっと困ってまう。
そうるは。そんなあたしのことなんて全然気づいてなくて。 グランドの練習風景を見ながら。ゆっくりストレッチをしてた。 そしてそれが終わると。あたしが指導してる横にきて。じーっと見てた。
やりにくい。やりにくいし。そうる。 そんなとこで視観されると。かなり動揺する。 指導してること間違ってへんかな。大丈夫かな。 そんなことを思いながらやってたら。案の定そうるの修正が入る(涙)。
あたしのフォームに対して。黙ってちょっと足を押して。 「もうちょっと前やな。うんそれぐらい。」って言う。 あたしの指導内容についても。黙ってずっと聞いてて。 「てゆーか○○○○やな。」って言い直す。
なんか悔しいけど。やっぱりそうるは分かってるって感じやった。 説明もうまいし。伝わりやすいし。要点も絞れてるし。 さすがは元キャプテン。血はそう簡単には衰えへん。そう思った。 そして。あたしももっとがんばらなあかんなーって思った。
さらに説明を続けるあたしの横で。そうるはニヤニヤし始めて。 「え・・・なんか間違ってる?」って聞いたら。フッていつもみたいに笑って。 「いや、標準語になってるなーと思って。」って。おかしそうに言った。 それにつられて。1回生もみんな笑って。あたしも笑えてきた。
マジメに説明してると。ついつい標準語になってまうんよね。 でもなんか指摘されたのが悔しくて。あたしはプーっと膨れる。 「じゃあ関西弁でしゃべりますー。」ってそうるに言ったら。 「あーそうですかー。」って言って。またニヤニヤ笑ってきた。
でもそーゆうやり取りが。実は何より楽しかったりするし。 何より幸せな気持ちにしてくれること。悔しいけどあたしは知ってる。
その後で。お手本プレーをちょっとだけ見せた。 そうるとあたしの1on1。これがかなりドキドキした。 一応手本ってことで。そうるはいつも以上に気合入ってて。 真剣なその目に。あたしもどんどん駆り立てられて熱くなった。 終わった後で。1回生から「おぉー。」って言われてるのが聞こえて。 自分でもプレーには満足やったけど。余計に嬉しくてくすぐったかった。
「うまいですねー。さすがですねー。」って1回生に言われて。 「いやいや。まぁ4年もやってるからねぇ。」って答えたら。 「てゆーか息ぴったりじゃないですかー。すごいですねー。」ってまた言われて。 「まぁ4年も付き合ってたらねー。息も合わんとねー。」ってそうるが割り込んできた。
付き合うってのは。もちろん同じサークルでって意味なんやけど。 1回生にも当然そっちの意味で通じてるし。何も問題ないんやけど。 あたしだけ妙に焦ったりして。なんかそれもまた悔しかった。 思わずそうるの方を睨んだら。またニヤっと笑われた。
見透かしたような目に。また悔しさが爆発する。 試されてるし。遊ばれてるし。悔しすぎる。でも幸せすぎる。 あぁもう。胸の中が熱い。手の届かんところが痒くてしょーがない。
ねぇそうる。幸せって実はとても簡単なことなんかもしれん。 あんたと一緒におると。あたしはそう思うことがいっぱいあるんよね。 あんたとの何気ない会話とか。何気ないやり取りとか。 そーゆう中に。あたしにとっての幸せっていっぱい転がってるから。
疲れてたり。イライラしてたり。マイナス要素が自分の中にあると。 ついつい見失ってまうけど。幸せは。いつだってそこにちゃんとある。
「要するに。物はすべて自分の考え方次第。」 あんたのくれた言葉は。今もあたしの中で息づいてる。 忙しく過ぎていく毎日の中で。いろんなことがあるけど。 しんどいことだけに埋もれんように。大切なものを見失わんように。 穏やかで。でも敏感なあたしでおりたいなぁって思う。
そうる。あんたと一緒にいられる幸せを。いつも感じられるように。 ↑しかし。こーゆうときのそうるはほんま分かりやすいんよなぁ(苦笑)。 |