***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年05月22日(木)君の存在だけで。

今日の日記は。昨日の日記の続きです。こちらからどうぞ。

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ナイターの後でそうるが泊まりに来た。
明日の朝が早いから。家に帰るのが面倒やとか言って。
「寝るだけ寝させてくださいー。」とか言って。頼んできた。
いつもの駐輪場で。こっそりあたしを捕まえて。
「なぁ。お願いがあるんやけど。」なんて切り出して。
軽く上目遣いであたしを見たそうるは。ちょっとかわいかった(苦笑)。

何を今さら遠慮してるんだか。そう思ったけど。
よく考えれば。今は遠慮するのもまぁ当然。
だって今のあたしには。大量の課題というものがあるから(涙)。


看護実習って。はっきり言って記録に追われまくり。
ありえへんほどの資料。毎日あるカンファレンス。
そのすべてをどうにかこなして。なんやかんやと記録書かなあかん。

あたしは。パソコンで字を打つのは早いけど。字を書くのは遅い(涙)。
いや、遅くはないんかもしれんけど。絶対パソコンの方が早くて便利。
なのに。毎日毎日小指の横を黒くしながら字を書くのがだるい。
習いたての字をノートに練習する小学生みたいやし(涙)。

まぁそんなわけで。かなり時間のかかる課題を抱えてるあたしは。
そうるがせっかく家に来てくれても。全く構うことができんと思われ。
だからそうるはちょっと遠慮したり。「寝るだけでええからー。」って言ったりしたみたい。
でも。家に来てくれるのは嬉しかったし。もちろん断る理由なんてない。
課題なんてどうにでもなる。そうると一緒におれるなら百人力(笑)。

「ええよー。その代わり放置するかもやで(笑)。」って。
たまにはあたしからも意地悪言ってみるかなーと思ってふっかけたら。
「分かってへんな。放置されるのは自分やのに(笑)。」って。
しっかり返されて。またまたきぃーって言わされた。


ナイター後。そうるは研究室に足を運んで。
ちょっとだけ残ってる用事を済ませてから。あたしの家に来ることにしてた。
あたしはあたしで。最近すっかり汚くなってる部屋を大急ぎで片付けて。
おなかをすかせたそうるのために。3分でチャーハンとスープを作り。
自分は先に食べて。お風呂に入って。課題をやりながらそうるのことを待ってた。

11時過ぎに。そうるがやってきた。
「まじでー!ごはん作ってくれたんやー!ありがとー!」
そう言って笑うそうるに。あたしはかなり嬉しくなった。
ダンナさんに料理を作る奥さんって。こんな気分なんやろうなーって思った。

そうるは。あたしの作るごはんは何でもおいしいって言ってくれる。
まぁそうる自身ががもともと料理せーへん人間ってのもあるけど。
自分より料理ができるあたしに対してのそうるの誉めっぷりは。なかなかなもの。
「やっぱ下宿生のパワーは違うなー。」なんて言われた日には。
(もうあんたの食生活はあたしに任せな!)なんて。お母様を差し置いて思ったりもする(苦笑)。


あたしは。とりあえずは早く寝たいって気持ちがあって。
そうるのことを完全に放置して。課題とひたすら闘ってた。
「ごはん食べたらお風呂入りな。勝手にしてくれてええから。」って言って。
申し訳ないけど。そうるのことは放ったらかしやった。

そうるは。全部自分でやってた。
ごはんを食べるとき。キッチンの引き出しをからスプーンを出した。
食器棚からコップも出して。冷蔵庫からは牛乳を出した。
お風呂に入るときには。クローゼットからジャージを出して。洗面台からタオルを出した。
お風呂から上がったら。メイクボックスから化粧水と乳液を出した。
そして。洗面所の棚からドライヤーを出した。

あたしの部屋のことなら。もう何でも分かってるそうる。
あたしに頼らんくても。何がどこにあるか把握できてるそうる。
一緒に住んでるわけでもないのに。ここはあたしの部屋やのに。
そうるは。何でも自分でやれるようになってる。

課題をやりながら。そんなそうるを横目で見て。ちょっと幸せやった。


風呂あがりのそうるは。かなり眠かったみたいやった。
そりゃそうやけどね。ナイターで思いっきり体を動かした後なんやし。
さらにそうるは。相変わらず夜には弱いみたいやし(苦笑)。
何度もあくびを連発して。「ぐぁーねむいー。」って言ってた。

でも。あたしが起きてるってことで。がんばって起きてくれてた。
「そろそろ院試の勉強せなあかんしなー。」とか言って。
ベッドに横になってたけど。ぶっとい教科書を開いて読んでた。

あまりにも眠そうなそうるがかわいそうになって。
「眠いんやったら先に寝てくれてええでー。」って言ったら。
「まだ大丈夫。てゆーかあんたもかなり眠いやろ。」って言って笑った。

そんなに眠そうやのに。大丈夫とか言うんやね。
あたしが起きてるから。一緒に起きててくれるんやね。

愛しいなぁと思って。じんわり泣きそうになった。


ねぇそうる。あんたの存在は。いつだってあたしを揺する。
むかつくことも。イライラすることも。山のようにあるし。
愛しくて愛しくてどうしようもなくて。胸を痛めることもある。
そして。今日みたいに。じんわりと幸せを感じられることもある。

嬉しくても悲しくても。大好きでも大嫌いでも。
あたしの心は。いつだってあんたに揺すられっぱなし。

今日のあんたにはね。あたしは穏やかに癒された。
課題にうんざりしてきて。振り返ったら。そこにあんたがおって。
ちょっとウトウトしながら。それでも起きてくれてるあんたがおって。
いろいろ話をできるわけじゃなくても。ただそこにおってくれるだけで。
あたしは幸せになって。またがんばろうって机に向かえた。

ねぇそうる。あんたの存在は。こんなにもあたしを救ってくれる。
あんたは何の意識もせずに。ただそこにおってくれるだけでいい。
がんばって起きてくれてるあんたも。疲れて寝てしまったあんたも。
あたしは変わらず愛しいと思えて。そして癒される。

存在だけでいい。自分にとってそういう人がおるってすごいことやんね。





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