***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年05月19日(月)心に言い聞かせて。

何もかもがイヤになってしまう日がある。

何がどう引き金になったのか。自分でもよく分からんままに。
イライラすることとか。うまくいかんこととか。
そーゆうのがいっぱい重なって。投げやりになって。
もう知らん。どうでもいい。どうにでもなれ。
そう思って。ちゃんと前を向けんくなる。

そして。最終的にはどかーんと痛い目に遭って。へこむ。

今日の病院実習で。あたしはそうなった。
看護師さんとうまくいかず。患者さんともうまくいかず。
言いたいことが伝わらず。やりたいことも伝わらず。
分かってもらえんくて。だんだんむかついてきて。
適当な態度をとって。担当教官に思いっきり怒られて。撃沈。

落ち始めたら。どこまでも転がっていくのがあたし。

なんでこんなとこにおるんやろう。
いったい何をやってるんやろう。
こんなことがやりたかったんやろうか。
こんなものが欲しかったんやろうか。

つまらない。おもしろくない。もうやりたくない。
そう思うくらいならやめればええのに。
結局は口だけで。何ひとつ行動に起こせん。
やばくなったら逃げ腰になって。回れ右をして。
言い逃ればっかり。自己防衛ばっかり。

・・・あたしって最低やな。

そう思ったら。もう限界級にしんどくなった。
自分が情けなくなって。悔しくなって。怖くなった。
実習が終わって。誰もおらん更衣室で。こっそり泣いた。

しんどい。もうあかん。そうる。助けて。
無意識のうちに。あたしはそう呼びかけてた。


こんなに寄りかかったらあかん。
こんなに救いを求めたらあかん。
だってそれはそうるを縛る。疲れさせる。
めんどくさいオンナになんかなりたくない。

いつものあたしならそう思ったかもしれん。
気持ちに枷をかけて。ちょっと我慢したかもしれん。
でも。今日はそんなのがどうでもよくなってた。
迷惑かもしれんけど。うんざりされるかもしれんけど。
そうるの声が聞きたかった。そうるに会いたかった。


更衣室を出て。駐輪場で携帯を開く。
原チャに跨って。そうるの番号を表示させて。ボタンを押す。
たぶんまだ研究室におるはず。電波悪かったら出んかもしれん。
出たとしても。こんな時間に用事もないのにいきなりかけたりして。
びっくりされるかもしれん。呆れられるかもしれん。

でも。あたしにしては珍しい思考やった。
そうるがどう思うかなんて。どうでもよかった。
あたしの心が。そうるを欲しがって我慢できんくなってた。


「もしもし?」
電話の向こうにそうるの声を確認して。それだけでまた涙腺が緩む。
「・・・もしもし。あたし。」
そう言う声がちょっと震えて。あたしは息を整える。

「どしたん?」
「んー。いや・・・今どこ?」
「研究室やけど。なんや?」
「んー。いや・・・。」
「・・・なんやねん(苦笑)。」
「いや、ごめん。別に用事じゃないんやけど・・・。」

勢いで電話をかけたものの。何を話していいんか分からんくなった。
そうるの声を聞けただけで安心して。思考が止まってもた。
あたしの話を聞いてもらいたいとかいうより。ただそうるの声を聞いていたかった。
何でもいいから話してほしかった。大好きなその声に癒されたかった。

でもそうるは。そんな気の利くしゃべりが出来る人間じゃない。
その代わり。こんなときは意外なほどに気のつく人間ではある。
電話嫌いなくせに。電話越しの雰囲気とかを。バッチリ見抜く。
そう。それはもう怖いくらいに。

しばらく沈黙が流れて。先にそれを破ったのはそうるやった。

「・・・どしたん?なんかあったんか?」
思いっきり指摘されて。嬉しさと恥ずかしさでいっぱいになる。
分かってくれた喜びと。寄りかかってる自分への苛立ち。
あぁ。また甘えてまう。また頼ってまう。ええんやろうか。
ようやくそんないつもの思考が生まれてきた。
でもそう思いつつも。救ってほしくてしょーがない心もあって。
あたしは。やっぱりどうしたらええか分からんくなった。

「んー。ちょっとへこみ中やねん。」
どうにかそう言って。照れ隠しであたしは多弁になった。
「なんかなー。うまくいかんかってん。いろいろと。」
「まぁあたしのテンションの問題でもあるんやけどさ。」
「でもどかーんと怒られてさ。しょぼくれてるねん。」
「うまくいかんときって。ほんま全部うまくいかんよな・・・。」

相変わらず人の話は黙って聞くそうるは。
あたしが一方的にしゃべった後で。
「ふーん・・・。」って。ひと言だけ言った。
それから。何かを考えてるような沈黙の後で。
「分かった。今からそっち行くわ。」って言った。

「え・・・?今から?」
「うん。病院前やんな?」
「そうやけど・・・え?今から?」
「・・・だからそうやって(笑)。」
「だって・・・なんで?研究室は?」
「ちょっとぐらい抜けられるし。」
「え・・・来てくれるん?」
「うん。5分ぐらい待っといて。」

そう言って。あっさり電話を切ったそうる。
あたしはひとり。ちょっと放心状態。


あたし・・・呼び出してなんかないやんな。
電話はしたけど。頼ろうとしたけど。来てくれとか言ってへんよな。
会いたいと思ったけど。でもそんなの言ってへんよな。

なんで。なんで来てくれるねん。
なんであたしの気持ちを見抜いてるねん。
会いたい気持ち。弱ってる気持ち。支えてほしい気持ち。
そーゆうのを。なんであんな短い電話で見抜いてるねん。

まだ会ったわけじゃないのに。具体的に何も話してへんのに。
あたしには。そうるがあたしの気持ちを見抜いてるって確信があった。
なんでか分からんけど。根拠のない確信があった。

だってそうるは。いつだってそういうヤツやから。
普段はあんなにも鈍感なくせに。あたしの嫉妬にも全然気づかんくせに。
あたしが出す小さなSOSには。いつだってちゃんと気づいてくれるから。

あたしの目に。またじんわり涙が浮かんできた。
弱ってる心には。そうるの優しさがいつも以上に沁みた。


ねぇそうる。あんたはなんでそうなんやろう。
あたしのあんたに対する気持ちには。あんなにも鈍いのに。
他のことで精神的に参ってるあたしには。あたし以上に鋭い感覚で気づく。
電話の雰囲気とか。声の調子とか。話し口調とか。
そーゆうのの中に含まれてる無意識のサインに。しっかり気づく。

あぁ。あたしはやっぱり大事にされてるんかもしれんな。
あたしが思ってる以上に。気にかけてもらえてるんかもしれんな。
つまらん嫉妬をしてみたり。独占欲に苦しんでみたり。
あたしはいつだって。ひとりでジタバタしてるけど。
あんたは。こんなにもあたしを大事にしてくれる。
気づいてくれる。すぐ飛んできてくれる。

そんなあんたを前にすると。あたしは自分が恥ずかしくなる。
あんたに対して。多くを望んで。得られんくて。
勝手にイライラしてる自分が恥ずかしくてたまらんくなる。

ねぇそうる。あたしの心に言ってやって。
わがままで欲張りな。あたしの心に言い聞かせてやって。

これ以上いったい何を望むことがあるんよって。そう言ってやって。





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↑何を言い出すんやろう・・・一瞬そう思ったけどね(苦笑)。
長くなりそうなので。続きは明日の日記に書きます。

*追加*
BBSのレスが飛んでるのがいくつかありました。
レスのレス、みたいなのです。あれって忘れがちなんですよねぇ(涙)。
ちゃんとつけときましたので。また戻って見てやってください☆





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