***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年04月09日(水)失くしたくないもの。

今日はサークルが休みやったんやけど。
そうるのことがどうにも気がかりやったあたしは。
朝起きて。すぐにメールを送った。

件名:おはよ。
昨日はちゃんと眠れた?
もう体調は落ち着いてるんかな?
今日はバイトないみたいやし、ほんま休んどきや。

しばらくして。そうるから返事が返ってくる。

件名:やばめ。
寝るには寝れたけど、朝からさらに吐いた。
おかゆでさえも吐くとか最悪。

メールを見て。あたしはため息ひとつ。
あぁ・・・ほんまに冗談抜きでしんどそうや。
そうるは体調崩すとすぐに消化系にくるタイプで。
普段はあんなに丈夫やのに。けっこう吐いてまう。
だから本人としては慣れてるんかもしれんけど。
聞いてるこっちとしては心配でしょーがない。

でもあんまりメールとかしまくってても疲れさせるだけやし。
それよりはちゃんと寝ててもらう方がええよなと思って。
親切心も。場合によっては迷惑になりかねんもんやし。
かまいたい気持ちを抑えて。どうにかメールを終わらせた。


携帯をいじくってるうちに。着信履歴の画面になった。
昨日そうるから電話があった時間は。2:03になってた。
あの夜に弱いそうるが。そんな時間に起きてるなんて。
あの一匹狼のそうるが。そんな時間に電話してくるなんて。
考えればやっぱり不自然で。不思議なことやった。

でもそれがなんとなく理解できたのは。
あたしがそんなふうに。いつもそうるに甘えてきたからかもしれん。
お酒が入ってなんとなくだるいときの。誰かに甘えたい感覚とか。
夜の暗さとか静けさとかも。それに輪をかけるってこととか。
あたしは経験上けっこう分かるから(苦笑)。


昔は(今も?)いじられキャラやったあたしは。
サークルの飲み会において。先輩にほんまによく飲まされた。
みんないい先輩なんやけど。怖いくらいに酒好きやった。
あたしも乗せられて。そこまで強いわけでもないのにカパカパ飲んで。
酔いが回って。ケラケラ笑って。フラフラになってた。
そんなあたしを介抱してくれるのは。いつだってそうるやった。

飲み会であたしがそうるを探してるのは自然やったし。
そうるがあたしを見つけて支えてるのも自然やった。
誰かがあたしを見つけると。そうるの居場所を教えてくれて。
「もうすぐ来てくれるでー。」って感じで言ってくれたし。
誰かがそうるを見つけると。あたしの居場所を教えてて。
「早く行ってあげー。」って感じで言ってた。

あたしとそうるが一緒におるのは。当たり前のことになってた。

まだ今みたいな関係じゃなくて。でもかなり仲良くなってきてた頃で。
そうるはほんまに。ほんまにほんまに優しかった。
そのひとつひとつを。めちゃめちゃしっかり覚えてる。
だってそうるのしてくれたことは全部。ほんまに嬉しかったから。


そうるがあたしを抱きかかえて。店の階段を降りたりもしてた。
そうるの力は強くて。片手をあたしの腰に回してただけやのに。
あたしの足はほとんど浮き上がるカタチになってて。
「重いやろ。いいって。歩けるし。」って抵抗したら。
「歩けへんやろ。ええから。」って強い調子で言われて。
ほんまは歩けんほどじゃなかったんやけど。嬉しかったから甘えてた。
なんで片手やのにあたしの体が浮いてるんやろう。すごい力やな。
酔ってる頭の片隅で。そんなことをぼんやり思ってたのを覚えてる。


一緒に店を出んくても。そうるはたいてい駅であたしを待ってくれてたっけ。
先輩に連れられて。駅までどうにか歩いて行ったあたしを。
同学年の友達がみんな帰ってもた中で。そうるはひとりで待っててくれた。
「おったおった。探しててんでー。」って先輩がそうるに駆け寄って行ったら。
「どうもー。お世話かけましたー。」って言って。あたしを自分の方に引き寄せたりして。
まるであたしを自分の所有物みたいに扱ってて。そしてそのしぐさがあまりにも普通で。
どうしてだか。あたしはもう泣きそうなくらいに幸せやった。
そうるが掴んだ腕は痛かったけど。その強さにも完全にやられてた。


電車の中で。ずっともたれさせてくれたこともあったなぁ。
途中の駅で止まるたびに。顔を上げて「・・・ここどこ?」って聞くあたしに。
「ええから寝とき。一緒におるから。」って言って。
あたしの頬に手を当てて。あたしの頭を自分の肩に乗せてくれた。
なんとなく寂しくて伸ばしたあたしの手に気づいて。しっかり握ってくれた。
傍目に見れば。明らかにラブラブの恋人のポーズやったけど。
そんなことはあたしには分かってなくて。ただ単純に幸せやった。
いっぱい飲んで酒臭いはずやのに。そうるからはシャンプーのいい匂いがしてた。


終電がなくなって。家に帰れんくなったあたしが。(←当時まだ自宅生。)
友達の家に泊まることになって。家に連絡入れなあかんかったとき。
「ちゃんとしゃべれるんか?」って何度もあたしに聞いてきたんやけど。
あたしの反応が乏しかったんやろう。あたしの手から携帯を奪うと。
「もしもし。大学の友達です。」なんてしゃべりだして。あたしを慌てさせた。
「今日はみんなで大学の近くのコの家に泊まることになったんです。」
「○○○(←あたし。)は今酔ってるんですけど。責任もって連れて行きますんで。」
そんなふうにしっかり言ってくれて。ままちゃんを安心させてくれた。
そういうことをあっさりやってのけるそうるは。かなりかっちょよく見えた。


終電にどうにか乗れることになったものの。あたしが酔いまくってたときは。
「うち△△△(←あたしの実家がある駅。)まで行くわ。」なんて言ってくれたりもした。
そうるの家とあたしの家は。飲んでる店があった駅からは真逆の位置にあって。
しかも交通費も。片道だけで1000円以上とか余裕でかかったりするのに。
酔ってるあたしに自分が不可欠なことを知ってるそうるは。最後まで行くって言い張ってて。
「途中までやけどちゃんと連れて行くから。」ってまひろが言ったことで。どうにか折れた。
「何時に駅に着くん?その頃に電話入れるから。」なんて言ってくれて。
実際にその時間に。バッチリと電話をかけてきてくれて。
「起きてるか?ちゃんと乗り換え出来たか?」なんて世話を焼いてくれて。
ほんまにほんまに。1から10まであたしのことを思ってくれてた。


思い返せばキリがない。もっともっといっぱいある。
当時は試合ごとに飲み会をやりまくってたから。
そんな飲み会ごとに。こうやってあたしは支えられて。
気にかけてもらって。愛してもらってたから。

ひとつひとつは。どうでもいいようなちっちゃいこと。
たかが待っててくれたこと。たかがもたれさせてくれたこと。
そうやね。人生にはもっともっと重みのある記憶が存在するんかもしれん。
それこそ事件みたいなでっかい出来事とか。そーゆうのに比べると。
あたしが今書き綴ったことなんて。取るに足りんようなことかもしれん。

それでも。何が大事かなんて自分が決めること。
あたしにとっては。そうるとのこーゆうちっちゃな思い出のひとつひとつが。
めちゃめちゃ大事で。思い出すだけでにやけてくるような宝物。
その頃の自分の鼓動とか火照りとか。そーゆうのすらリアルに想像できるような。
そんなかけがえのない記憶で。絶対に忘れたくない記憶。


ねぇそうる。あんたと一緒におると。
あたしには失いたくないものばっかり増えていく。
忘れたくないことばっかりどんどん増えていく。
過ごした時間。交わした言葉。感じたぬくもり。抱えた思い。
出会ってからこれまで。あんたとおることで得てきたいろんなもの。
それは全部。キラキラ光る小さな星みたいになって。あたしの手のひらにある。

ねぇそうる。こんもりと積まれたその小さな星たちを。
どれひとつとして。あたしは零したくないねん。
いつまでもいつまでも。大事にとっておきたいねん。
でもあたしの手は。そんなに大きくなんかないから。
ひとつひとつ星を積み上げていくうちに。抱えきれんくなってまうねん。
大事にしてるつもりでも。いつの間にか落としてたりするねん。

失くしたくないのに。忘れたくないのに。
全部全部を覚えてられんのは。ちょっと悲しいね。
新しい記憶が増えていくのは幸せなことやけど。
大事にしてた記憶が消えていくのは。やっぱり寂しいね。

なんでやろう。そうる。あんたとのことをいろいろ思い出せて幸せやったのに。
幸せすぎて。それをいつか忘れてしまうかもしれんって思ったら切なくなってもたよ。

もしかしたら。あんたのしんどさがあたしにも伝染してんのかな(苦笑)。





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