昨日の夜は。久しぶりに12時過ぎにベッドに入った。 今朝は。久しぶりに目覚ましを6時半にセットした。 そう。2ヶ月半ぶりに。サークルの練習に行くために。
目覚めてからすることは。体が全部覚えてた。 お茶を沸かして。クタクタのJIBバッグを引っ張り出してきて。 スパイク。靴下。タオル。日焼け帽子のサンバイザー。 いろんな荷物をポンポン放り込んで。それから練習着に着替えて。 日焼け止めを塗りたくって。ゆっくりストレッチをする。
独特の日焼け止めの匂い。ストレッチして体に走る心地いい痛み。 そういう小さなものを全部。あたしの体は忘れてなかった。 懐かしいその感覚に。あたしはいちいち感動してた。 あぁ。そうや。これがあたしのすべてやったんやなぁ。 そんなことを思い出して。朝っぱらから軽く泣きそうになってた。
昨日そうるとまひろに会ったとき。2人とも明日は練習に行くって言ってた。 「久しぶりやなー。なまってるから絶対すぐバテるな。」 「てゆーか。まず間違いなく全身筋肉痛やし。」 「その前に最初のアップで息あがったらどうするよ。」 そんなことを一緒に言いつつも。好きって思う気持ちは3人とも一緒で。 ひとつのものに対して同じ思いを抱ける仲間がおることを。 ほんまに幸せなことやなぁって改めて思った。
体は予想通りガタガタになって。途中から使い物にならんかったけど。 というより。実際アップの段階から息あがりまくりやったんやけど。 家に帰って見たら。足の指先の皮がベロベロに剥けて血も出てたんやけど。 思い通りに動けんプレーもいっぱいで。イライラしたりもしたし。 後輩の予想以上の成長っぷりに。軽く焦ってみたりもしたし。 とにかく。ほんまに疲れる要素はいっぱいあったんやけど。
走りこむのも。プレーも。筋トレも。とにかく全部が久しぶりで楽しすぎた。 みんなと一緒に好きなことをやれるってことが。単純に幸せすぎた。
ただ。その中でいろいろ思うところはあったわけやけど。 それは。そうる絡みのことでね。
そうるのプレーは。オフで間空いてたってこともあって。 ミスもいっぱいあったし。キレにちょっと欠けるとこもあったけど。 それでもやっぱり。元キャプテンって感じの貫禄があって。 あたしは。さすがはそうるやなぁって思って見てた。
新キャプテンを立てるために。敢えて発言を減らしてること。 その裏で。彼女をこっそり呼んでちょこちょこっと助言をしてたりすること。 自分の練習をメインにせんと。後輩指導を率先してやってること。 そーゆう優しいそうるの行動を。あたしは全部知ってる。
そしてそんなそうるが。練習になるとあたしに厳しくなることも。あたしは知ってる。
厳しくなるとゆーか。言葉数が激減する感じなんよね。そっけなくなるって感じ。 分からんけど。あたしが自意識過剰なんかもしれんけど。 練習の時のそうるは。あたしとの世界を遮断してるような。そんな感じがする。
プレーが絡んでくると。あたしを特別視せーへんってのは分かる。 そんなのは当たり前。あたしがそうるに見とれてまう方がおかしいんやと思う。 それでも。なんてゆーか。せつない気持ちになるのは事実で。
うまく言えんけど。それはやっぱりそうるがあまりにもすごすぎるってのもある。 そうるに比べたらあたしは。ちっとも追いつけんくてあっぷあっぷしてる感じやし。 だいたいこーゆうことを自分で認めてる段階で。負けてるって気もするし。 やっぱりがんばってる以上は。負けたくないって思う気持ちもあるし。
さらに言うなら。あたしは練習にそうるがおると妙に緊張してまうんよね。 これまた自意識過剰なんかもしれんけど。見られてる緊張感とゆーか。 いや、見てくれてること自体はめちゃめちゃ嬉しいことなんやけど。 がっかりさせたくないとか。がんばってるって認めてほしいとか。 そーゆうので頭がいっぱいになってまうこともよくあって。 言い訳やけど集中できんくなったりもするし。正直やりにくかったりもする。
あぁ。さらに愚痴になってまうんやけど(涙)。 今日そうるとまひろとの連携プレーで。めちゃめちゃうまくいってたヤツがあって。 「さすがでしたねー。」みたいなことを後輩に言われてて。 「まぁたまにはやらんとな。」ってまひろが言ったら。 「何年一緒にやってんねんって感じやしな。」ってそうるが言って。 2人でケラケラって笑ってて。それがめちゃめちゃうらやましかった。
まひろはええなぁ。ちゃんとそうるに認められてて。 あたしも。認められてないわけじゃないとは思うんやけど。 そーゆうのがあんまり通じてこーへんから。妙に不安になってまう。 伝えてくれへんから。勝手な妄想に走りそうになってまう。
そんなことを思ったりして。そうるのせいにしてる自分がイヤになった。 そうるを信じきれてへん自分を見つけて。心底うんざりした。
ねぇそうる。あんたはどう思ってるか分からんけど。 好きな人と同じ舞台に立つってのは。同じことで競うってのは。 ほんまにいろいろと複雑なもんなんやなぁって。あたしは改めて思った。 すごすぎるあんたに憧れて。その背中をがんばって追いかけるんやけど。 追いかけても追いかけてもやっぱりあんたはすごくて。あたしは泣きそうになる。
それの半分は。憧れとか。尊敬とか。そーゆうあんたへのプラスの気持ち。 残りの半分は。諦めとか。苛立ちとか。そーゆう自分の中のマイナスの気持ち。
あんたがすごいってことは。あたしにとって誇りやし。最高に嬉しいこと。 それでも。同時にちょっとだけ苦しいことになる。 そうる。あんたにはこーゆう気持ちって分かるんやろうか。 それとも。理解しがたい気持ちやったりするんやろうか。
あぁ。考えすぎるのは悪いクセやって分かってるんやけどなぁ・・・。 |