***☆For My Dearest☆***



***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT

2003年01月25日(土)愛しい日々。

土曜日。久しぶりに1日何もない日。
最近ずっと1限があって。実習だらけで。疲れてたから。
今朝はちょっとだけ寝坊して。起きたのは9時。
窓から差し込む光は。寝ぼけたあたしの視界を真っ白にする。

あたしは体を起こすと。手を伸ばしてカーテンを引く。
外は。めちゃめちゃ青空が広がってて。いい天気やった。
あたしは窓を開けて。そのままベランダに出る。
冷たい朝の空気を体に吸い込んで。目覚める。

あぁ。なんていい天気なんやろう。

よく晴れた土曜日は。あたしをウズウズさせる。
だってこんないい天気は。まさしくサークル日和。
あたしの中の走りたい病が。治まらんくなる。

そしてあたしは。いつもみたいに。ぼんやり思い出す。
やかんを火にかけて。紅茶用のお湯を沸かすまでの時間。
意識をトリップさせて。オフ前を思い出す。


シーズン中のあたしの土曜日は。かなり健康的やった。
まず朝起きるのは6時半。これは鉄則。
練習自体は9時からなんやけど。あたしは6時半に起きてた。
それぐらいじゃないと。練習までに体が目覚めてくれへんから。

起きたら朝ごはんをしっかり食べる。
普段寝坊して時間のない朝とかは。やむなく抜くこともあるけど。
練習のある日は。そんなことやってたら体がもたんから。
腹持ちのいい白ごはんを食べるのが鉄則。そして牛乳を飲むのもお決まり。
(食べ合わせ悪いなんて言うのはナシの方向で(苦笑)。)

それが終わったら。顔を洗って歯を磨いて。
練習用のジャージ&Tシャツに着替えて。準備完了。
それからテレビのニュースを見ながら。ゆっくりとストレッチ。
起きたばっかりで固い体の筋を。じっくりと伸ばしていく。

そして。8時になると家を出る。
使い倒してクタクタになったJIBバックに。いつもの荷物をつめこむ。
スパイク、タオル、大量のお茶・・・ひとつひとつ確認して。
それからチームでおそろいのウィンドーブレーカーを着て。
玄関に置いてるラケットもどきを手にとって。出かける。

原チャに乗ってる間。考えてるのはその日の練習のことばっかり。
今日はここをがんばろうとか。このプレーをマスターしようとか。
そんなことをひたすら考えてるうちに。30分なんてあっという間に経つ。


グランドに着いて。集まってくるみんなと言葉を交わして。
9時からアップを開始して。1時までみっちりと練習。
もちろんめちゃめちゃしんどくて。かなり息とか切れまくってた。
いっぱい汗をかいて。いっぱい声を出して。いっぱい走って。
ほんまに全身が熱くて熱くて。どうしようもなかった。
でもそんなにしんどいくせに。仲間と一緒にひとつのことをやってるってのが。
もうほんまにたまらんくらいの充実感で。やみつきやった。

練習が終わったら。みんなで昼ごはんを食べに行ってた。
動きまくった後やから。何を食べてもほんまにおいしくて。
その後でする雑談も。めちゃめちゃ楽しかった。
家に帰る頃はもう夕方で。そこから晩ごはんを食べて。
ゆっくりお風呂に入って。疲れすぎてるからパタっと眠ってしまう。
そんな。ほんまにやりたいことだけをやれてる幸せな1日やった。

そしてそんな幸せな1日が。さらに幸せやったのは。
大好きな人と。そうると。長い時間ずっと一緒にいられたから。


朝みんなと会って話してるところに。バイクの音が聞こえてきて。
振り返ればそこに。バイクを乗り付けたそうるがおって。
あたしは。そうるがメットを外して。頭を振る瞬間が大好きで。
いつもこっそりその瞬間を見ては。幸せになってたっけ。
「おっすー。」「おはよーさん。」そんなふうに言い合って。
さぁ今日もがんばろうーって思ってたっけ。

練習中のそうるは。文句なしにかっちょよかった。
プレー自体もそうやけど。キャプテンとしてチーム全体を仕切るそうるは。
名実ともにうちのチームのエースで。鼻血ブーって感じやった(笑)。

そんなそうるにキツイことを言われたり。放置されたり。
かと思えばウソみたいに誉められたり。丁寧なアドバイスされたり。
そんなひとつひとつのそうるの態度に。あほみたいに反応して。
認められたと思って喜んだり。不要だと思われた気がして悲しかったり。
あたしは。それはもういろんなことを思ってたっけ。

そのときそのときは。いろんな思いを抱えてたけど。
後から思い出せば。なんて愛しい日々やったんやろう。


今日はあまりにもよく晴れた空で。あたしは我慢できんくなって。
午後から出かけるついでに。目的地まで思いっきり走ってやった。
走るつもりで。バッグは持たずにウエストポーチをつけて家を出て。
鈍りきった体を叩き起こすようなつもりで。走り出した。

すぐに右膝がピキっと痛んで。そのうちズキズキしたものに変わった。
でもそれはあたしがずっと抱えてきた痛みで。
そして。最近おとなしくなってた懐かしい痛みで。
その痛みがあの頃と変わらずにあたしの足に甦ったことが。
あたしにはむしろ嬉しいくらいやった。

シーズン中はゼーゼー言いながらも1時間は走れてたのに。
今はちょっと走っただけで。恐ろしいほどに息が切れて。
肩で息をしながら。体力が低下してることを思い知ったけど。
それでもあたしは。体を動かしてることが嬉しくてしょーがなかった。
ただ胸の鼓動だけに集中して。他のことをすっきり忘れることが出来る。
そんな時間は。やっぱりあたしには必要なんやって思った。

じっとしてる土曜が。ありえへんように思えて。たまらんかった。
走りたくて。みんなと一緒に走りまくりたくて。どうしようもなかった。
そしてあの頃の。かっちょよすぎやったそうるを思い出したせいで。
真剣な目をしてた愛しい人に。もう一度会いたくてしょーがなくなった。


ねぇそうる。あんたは今どんな気持ちなんやろう。
あんなにもサークルを愛して。夢中になってたあんたは。
それが生活からなくなって。どんな気持ちでおるんやろう。
あたしと同じように。走りたくなったりしてるんかな。
実験とか就活とかで煮詰まって。動きたくてしょーがなくなってるんちゃうかな。

そうやんね。あたしたち。性格とか好みとかは正反対やったけど。
サークルに対する熱い思いは。びっくりするぐらいに同じやったもんね。
あたしたちだけじゃなくて。それは一緒にやってきた仲間みんなに共通するもので。
だからこそ。かけがえないと感じる仲間なわけやし。

ねぇそうる。あんたには内緒にしてたけど。
あの愛しい日々がもう1度始まることを。あたしちょっと期待してる。
てゆーか。始めようかなと思ってたりする。
引退したけど。今年も残ってやろうかどうか迷ってる。
だってあたしの体は。こんなにも走りたがってるんやもん。
あの熱を。欲しがってしょーがないんやもん。

きっとそうるも。同じことを思ってるような気がする。
それは分かる。だってそれだけ一緒にいたんやから。
同じ思いで。3年間一緒に走り続けてきたんやから。





↑押したら変わる投票ボタンです☆

Myエンピツに追加♪





MAIL

HOME

BBS
BACK INDEX NEXT



↑よかったらぽちっと押してください☆

♪Myエンピツに追加♪


written by さあや

Design by shie*Delicate Erotic

thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for Material→NOION
thanks for MIDI→HAPPYDAY