***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年01月20日(月)君と白銀の世界で。

お久しぶりです。さあやです。
ここ数日間日記を書いてなかったんで。
よく読んで下さってたみなさんに忘れられたんじゃないかとちょっと心配。
えぇ。あたしは自他共に認める小心者ですから(涙)。


今朝スノボから帰ってきて。休む間もなく大学へ。
夜行バスでよく眠れない上に5時起きで。かなり眠い目をこすりながら。
9時から5時までみっちり講義を受けてきた(涙)。

なんかほんまに。昨日までが嘘のように。日常全開。

体に残る久しぶりの筋肉痛も。部屋の隅にあるほったらかしの荷物も。
昨日まであたしがゲレンデで滑ってたことを証明してるのに。
ほんまにあっさりと。せつないほどにあっさりと。
あたしの日常がまた始まったことが。ちょっと寂しい。


1年ぶりのスノボは。かーなり楽しかった。
実際スノボに行くのは。あたしは2回目やったから。
絶対もっとこけまくると思ってたのに。初日から意外としっかり滑れたし(誇)。

それは一緒に行った同回生のメンバーみんなそうで。
「あたしらってやっぱり運動神経いいんやーん☆」とか言って。
浮かれまくってみたりして。なんか楽しかった。
そうかと思えば。初日に調子に乗りすぎたせいで。
2日目の朝起きたら全身ピキピキになってて。
「・・・あたしらってやっぱり若くないんやん(涙)。」とか言って。
悔しがってみるのも。それはそれで楽しかった。

楽しすぎて。あたしはすっかりそうるを忘れてた。
自分でもびっくりするぐらいに。存在が頭から抜け落ちてた。
大好きな仲間と一緒に。はしゃぎまくってたからかな。
どんなことをしてても。そうるのことが頭にあるとか乙女モードで言いながら。
ちゃんと忘れたりもするんやし。あたしってほんまに勝手(苦笑)。


そんなそうるを思い出したのは。2日目の夜のこと。

次の日は夜にバスで帰ることになってたから。
最後の夜ってことで。サークル全員で飲み会になる。
男も女もみんな集まって。ギャーギャーと大騒ぎ。
持ち寄ったお酒とお菓子で。大いに盛り上がる。

あたしはというと。この前酔いつぶれたのを反省して。
今日はちょっとお酒を控えて。乾杯の1杯だけにしてた。
それを同学年の男友達にみつかって。かなりつっこまれる(苦笑)。

「おい!お前なんで酒飲んでへんねん!」
「えー。この前つぶれたからもう飲みたくないねん。」
「○○○(←そうるのこと)おらんくてもオレが介抱したるって(笑)。」
「・・・いやいや(苦笑)。あたしはええから飲みーや。」
「なんで飲まんねん。そりゃアイツの方がええかもしれんけどさー(笑)。」
「・・・はいはい。もう勝手に言っといて。(←放置。)」

そうるが酔ったあたしを介抱するのは。みんな周知のこと。
そうは言っても最近はそんなことないし。もうずいぶんと前までのことやねんけど。
その光景は。一度見たら強烈に印象に残るらしくて。
いまだにこうやってしつこく言われたりする(涙)。

そうるかぁ。あたしはいきなり思い出す。
今の今まで。完全に忘れてたくせに。急に思い出す。
そして。なんだか締め付けられるような感覚に陥って。ぼーっとする。
それを知ってか知らずか。男友達はしゃべり続ける。

「てゆーかオレぶっちゃけ○○○(←そうるね。)怖いねん(苦笑)。」
「え。そうなん。初めて聞いたわ。なんでよ。」
「だって怖いやん。しゃべっても黙ってても怖いやん。」
「そうかー。うーん。そうなんかもなー。へぇー。」

そうるが男子部から怖がられてるのは。ひそかに分かってたけど。
黙ってると怖いってのは。あたしも少々分かるし(苦笑)。
しかし。しゃべっても怖いってのがどうかと思ったけど(爆)。

でもでも。そんなふうに怖いって思われてるそうるが。
実はめちゃめちゃ優しいってこと。あたしはちゃんと知ってる。
なんかそういうのって。ヒミツをひとりじめしたみたいな気持ちになって。
くすぐったくて。あったかくて。幸せ。

そんなふうに思ってるうちに。あたしはどうしようもなくなって。
そうるが恋しくて恋しくてしょーがなくなって。こっそりと部屋を抜け出す。
ちょっとぐらいええやんね。声を聞いても。
そう思って。白いダウンコートを着て。コテージから出る。


コテージの外に出たら。息が白く曇った。
見上げると。街頭でぼんやりと照らされた黒い空から。
ハラハラと舞い落ちてくる雪は。めちゃめちゃキレイで。
あぁなんて。なんて幻想的なんやろう。
そう思いながら。あたしはそうるに電話する。


「もしもしー。」
「おいっす。あたし。」
「・・・なんやねん(苦笑)。」
「なんやねんとはなんやねん(苦笑)。」

相変わらず。素直じゃないやり取りをするあたしたち。
でもこんな感じの対応をやめられんそうるやから。
そしてそういうのが楽しいって思ってまうあたしやから。
これでもええかなって。むしろこれがええよなって。そう思ってる。

「あんたどこから電話してんの?」
「外。さっき出たとこ。」
「まじで。風邪ひくで。大丈夫か?」
「うん。ちゃんとコート着てるし。」

そうるの優しさは。離れててもちゃんと伝わってくる。
そういう小さな思いやりが嬉しくて。ちょっとほんわかする。

「そっち寒い?」
「うん。けっこう寒い。雪降ってるで。」
「まじでー。でもそりゃそうかー。」
「昨日の夜も降っててさ。今日は滑りやすかったー。」
「・・・とか言いつつどうせ筋肉痛になってるんやろ(苦笑)。」
「あったり前やん。びっくりするぐらい体ギシギシやっちゅーねん。」
「あほか。自慢することちゃうし(苦笑)。」
「いやいや。この筋肉痛は絶対に自慢できる(苦笑)。」

話してる内容は。そんなふうなどうでもいい話。
それでも。離れてるそうるの声を聞くことができて。
あたしは。めちゃめちゃ幸せやった。


ねぇそうる。幸せやったくせにわがままかもしれんけど。
あたし。あんたと離れてることが残念でしょーがなかった。
矛盾してるかもしれんけど。でもほんまやねん。
声を聞けて嬉しくて。あんたを近くに感じたけど。
それでも隣にあんたがおらんことが。ほんまに残念やった。

静かに降る雪。冷たくてひんやりした空気。
そういうのを。あんたと一緒に感じたかったんよね。
あんたと並んで。手をつないで雪道を歩きたかったんよね。
あんたの黒いダウンコートに。そして黒い髪に。
白くてふんわりした雪がゆっくり積もって。
そしてそれをあたしが。優しく掃ってあげる。
そういうのが。やりたかったんよね。

あぁそうる。でもほんまに純粋に。
あんたに見せてあげたかったなぁ。あの白銀の世界。
パウダースノー。ほんまにめちゃめちゃキレイやったんやで。
あんな場所やったら。いつもはクールなあんたでも。
ちょっとラブモードになって。甘いこと言ってくれたかもしれんのに。

・・・あーあ。あたし。どこが純粋なんだか(苦笑)。





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