***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年01月15日(水)君に抱かれて。

昨日のあたしはほんまにアホ全開で。ただの酔っ払いで。
情けないことこの上ない醜態をココに曝してしまったんやけど(涙)。
そんなあたしに比べて。そうるがなんて人間的に出来てるのか。
今日。あたしは思い知ることになった。


朝起きて。二日酔いでガンガンする頭を抱えて。
どうにか昨日のことを思い出して。メールを読み返して反省して。
(あー。やらかしてもーた。)と思って。すぐにそうるにメールを作った。
「困らせてごめん。相手してくれてありがとう。」
そんなメールに対して。そうるがくれた返事は。
やっぱりそうるらしいもんやった。

ちとせと話した経緯なんかをちょこっと教えてくれて。最後にこう書いてた。
「ちゃんとお礼言っときや。それと酒はほどほどにしなさい。」
それはあまりにも正しすぎる言葉で。あたしは返す言葉がなかった。


だから。まさか予想もしてなかった。考えもせんかった。
呆れられてると思ってたし。がっかりされてると思ってた。

でもそうるは。それだけで終わる人じゃなかった。
夜。あたしに。不意打ちで会いに来てくれた。


課題を提出するついでに寄ったとか言ってたけど。
昨日あんだけ醜態を曝したあたしに。会いに来るとか。
そうるからワンコールがあったとき。あたしは信じられんかった。
なんで?呆れてへんの?怒ってへんの?
あたしの頭の中は「?」でいっぱいになってた。


「さびー。やっぱ冬場のバイクは限界があるわー。」
「・・・・・・。」
「なんかあったかいもんある?」
「・・・・・・あるけど。」
「なんやねん。」
「・・・・・・怒ってへんの?」
「怒ってへんよ。」
「・・・・・・なんで?」
「いや、なんでって言われても。」

あたしは質問をたたみかける。
「呆れたやろ?」
「それはちょっとな。」
「もう知らんって思ったやろ?」
「それは思ってへんな。」
「うそや。絶対思ったはず。」
「・・・思ってへんよ。」

なんで。なんで。なんで。
あたしあんなにやりたい放題やったやん。醜かったやん。
不可能なこと要求して。あんたのこと困らせまくったやん。
会いたいとか連発されたら。あんたなら絶対重たいって思うやろ。
無理せんでええのに。怒ってくれてええのに。

自分の中でぐちゃぐちゃと葛藤してるあたしを。そうるはやっぱり黙って見てた。
そしてあろうことか。そんなあたしに近づいて。ぎゅーっと抱き締めてくれた。
固まってるあたしを諭すように。ゆっくり耳元で話してくれる。

「確かに全然ゆっくり会えてへんかったもんなー。」
「うちバイトばっかりで全然都合つけられんかったし。」
「そのわりには寂しいって言ってこんなーって思っててんで。」
「やっぱり我慢しとったんやんな。うさぎはうさぎなりに(笑)。」

あたしは。もういっぱいいっぱいになる。

あぁ。なんでこの人は。こんなに大きいんやろう。
不安とかわがままとか全部含めて。あたしをすっぽり包んでくれるんやろう。
あたしにはそんな許容量なんかないのに。小さくていじけてるだけやのに。
なんでこの人は。そういうのもまるごと分かってくれるんやろう。

あたしはそうるに抱きついて。その肩を涙でちょっとだけ濡らした。
伝わってくるぬくもりに。癒されて。いろんな思いが溶けていった。

そして。そこから後は。いつもみたいに。
あたしはそうるに身を預ける。2人もつれながら。ベッドに倒れこむ。
あぁようやく。ようやくそうるに触れてもらえる。そうるに触れられる。
そう思った自分を。いやらしいともなんとも思わんかった。
気持ちは無色透明。なんかそんな感じやった。



久しぶりにそうると肌を重ねる。重ねた肌と肌で。互いの温度を感じる。
どんなに激しく抱かれるかと思いきや。そうるは優しかった。
いつもならどんどん高ぶってくるそうるが。ゆっくりあたしを抱いてくれた。
思いっきり優しく。壊れ物を扱うように。あたしに触れてくれた。
キスひとつにしても。これ以上ないと思えるほど甘かった。
ユラユラを漂うような感覚の中で。あたしはすっかり溶かされた。

戯れの最中には。あたしはあんまりしゃべらんのやけど。
そうるがあんまり優しいから。ちょっと不思議になって聞いてみる。
「どうしたんー?」って。甘えてみる。
「なにがよ。」そうるはあたしの隣に横になって。
上半身だけ持ち上げて。あたしにまたキスをする。
「なーんか。今日優しいし。」って。さらにあたしは甘えてみる。
「そうか?いつもと変わらんで。」そうるは片手で自分の頭を支えて。
もう片方の手であたしの顔中をつまむ。

鼻。頬。唇。そうるに触れられたあたしの一部は。
そこだけ火を灯されたように。ぽっとあったかくなる。
「やめれー。」とか言って。やめてほしくなんかないくせに。
そうるの手を掴んだら。またいつもみたいににやっと笑われる。

まーた見抜いてる顔やし。やめてほしくないあたしの気持ち。
しっかり分かってるんやろうし。ほんま。なんて得意そうな顔(涙)。
あたしもあたしで。久々に見たその笑顔に。
しかも少女漫画みたいな。キラキラした笑顔なんかじゃなくて。
なんともそうるらしい「にやっ」っとした笑いに。
胸の真ん中を打ち抜かれたようになって。痺れてるし。
悔しさ全開で。でもそばにそうるがおる嬉しさも全開で。
よく分からん感覚で。あたしは胸のあたりが痒くてしょーがなかった。


ねぇそうる。あんたはやっぱりすごいわ。
なんてゆーか。ツボを心得てるわ(笑)。
冷たいときは散々冷たいくせに。キツイことも言いまくるくせに。
こうやって。優しい言葉をくれたり。甘いキスをくれたり。
そして。あんなにも大切に抱いてくれたり。
その極端な二面性に。あたしはやられてるんかもしれん。
どっちがほんまのあんたなんやろうとか。そんなことを考えそうになるし。

でもでも。そうるはそうる。いつだってそう。
あたしのことをどうしようもなく苦しめるのも。あんたやし。
これ以上ないくらいに幸せにするのも。あんたやし。
あたしはもともと気分屋さんやから。変わりやすいもんやけど。
感情の起伏をこんなにもあたしにつける存在なんて。
きっとあんたぐらいしかおらへん。これってきっとすごいことやで。


そしてもうひとつ。冗談抜きで。あたしがあんたをすごいと思うこと。
なんだかんだ言っても。ちゃんと人の気持ちを思いやれること。
あたしは昨日。何も考えられてなかったやん。
酔ってたとはいえど。夜遅くにあんたに電話して。
わけ分からんこと言いまくって。あんたにかける迷惑とか全然考えてなかった。
でもあんたは違う。あんなあたしのわがままでさえ。捨てたりせーへん。
会いたいって思った気持ちを。ちゃんと汲み取ってくれる。

すごいな。そうる。あんたはやっぱりかっちょいい。
あんたがあんまりかっちょよかったら。あたしのアホさが目立つやん。
あたしがあんたのところまで上がればええんやけどさ(苦笑)。

あぁそうる。あんまりかっちょいいことばっかりやらんといて。
これ以上あんたに夢中になったら。あたしきっとやばいから。





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