今日のあたしは。ボロボロやった。 気分よくお酒を飲んでたんやけど。気づけば途中から最悪やった。 簡単に言えば飲みすぎたってことやねんけど。 なんであんなにも苦しくなったのか。よく分からんかった。 頭の中がそうるでいっぱいで。どうしたらええか分からんくらいにそうる一色で。 情けないけど。もう死んでしまうかと本気で思った。
酔うとあたしは。けっこうそんな状態になるんよね。 ほろ酔い程度ならいいけど。時々ほんまに酔いすぎることがあって。 情けないけど。思い出すだけでも自己嫌悪で吐きそうになるけど。 もうわけ分からんくて。そうるしか見えてない状態になったりする。
これまでもそうなったことはあるし。それで友達失いそうになったこともある。 (あたしの人生で1、2を争うぐらいのトラウマなんで。とても書けません。) そうるにも怒られたことあるし。もう知らんって捨てられそうになったこともあるし。 (あ。これは書いてました。こちらの日記です。) もう絶対にやめようって思ってたし。やめてたけど。 今日。再発してもた。
ちとせともえかと一緒に飲んでた。 心を許せる親友。昔からの付き合い。 梅酒をずーっと飲んでたんやけど。何杯ぐらい飲んだやろう。 あたしはちょっとハメを外して。けっこうカパカパと飲んでた。 平気やと思ったのに。いつの間にかかなり酔いが回ってきて。 そして。どうしようもなくそうるに会いたくなった。
今まで。サークルの飲み会とかやったら。 酔ったときは。いつもそうるがそばにおってくれたから。 フワフワした気分のとき。あたしの隣にはそうるがおってくれたから。 酔うと必ず。あたしはそうるの姿を探してしまう。 ここにそうるがおらんことに。どうしようもないって分かってても。 我慢できんくなってもて。酔いのせいにして。そうるを求める。
フワフワした頭で。そばにあった携帯を手に取る。 酔ってても。あたしの指は簡単にそうるのアドレスを探し出す。 そして。そうるの名前を読んだ文章を作って。それだけを送る。 「そうるー。」って感じで。呼びかける。
そしたら。まさかと思ってたのに。一瞬で返事が返ってくる。 送ってから30秒も経ってなかったと思う。 「なんやのー。」って。そうるらしい言葉で。
反射的に涙が出そうになる。 答えてくれた。この携帯の向こうにそうるがおる。 今あたしとそうるは。つながってるんや。 そう思うだけで。酔ってるあたしには十分すぎて。 「ちょっと出てくるー。」って言い残して。 フラフラした足取りで店を出る。
店の駐車場のブロックに座り込む。 あたしには。もうそうるしか見えんくなってて。 情けないくらいに。そうるのことしか考えられんくなってて。 心に浮かんだ言葉を。そのままそうるに送る。 「会いたいのー。」って。酔い任せに甘える。 きっとそうるは見抜くやろう。あたしが酔ってるってこと。 こんな甘えた口調なんて。シラフではなかなか使わへん。 でも恥じらいなんかもうなくなってるあたし。怖いものなんかない。
そうるからは。またすぐに返事が来る。 「いやはやー。」って。またちょっとおもしろいメールやった。 あたしの知ってるそうるやった。そうるの言葉やった。 あたしはちょっとだけ冷めて。ちょっとだけ反省する。 (また始まったー。)って思われてるような気がして。 「ごめんねー。」って送ってみる。 そしたらそうるは。またすぐに返事をくれる。 「いつでも会えるやろ。」って。
あたしの中でぷちんって何かが小さく弾ける。 何言ってんの。そうる。いつでもなんか会えんやん。今週だって会えんやん。 年が明けてからだって。全然ゆっくり会えてへんやん。 同じ大学。同じサークル。バイクで20分の距離。いつでも会える。 あたしだってそう思ってた。でも実際会えてへんやん。 嘘つき。嘘つきそうる。いつでもなんか会えるわけない。
あたしはそして。わがままになる。
「いやー今会いたいー。」 「そう言われても・・・どうやってよ?」 「バイクで飛ばしてきてーよ。」 「だってうちも酒飲んだもん。」 「今さら捕まるのなんか怖くないやろ。」 「いや・・・怖いです(苦笑)。」 「会いたいー。会いたくてしょーがないー。」 「もー。うちの年賀状写真でも見てしゃべっといて。」 「いやや。あんなサル。」 「・・・まだ言うか。」
酔ってるわりには。しっかりとメールのやり取りしてた。 それはそれで楽しかった。ちゃんとそうるを感じられた。 でもお酒のせいか。あたしはそれだけじゃ満足できんかった。 自分の隣にそうるがおらんのが。どうしても我慢できんかった。 やり取りの途中に。半分無意識で。あたしはそうるに電話した。
2コールぐらいでそうるが電話に出る。 「・・・なんで電話やねん。」そう言う声は。ちょっと呆れてた。 でも大好きな声やった。いつもと変わらない。ちょっと低いそうるの声やった。 声を聞いたら落ち着くかと思いきや。あたしの感情はピークになる。 そしてとうとう。どうにも納まらんくなる。
「会いたいって言うてるやんかー。」 「いや・・・だからムリ言わんとって。」 「ええやん。捕まり。飲酒運転でええやん。」 「あかんし。しっかりしーや。普段と言ってることちゃうで。」 「だって酔ってるもん。」 「・・・開き直んなよ。」
困ってるそうるが目に浮かぶ。 でも情けないことに。あたしの愚痴は止まらんくなる。 もっと困らせてやりたい。あたしのことで手一杯にしてやりたい。 あたしは確かにそう思ってた。・・・なんてヤツ。ほんまに。
「だいたいあんたが捕まるからあかんのやろ。」 「へ?」 「免停なんかなるからスノボも行けんくなるんやん。」 「・・・あー。そゆこと。」 「バイトばっかりで遊べんくなるんやん。」 「・・・・・・はいはい。」(←疲れてきてる。) 「なんであんたはそうなんよ。なんでいっつも・・・」 「だー分かった。分かったから。ちょっといい加減しっかりし。」 「ふぇぇー・・・(←泣きっぱなし。)」
・・・あぁ。書いてて情けない。タチ悪いことこの上なし。 かわいいとか言えたもんじゃない。ほんま。困らせてるだけ。 お前いくつやねんって自分でつっこみたくなるけど。 嘘偽らず。包み隠さず。これも確かにあたし・・・(涙)。
結局この後。心配したちとせが店から出てきて。電話に出てくれて。 そうるにめいっぱい謝ってくれたらしい。(朝にそうるが教えてくれた。)
あたしは。ちとせともえかに連れられてもえか邸に行って。 そのまま寝て。夜中に恐ろしいほどに吐いた。(←自己嫌悪。) あんなに吐いたのは久しぶり。あー。思い出したくない・・・。 「しょーがないなぁ。」ってあたしの背中をずっとさすってくれたちとせ。 「まぁ久しぶりやから許したろ。」って水をくれたもえか。 あたしの最高の親友。ありがとう。ほんまにありがとう。
でもあたしは。最低なんよね。 そんな状況でも。やっぱりそうるを求めてたから。 ちとせともえかの優しさをいっぱいに受けながら。 2人のことを大好きやって思いながら。 いつもあたしの背中をさすってくれたそうるの手を。 フラフラ歩くあたしを抱えてくれたそうるの腕を。 いつだってあたしを守ってくれる最愛の人を。 求めずにはおれんかったから。
ねぇそうる。あたし自分が怖くなる時があるねん。 こんなふうに。酔ったあたしのことは。特に怖いねん。 ほんまにあたしの世界は。あんただけになってしまうねん。 他のことは。何も考えられんくなってまうねん。 あたしきっと普段からいろいろ貯めてるものがあって。 そういうのが。酔いとともに爆発してまうんやと思うねん。
あんたへの不満とか。不安とか。漠然としたものが。 好きやから平気やし・・・とか思って。心の奥に押し込めてきたものが。 お酒の力で留め金を外されたかのように。一気に溢れ出してまうねん。
もっともっと一緒にいたい。もっともっと愛してほしい。 でもそんなこと言えへん。言ったらそうるがしんどくなってまう。 今のままで幸せやわ。小さな幸せで十分やわ。 そう思って。自分に言い聞かせてるとこがあるんかもしれん。
そうる。人間って欲張りやね。 少なくともあたしは。こんなにも欲張りやわ。 そうる。醜いやろ。重いやろ。あたし。 こんなあたし。もう好きじゃない? だいたいこんなことを聞くようなあたし自体。あんたは好きじゃないね。
あぁ。いったいあたしは何が怖いんやろう。 あたしがあんなにめちゃめちゃなこと言っても。 あんたはちゃんとあたしに向き合ってくれる。相手してくれる。 それやのに。あたしはなんで泣いたりするんやろう。
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