***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年12月18日(水)あたし流の愛し方。

嫌なことがあったら。ちゃんとその日のうちに解決する。
それは。けっこうあたしのモットーになってる。
実際は解決なんかできんくて。グズグズと引きずることになるんやけど。
それが分かってるからこそ余計に。早めに解決したいと思ってる。

でも昨日のあたしは。感情を抑えてはいたものの。
ちょっとキレかけてたから。解決しようなんて思いつかんかった。
店を出ても。ほとんど何も話さんまま。バイバイをした。
そうるも特に。何も言ってこーへんかった。

いろんなタイプがあると思うけど。あたしの場合。
むかついたこととかがあっても。ギャーギャー喚いてるうちはまだマシ。
そのうち。本気で腹が立ってくると。喚くことすらなくなって。
ただひたすら黙り込んで。何も言わんくなる。
昨日のあたしは。この黙り込みの一歩手前のとこまで来てた。
無神経なそうるに対して。けっこう本気でむかついてた。


昨日の夜。まひろから電話があった。
「今日はごめんなー。なんか急にお邪魔してもて。」
びっくりして。あたしは言葉に詰まる。
「気にしてへんよ。うちこそ態度悪かったよな。ごめん。」
「いや、態度悪いとゆーか。寂しそうやったから。」
まひろはちょっと笑って言った。
「あんたほんまにあのコのこと好きやな。」
思いっきり核心突かれて。返事に困って。あたしは笑い流す。

まひろはきっと。いろんなことが分かってるんやと思う。
あたしとそうるの関係を。どこまで見抜いてるんかは知らんけど。
少なくとも。あたしがそうるに対して抱いてる感情は分かってて。
そういうのを気にして。こうやって連絡入れてくれた。
こういう思いやりって。やっぱり嬉しい。
トゲトゲしてた気持ちは。ちょっとだけまるくなった。

そして冷静になって。昨日のことを振り返る。
あたしも。知らんうちにぶっちょー面してたんかもしれん。
寂しそうやったとか。まひろは言ってくれたけど。
不機嫌になると。人って顔も怖くなっていくもんやから。
あぁ。関係ないまひろに嫌な思いさせてたんかもしれん。
そうるに対して思いやりを求める前に。あたしもまひろを思うべきやった。
まだまだあたしも人間小さいなぁって思って。ちょっと恥ずかしかった。


まぁそんな感じで。バイク屋事件は。(←事件ってほどじゃないけど。)
あたしの中ではだいぶ落ち着いてた。
当事者のそうるとは何も話してなかったけど。
ぶっちょー面してたあたしにも否はあった気がしたから。
まぁええかって感じで。そうるにも特に何も言わんとこうと思ってた。

そしたら。今日の夕方にそうるからメールが来た。
「今大学におる?実験終わったから会いたいんやけど。」
あたしは。昨日のことをちょっとだけ思い出したけど。
「研究室におる。出て行くわ。どこ行けばいい?」って返事した。
そしたら。すぐに返事がきた。
「そこまで行くわ。外出て待ってて。」


マフラー巻いて。コートを着て。あたしは外に出る。
辺りはもうすっかり暗くて。外灯の明かりがぼんやりあったかかった。
年内に読んでしまいたい資料があったんやけど。
もうそろそろ切り上げて帰ろうかなーって思いながら。そうるを待ってた。

5分もしないうちに。そうるはバイクでやってきた。
「遅くまでやってるんやな。まだ残るん?」って聞くから。
「いや。もう帰ろうかと思ってたとこ。」って言ったら。
「んじゃ待ってるわ。荷物とってき。」って言われた。

なんやろ。あたしの部屋に来るつもりかなぁ。
よく分からんまま。あたしはカバンを取りに戻った。

結局そうるは。あたしの部屋に来た。
「なんか食べるー?」って聞いたら。
「じゃあもらおっかな。」って言うから。
あたしは適当にごはんを作った。
残り物しかないから。今日は味噌汁と野菜炒め。所要時間10分。
そうるは。なんか言葉数が少なかった。
昨日あたしが態度悪かったのを気にしてるんかもしれん。
なんとなく気になって。あたしは余計に明るくしてた。

「昨日のことやねんけど。」
そうるが切り出したのは。ごはんを食べ終わってからやった。
やっぱり元気がなかったのは。それを気にしてたからなんかな。
そう思ったから。あたしは洗い物をやめて。部屋に戻った。
「ごめんな。全然あんたの相手せんくて。」
バツが悪そうに。ちょっとうつむいてそうるは言った。

「ううん。もうええよ。あの時はむかついたけど。」
あたしは。ちょっと皮肉もこめて言ってやった。
ほんまに反省してる時。そのことを突かれるのは1番痛い。
あたしもそうるとのことで。それは十分に味わってるから。
なるべく痛くならんように。昨日ここに書いたようなことを話した。

うん、うん、って。そうるは頷きながら聞いてた。
なんや。やっぱりちゃんと通じてるんやん。分かってるんやん。
そう思ったら。いじけた気持ちも軽くなってた。
「ごめんな。あたしも機嫌悪くなってたし。扱いにくかったやろ。」
そう言ったらそうるは。安心したように笑った。
それから洗い物に戻ったら。そうるがあたしに聞こえないように。
「あんたはすごいな。」って。ぼそっと言うのが聞こえた。


ねぇそうる。あたしはすごくなんかないんよ。
実際むかついたしね。キレかけてたしね(苦笑)。
でもさ。あたしはなるべくあんたのことを考えようと思ってる。
あんたのことが大事やから。あんたの気持ちが大事やから。
嫌な思いをさせたくないし。させたら謝らなあかんと思ってる。
それは。根底にあんたのことが好きって気持ちがあるから。
あたしはすごくなんかないけど。もしも何かすごいんやとしたら。
その気持ちの強さがすごくて。そうさせるんとちゃうかな。

あたしが言うのもなんやけどさ。そうる。
あんたは相当愛されてるんやと思うで(苦笑)。
あたし時々思うもん。絶対あんたは今愛されすぎやって。
あたしも実際。ちょっと愛しすぎやって思うしね。

もっとがつーんとキレた方がええんかなぁ。
なんか。あたしちょっとあんたを甘やかしすぎかもなぁ。
そう思うことはあるけど。最後にはこうやって許してまうんよね。
これがあたし流の愛し方やから。しょーがないんよね。

それにしても。あぁ。弱いよなぁ。まじで(涙)。





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