***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年11月16日(土)君と夢を見た。

試合。本気で本気で勝ちたかった試合。
結果は。残念ながら負けてしまった。

先週の試合は。相手があまりにも強すぎた。
でも今週は。勝てない相手じゃなかった。
点差はついてたけど。流れはうちのチームにも来てたし。
追いかける立場ではあっても。勝てると信じられた時間帯もあった。
でも。その思いは叶わなかった。

試合終了のホイッスルを聞いた瞬間は。頭が真っ白やった。
試合が終わったことが。信じられないようなぼんやりした頭やった。
でもだんだん感覚が戻ってきて。負けたことを実感して。涙が溢れた。
それを必死で堪えて。整列するために並ぼうと歩いていく途中で。
「お疲れさん。」って。ベンチにいたチームメイトに背中を叩かれた。
あたしは。それでもう限界になって。堰を切ったように泣いてしまった。

相手チームと審判さんにあいさつをして。礼をする。
頭を下げた瞬間に。涙がポタポタ地面に落ちた。
応援してくれた1回生とかOGさんとか。ベンチのみんなとか。
「ナイスファイトー!」って。みんな暖かい拍手で迎えてくれて。
あぁ。こういうのももう最後なんや・・・と思ったら。涙は止まらなくなった。
みんなみんな。肩を抱き合って泣いていた。

勝ちたかった。勝ってみんなで笑いたかった。
最後だからこそ。どうしても勝ちたかった。
勝敗だけにこだわるわけじゃないけど。
勝利を得て。みんなで心から笑いたかった。

悔しかった。悔しいなんて言葉じゃ表せない。悔しすぎた。
噛み締めた唇から。血が滲むかと思った。痛かった。
喰いしばった奥歯が。砕けるかと思った。痛すぎた。


そうるは。キャプテンとして審判さんたちに呼ばれてて。
試合後みんなより少し遅れて。チームのところに戻ってきた。
泣きじゃくったあたしたちが少し落ち着いてきた頃やった。
そうるは。少しだけ涙目やった。

みんな自然とそうるを囲んで。胴上げになった。
涙目のそうるの体は。優しい秋色の空に飛んだ。
みんな泣きながら笑った。笑いながら泣いた。
涙と一緒に。数え切れない思い出も溢れ出して。どうしようもなかった。
そんな思いで。飛んでるそうるを見上げた。

あたしは。今日の日を。あの光景を。一生忘れない。
泣き笑いで空に舞ったそうるの姿を。絶対忘れない。


後輩が。花束をくれた。心のこもったカードをいっぱいくれた。
あたしに手渡してくれた後輩の顔は。涙でぐちゃぐちゃやった。
抱き締めてあげた肩も。ありがとうございましたって言う声も。震えてて。
慕われてたことを改めて実感して。めちゃめちゃ嬉しかった。

その後で。みんなで写真とかを撮りまくってて。
あたしはそうるの姿が見えないことに気づいて。ぶらぶらっと探す。
そしてちょっと離れたところで。ひとりでいるそうるを見つけた。
近づいて声をかけようとして。あたしは足を止める。

そうるは。静かに泣いていた。
座り込んで。壁にもたれて。空を見上げて。
その頬には。涙が伝っていた。

久しぶりに見るそうるの涙に。どうしようもなく胸が熱くなった。

あたしは。そうるは強い人やと思ってた。
いつだって。涙を見せないそうるは。あたしの自慢やった。
クールで。冷静で。かっちょいいそうる。それが普通やと思ってた。
でもそうるは。ほんまはこうやって泣きたかったんかもしれん。
もしかしたらキャプテンとしてみんなの前に堂々と立つ一方で。
みんなの知らんところで。こうやって泣いてたんかもしれん。
そう思ったら。たまらんくなって。また涙が零れた。
明らかに泣きすぎやって思ったけど。どうしようもなかった。

そうるは。人の気配に気づいて。あたしの方を見た。
そして。急いで涙を拭うあたしを見て。いつもみたいにフッて笑った。

「あーあ。なに泣いてんねん。」って。そうるは笑った。
「あんたこそ。なに泣いてんねん。」あたしは悔しくて言い返した。
「んー。なんかなぁ。泣いてもた。」そうるはそう言って。頬をこすって。
「あー。負けてもたなぁ。」って。また空を仰いだ。

あたしはそんなそうるを見て。なんて言っていいか分からずに。
そうるの前にしゃがみこんで。その頭を抱えて。抱き締めた。


ねぇそうる。今年1年。いろんなことがあったね。
あたしたちの学年主体になって。楽しいことばっかりじゃなかったやんね。
ぶつかり合ったことも。もめたことも。いっぱいあったやんね。
でもあたしたちの学年全員が。支えあってここまできたんよね。
最高のチームを作ってきたんよね。

あぁ。みんながおってくれて。ほんまによかった。
みんながおらんかったら。あたしはここまで続けてこれんかったかもしれん。
みんながおってくれたから。熱い熱いみんなが大好きやったから。
あたしは。ここまでやってこれたんやと思う。ほんまにそう思う。
最高の仲間と一緒に。同じ目標に向かって走ってきた。同じ夢を見てきた。
そんな今年1年は。きっとあたしの人生で。
何本かの指に入るような最高の1年やったと思う。

もうすべてに。感謝したい気持ち。

そして。ねぇそうる。このサークルを通してあんたに出会えて。
あたし。ほんまにほんまによかった。
あんたなしのあたしなんて。今のあたしには考えられん。
そんなあんたとの関係は。これからもずっと続きますように。

でもとりあえず。サークルではひと段落ってことになるんやろうか。
それは寂しいけど。寂しすぎるけど。あたしは忘れへんから。
あんたの眩しい姿も。かっちょよすぎるプレーも。熱い気持ちも。
あたしは絶対に忘れへんから。

そうる。1年間キャプテンお疲れさま。
あんたがあたしたちのキャプテンで。ほんまによかった。





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知名度はどれぐらいのもんなんでしょうか。みなさん知ってます?
華やかな見た目とは反対に。めちゃめちゃ疲れるハードスポーツです(苦笑)。





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