今日。いつものようにナイターがあって。 夜。あたしはそうると一緒にいた。2人きりになれた。
そんなわけで。久しぶりに(?)戯れ日記です。 苦手な方は読むのをご遠慮ください。 ・・・って毎回断ってるんですが。なーんかねぇ。 悪いことなわけじゃないのに・・・って思ったりもするのです。 どうなんでしょうかね。別に前置きとかいらんもんなんでしょうかねぇ。 でもいきなり読んで「おぉ?成人向き?」とか思われても・・・とも思うし。 あ。成人向けを否定してるわけじゃなくて。 あたし自身が全くこれっぽっちもそういうつもりで書いてないので。 はぁー。あたしがいろいろ考えすぎなんでしょうかねぇ。
・・・あ。余談入っちゃいました(苦笑)。まぁ構えず読んでやってください。
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今日はナイターの後で。みんなでラーメンを食べに行った。 原チャで帰るのは本気で寒くて凍えそうで。 あったかいもの食べたいなーって前々からみんなで言ってた。 珍しくそうるも参加して。みんなでおいしいラーメンをすすった。
5人で行って。みんなで違う種類を注文する。 「ちょっとちょうだいー☆」って。女のコ同士はよくやるやんね。 得した気分になれて幸せなあれを。今日もやりました(笑)。 あたしは塩バターラーメン。そうるは味噌ラーメン。 交換して。そうるが口をつけた箸でラーメンを食べる。 間接キスとかで喜ぶなんて。今時中学生でもないかもね(苦笑)。 でもあたしは。単純なんで。ちゃっかり幸せになる。
そうるが触れたものには。そうるのぬくもりとか存在とか。 そういうのが込められてるような気がするんよね。 たとえ割り箸でも。そうるが触れたものなら。 ただの木の棒から。世界でたったひとつの愛しいものへと変わってしまう。
なーんか。そういう自分の発想が甘すぎて痒くて。 (あほやー。年いくつやねん。)とか。自分でつっこんでみるけど。 つっこむより先に思いつく頭なんやから。どうしようもない。
みんなでたわいもない話をして。店を出たのは12時を過ぎてた。 「ひゃー。寒いー。」って。みんな白い息を吐く。 「急いで帰ろー。」「気をつけてなー。」って。バラバラ別れていく。 ひとりバイクのそうるは。バイバイって手を振って。 原チャ組を後ろに残して。猛スピードで走り去って行った。
店から家まで約10分。あたしはぼんやりと考えてた。 こんなふうにナイター後にみんなで一緒にいられるのは。 もうすぐ引退するあたしたちには。あと何回くらいあるんやろうなって。 そして残りのナイター数を数えそうになって。怖くてやめた。
終わりが見えて。寂しくなって。そんなことで頭がいっぱいで。 イヤだイヤだって思ってる自分はあんまり好きじゃない。 先のことを考えて怖くなってたんじゃ今が楽しめないって思うから。 でも。暗い夜。ひとりで走る道。頬に当たる冷たい風。 いろんな要素が。あたしの寂しさを掻き立てて。 自然と涙が溢れて。泣きながらあたしは原チャに乗ってた。
家に着くまでの道。最後の曲がり角を曲がって。 駐輪場に入ったら。見覚えのあるバイクがあって。 その脇に。座り込んでる人影が見えた。 ジャージ姿で。手を擦り合わせて。息をかけて暖めてた。 一瞬目を疑ったけど。それはそうるやった。
「え・・・どしたん?」って。あたしはびっくりして声をかける。 約束してないはず。まっすぐ帰るって言ってたはず。 あたしは顔全面で(なんで?)って問いかけてたと思う。 そうるはそんなあたしを見て。ちょっと笑って言った。 「寒すぎて家に帰る気なくしてもーた。」って。
あれまぁ・・・なんてうまい言い訳するんやろう(苦笑)。 まあね。そりゃ45キロの原チャでも寒すぎるのに。 100キロ近く出すバイクじゃシャレにならんはず。 うん。そりゃ寒いやろうね。走れんやろうね。 ・・・よかったね。そうる。うまい言い訳があって(苦笑)。
2人きりになりたかったのは。あたしだけじゃなかったんや。 そうるも。あたしと同じ気持ちでいてくれたんや。 バイトだらけの毎日で。あんまりかまってくれんけど。 それでも。こうやってあたしとの時間をもとうとしてくれてるんや。 そう思ったら。なんか込み上げてくるもんがあって。やばかった。
「あんた。また泣きながら原チャ乗ったん?」って。 あたしに近づいて。涙の跡を見つけて。そうるは言った。 「だって寒すぎてんもん。涙ちょちょぎれるわー。」って。あたしが言ったら。 いつもみたいに鼻でフッて笑って。親指でその跡をなぞって消してくれた。 その笑いは。やっぱりあたしを見抜いてるみたいで。 親指の温かさも手伝って。あたしはまた泣きそうになった。
部屋に入って。いつもみたいに交代でシャワーを浴びる。 先に浴びたあたしがウトウトして。後から上がってきたそうるに起こされる。 ・・・これがいつものパターン。でも。今日のあたしは。 久しぶりに触れられることに気持ちが高ぶって。 シャワーの後もウトウトどころじゃなくて。パッチリ目が冴えていた。 でもそんな自分が照れくさくて。知られたくなくて。 そうるが上がってくる頃には寝たフリをしてた。
そしたらそうるは。やっぱりいつもみたいに。 あたしの右側に寝転がって。あたしを揺り起こして。 「寝てんなよー。」って。ちょっと悔しそうに抱き締めてくれた。
そうるの唇は。あたしにいっぱいキスをくれる。 額。瞳。鼻。頬。耳。そして唇。あたしの顔中に。キスを降らせる。 吸い付かれた首筋に。噛み付かれた胸に。 緩やかに甘い痛みが走って。あたしは息を漏らす。
そうるの指は。あたしにいっぱい触れてくれる。 あたしの髪を梳いて。体のラインをなぞって。 ときにあたしを壊れ物みたいに優しく触って。 ときにあたしを壊すみたいに激しくつねって。 強く。弱く。途切れることなく攻められて。あたしは切なく喘ぐ。
時々目が合うと。そうるは口元だけで笑う。 その笑顔に。あたしの心は奪われる。 愛しさが溢れて。その感情をそうるに伝えようとして。あたしは言葉を探す。 そうやって。言葉にならない感情を言葉にしようとしてるあたしに気づいて。 そうるは。あたしが何も言えないように。唇を重ねて。声を奪う。
両手首を押さえつけられて。あたしは動けない。 鍛えてる力強いそうるの腕は。あたしを易々と組み敷く。 体の自由さえも奪われて。頭が真っ白になる。 イヤじゃない。そんなんじゃない。でも。気持ちよくて。おかしくなりそうで。 怖い。怖い。怖い。・・・あたしは左右に首を振る。 そして。そのまま2人一緒に。高まって。何かを越える。
なんで怖いんやろう。最愛の人との最高に幸せな時間やのに。 なにが怖いんやろう。これだけ愛してもらってるくせに。
ねぇそうる。あたしはあんたにいろんなものを奪われる。 唇を覆われて。声を奪われた。 見つめられて。心を奪われた。 押さえつけられて。体の自由を奪われた。 あんたと一緒にいると。あたしは振り回されて。 奪われすぎて。1人でいる普段のあたしじゃなくなる。
でも代わりに与えられるものもあって。それは敏感な神経。 あんたの視線ひとつに。言葉ひとつに。動きひとつに。 研ぎ済まされたあたしの感覚は。反応する。 唇。舌。指先。あたしに触れるあんたの体の一部から。 あたしの体に何か流し込まれてるんかもしれんね。
あんたの触れた部分から。ゆっくりとあたしの体は痺れていって。 でも痺れてるのに。めちゃめちゃ敏感にすべてを感じてて。 そう。まるで媚薬が回るように。あたしは酔わされていくねん。 それは。言いようのない幸せやねん。
あぁそうる。願わくば。あんたも。 あたしがあんたに酔わされるように。 あたしに酔わされてたらええんやけどなぁ。
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