■ 腰痛日記 ■
ケイの10年にわたる痛みの治療体験を少しずつ書いていきます

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2003年12月07日(日) 腰痛の原因は何か?


:::::::『腰痛の原因は何か?』:::::::

最近ニューヨークで開かれた
ISSLSの教養講座で
ある出席者が
パネリストの著名な脊椎外科医らに
腰痛の原因に関して質問した

「特定組織あるいは解剖学的には
どこの部位が最も多くの
腰部症状を引き起こしていると
お考えですか?」

「全くわかりません」

と、Carolinas Medical Centerの
整形外科医 Edward Hanley医師は答えた

「様々な研究で
疼痛に対して感受性があり
腰痛を引き起こす可能性がある
多くの組織が示されています

その中には
後方繊維輪、後縦靭帯、神経、血管
さらには骨まで含まれています

疼痛はどこから生じているかを知ることは
非常に困難であると思います

さらに
どの患者が[固定術]で脊椎を固定すれば
症状が改善されるかを予測することも
非常に難しいと思います」



一方
オーストラリアのAdelaideの
脊椎外科医 Robert Fraser医師は

「私の臨床経験から
大部分の腰痛は椎間板に
起因していると思います」


と述べた

腰痛のは発生部位は椎間板の内部
あるいは外部にある


「わかりません」

と強い調子で答えたのは
脊椎研究の先駆者である
スウェーデンのGothenburg大学の
Alf Nachemson医師であった

「私はこの分野の研究を始めて
50年になりますが
全くわかりません」


この発言をとがめるように
Fraser医師が遮った

「ばかばかしい
何をおっしゃるんですか?」


Fraser医師は
腰痛が椎間板起因であることを
裏付ける何よりの証拠は
1976年のSpineの創刊号に掲載された
学術論文に示されていると指摘した

「大変にすばらしい論文でした
この論文には
椎間板を最も確かな腰痛の原因と
考える6つの明らかな証拠が
述べられています

『腰痛:整形外科の挑戦』
というタイトルの論文です

そして、この論文の著者は
他ならぬAlf Nachemson先生なのです」


と、Fraser医師は
勝ち誇ったように言い放った

Nachemson医師はFraser医師の発言を
しぶしぶ認め

「けれども
疼痛の正確な原因は科学的研究によって
まだ証明されていないとも述べています

私は、疼痛の原因はいずれ明らかにされる
と思っておりますし
多くの腰痛はなんらかの形で
椎間板と関与していることも
確信しています

しかしながら
脊椎の周囲に疼痛を引き起こしえる
それ以外の構造物があることも
確かなのです」


:::::::::::::::

センセに見せていただいた

『THE BACK LETTER』

からの引用です

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