佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2010年05月11日(火) プラ “奇妙な果実追懐公演”@NHK大阪ホール(5/7)

やっとレポあげます。正式にタイトル書くと↓
Plastic Tree “Strange fruits-奇妙な果実-15周年・追懐公演”@NHK大阪ホール

いつも通り主観的なライブレポをお送りします。
そしていつも通り、裏的な要素は皆無です。
あと、席が2階席の下手側すごく後ろで、前が通路だから全体は見やすかったものの、すごく遠かったし音も悪かったんですよ。細部は全然見えないし、なによりMCがすごく聞き取りにくく、なのであんまり具体的なことも書けないかもです。

今回大阪まで同行した友達Aさんは、当然このサイトを知らない方ですが(私の友達は全員、表海月です)デビューあたりのイベントで偶然見たプラに一目惚れして市川GIOに通いまくってた海月歴10年強の方でして。何年も前からプラ仲間ではあったものの、一緒にプライブに行く機会が今までなく、今回はJCBの日程の都合がつかないので「大阪行きませんか?このツアータイトルで行かないわけには!」と泣きつかれて、初めて一緒にしかも地方に行くことに相成りました。
そしたら、JCBのチケットは落選してしまったという、ね(笑)

しかしNHK大阪ホールって初めて行きましたが、昔からあったっけ?と思ってたら、翌日会った京都の友達に「厚生年金なくなったし、あの規模のホールは他にもうないから最近ライブ多いんよ」と言われて「厚年なくなったん!?」とびっくりしました。うはー…
東京のNHKホールよりは大分狭かったです。それでもそれなりに広いホールでしたが。

私はツアーの内容をチラ見してたしFCライブも行ったし、心構えはある程度ありましたが、Aさんは内容を全然知らずに行きまして。「このタイトルだしほんとに昔の曲やってくれるのかなー、だったらアガるけどなー」と言ってんのを隣でにやにや見てました。
開演前にAさんがパンフを買って、席でゲラゲラ受けながら一緒に見ました。ポーズから服から全員を突っ込んで受けました。装丁デザインにもいろいろ受けました。あれ絶対、プレミアムベスト(だっけ)のデザイナーさんと同じですよね。持ってないから分からないけど。

さて、ライブ。
まずは追懐公演ってことで、奇妙な果実を音源順通り、
サイコガーデン、twice、クリーム、rusty、銀の針、変化

10分押しくらいで客電が落ちたんですが、まず流れたSEがマイブラじゃない。音がほんと悪くて最初分からなかったけど、聴いてくうちに「ポーティスヘッドだ!」と気付く私たち。Aさんが「ていうか、最初に見たプラのSEもポーティスヘッドだった…」とそわそわしてるうち、長いSEの後にメンバーが予想外に上手から登場。
ですが、正直、最初の三人の風貌は今や記憶からスルーです。多分皆、パンフと同じだったと思うんですよ。正くん柄シャツだったし佐藤さんはあの奇天烈なパンツだったし明くんは真っ黒だったし。しかし。

もうね。なんといっても太朗さんの服装がね。
シ ル ク ハ ッ ト に リ ボ ン タ イ ですよ。
下はよく分からなかったけど多分パンフと同じでマントもどきと半ズボンもどきで、遠目のシルエットは完全に、アレ。むしろRyutaro。
メイクは遠すぎて分からなかったけれど、確実に黒かった、と思う。

当然のように古参海月のうちらが「ひいいい!」となってる間に始まったのがサイコガーデンで、Aさんがものすごい笑顔で「うそおおおー、順番通りにやるわけ!!!??」と叫んで一瞬にしてテンション上がってて、それ見てすごい和みながら私もにこにこわーいとなりました(頭悪い表現ですいません)
で、奇妙な果実の音源の順番通りに演奏してくれたわけですが、竜太朗くんが本当、昔の雰囲気をなぞってくれてるなって感じで。それがすごく嬉しかったです。動きとかもそうだし、振り付けもけっこうやってくれてたし。昔の曲だとギターも持ってないからね。クリームの「座り続ける〜」のあたり、太朗くんと明くんがそれぞれモニターに座ってて、その古き良き演出じみた光景にひーひー言いながら受けてたうちら。いや本当、ありがとう!!て思いました。
私もAさんも太朗海月で、ずっと好きだし今も好きなんですが、でもやっぱりあれを見ちゃうと「この太朗さんが好きだったんだー!」「私もー!」と叫んでしまうわけですよ。好きになった当時の彼なわけなので。
ま、私はそうは言ってもライブに行き始めたのは遅かったし、たかちゃん時代は京都に住んでて遠征もしなかったので、奇妙な果実の曲はぶっちゃけほとんど生で聴いたことはないのです。プラの存在自体はリラの樹あたりから知ってても。でも関東出身のAさんはリアルで見まくっていたので振り付けも完璧、「ここでジャンピングヘドバンしてたの!今はさすがに無理だけど!」ときゃっきゃと騒いでて、心底、彼女を連れて来れて良かったと思いました。

そして奇妙な果実をやり終えたらしれーっとメンバー退場。「これにて追懐公演を終了します」とアナウンス。
おやおや?と思ってたら、黒子がわらわらっと上手前方に机と椅子を並べて、そこにスポットが当たって徹子の部屋のテーマ(確か)が流れまして(笑)。あそこにメンバー座ったらミッチーのライブみたいだわ、と思ってたら、スクリーンに文字が。
しかしですね、スクリーンがかなり小さめで、私はとても視力はいい方ですがそれでもほとんど見えなくて「ナカヤマアキラが云々」てことしか分からなかったです。そしてそこで「当時のドラマー・SHINです。メンバーにはペロって呼ばれてましたが」とインタビューが流れ始めまして、おお明くんがインタビューしたんだ!てことは分かったのですが、うちらの席はものすっごい聴き辛くて、一生懸命聴こうとはしましたが二人して「聞こえねー!」を連発しました。ほんと、何となくしか分からなかった。
とりあえず「ケンケンくんもねー、メンバーはみんな癖があるから、途中できっと『なんなんだろう?』て思うだろうけど、それ越えたら大丈夫だから」て言葉にツボりました。なんかすごい納得(笑)
しかし、そんな15年も前に脱退して、おそらくもう音楽もやってないだろう彼とよく連絡取れたなーと思いました。誰か繋がってたのかな。

その後「これより続・追懐公演を開始しますので、過去のアルバムから1曲ずつ演奏いたします」とアナウンスがあり、メンバーが再登場。
しかし、太朗くんだけ衣装チェンジというか、単にシルクハットとリボンタイを外しただけだったんですが、「ぜんっぜん雰囲気変わるね!」とびっくりする位「現在の太朗」でした。ハットとタイの威力恐るべし。そしてありがとう。

その後のセットリストは
1999、テトリス、眠れる森、ヘイトレッド、cell、イロゴト、蒼い鳥、スライド、May Day、クローゼットチャイルド

多分全公演同じですよね。あんま事前には細部まで情報入れなかったので、いちいち「次のアルバムってなんだっけ」「1曲目が多いし、じゃあ痛い青で終わり?」「いや聴きたいけどそれはないっしょ」と盛り上がって見ておりました。
終了後、Aさんが「でもなんだかんだとけっこう最近も演奏はしてた曲ばっかりではあったねー…」と呟いてて、うん、まあその通りですが(笑)。一曲ずつ、て選ぶとどうしてもメインな曲になるんでしょうね。
でも、とりあえずすごく楽しかったし嬉しかったです。古いファンなもので、どうしても後半に行くにつれてテンションが上がっておりました。

ここからは箇条書きします(長いし)
・ここでメンバー出て来た時にやっと「あ、ケンケンが金髪だ」と気付くAさん。「太朗しか見てなかったんすね」「はい」と。
・そして「てか、あのケンケンはユッケ(ムック)にしか見えない」とのAさんの言葉にものすごい納得して大受けし、そっから私たちには呪いがかかったのでその後の彼はユッケにしか見えませんでした(笑)
・太朗さん、けっこう声が安定してて良かったです。
・席が遠すぎて、全体的になんていうか音が100%届いて来ないような、そんな音でした。まさに「ホールの後ろ」って感じの。
・しかし1999ですが、新木場でも思ったけれど、どうにもこうにも演奏がばらっばらで正直キツかった。これと梟がちゃんと気持ちよく聴けたことがない…
・と言ったら、Aさんは「cellの方がもっときつかった」らしいです。ははは。
・私はcellはそれなりに楽しく聴けました。元々がガシャガシャいってる曲だし。
・ヘイトがあんなとこにあると何か変な感じ。いやそれよりサイコガーデンが1曲目だったけどね!
・しかしイロゴトと蒼い鳥ですが、この2曲は大好きで聴けてすごく嬉しかったわけですが、聴きながら「いかに自分がこの2曲のドラムが好きで今までドラム中心にライブを聴いていたか」を予期せず思い知ってしまい、非常にびっくりしました。無意識に要所要所の決め音だったりフレーズだったりの「自分的ツボ」を待ち構えてて、それが悉く違うから「あ」てのを1曲で何回思ってんねんって自分に突っ込むくらい思ってしまい、自分にちょっと受けるくらいびっくりした。私ほんとササブチドラムが好きだったんだねーというのを今更実感させられたというか。違うことに違和感はあっても、それに文句があるわけでも悲しいわけでもなく、単純に、自分にびっくりしました。
・ちなみに音についてのみ、です。見た目がどうこう言える距離でもなかったし。
・蒼い鳥の時に太朗ボーカルがあやうくて、一瞬どきどきした。
・確かここで明くんが「皆を盛り上げちゃってた曲あっただろー?佐藤さんに着いて行けー!」みたいなことを言って煽って(ごめん本当にMC聴こえなかったの)そして始まったドラムで「うわースライドだ!」と一気にテンションが上がった私。
・個人的にスライドの時がほんと一番盛り上がりました。これはけっこう久々に演奏したと思うし、私がやっとちゃんとライブに行き始めた頃、まさにリアルタイムの曲なんで、この近くの野音でも見たよ!とか思いながら。
・ブレイクの時の正くんのジャンプも「うわーい!」と懐かしくて、自然に手が挙がる。条件反射。
・クローゼット〜が始まった時、Aさんが「嬉しいけど、どうせならねじまきをやれー!」と叫んだ(笑)。ねじまきって本当に全然やってないですよねー

で、アンコール
MAKE(奇妙な果実のシークレットトラック)、ゴースト、エンジェルダスト、MAKE(ギターとベースチェンジ)

どっかのタイミングでステージショッピングがありましたが、ドラムのユッケ…じゃなくて佐藤さんも前に出て来て4人が並んだものの、うろうろするだけで太朗さんがものっそい早口でだーっと商品の説明して終わりました。初めて見たので比べられませんが、簡潔に終わらせようという姿勢が伺えました(笑)
しっかし、太朗さんがかつてない程早口でして、ほんとーにMCが聴こえない席だったため何言ってたのか半分以上分かりませんでした。Aさんと2人して手すりに前のめりになりながら「なんか面白いこと言ってる気がするけど分からん!」と頑張って聴いたけど。
何となく分かったのは
・「Tシャツはウォーホールのパクリです」それは見た瞬間に分かりました(笑
・「リボンネックレス、これは正くん家のカーテンを切って作りました」黒いんかい。
・「タオルは当時のジャケットの色でピンクと緑という微妙な組み合わせなんですが、今見たらかわいいかなと」
これくらい。とりあえず早口だったよ…

アンコール本編覚え書き。
・メンバーはツアーTシャツになっておりましたが、ほんとに太朗くんは白が似合う。そしてほんとに明くんは似合わない…
・太朗さんが「初回盤にはもう一曲入ってまして」とMAKEをやりましたが、正直、これまでやるとは思わなかったのでかなり受けました。
・ちなみに私は初回盤持ってないので(当時京都の十字屋(笑)で迷った挙句やめてしもた)初めて聴きました。事前にAさんに「ワヤワヤワヤワヤーって曲」と聴いてた通りの曲でした。太朗さんは拡声器で叫んでた。
・エンジェルダスト終了後、太朗くんがステージにばったり。大丈夫かあの人、と言ったらAさんに「大丈夫、強い子だから」と言われて吹きました。
・そして倒れてる太朗さんを余所に、明くんが中央に出て来る二人にわーっと走り寄って何やかや耳打ちし、ベースを持つ(!?)
・そして上手に移動した正くんがギターを持つ(!!!)
・むくーっと起き上がった太朗さんに誰かが伝えたのかよく分かんなかったけど、そのままパートチェンジでMAKEがまた始まりました。
・そうだよねージャカジャカコードを鳴らすだけだからチェンジしてもできるよねーと思いながら大笑いして見てた私。
・終了後、またばったり倒れる太朗さん。あの曲実はめっさ疲れるんだろうねーと言い合った。

Aさんも私も「昔一緒に通ってたあの子と一緒に見たかった」という気持ちがありましたが(その2人ともツアー不参加)「でも当時を知ってる相手と見れて良かった!」とにこにこ帰りました。大阪行った甲斐がありました。
二人とも、個人的理由でここのとこライブをちゃんと楽しめてなかった、ていうのもあり、なので今回はお互いとても良かったです。また地方一緒に行こう!とも言われたし。
ちゃんと楽しめた自分に、ちょっと安心したり、しました。

以上、長々と失礼しました。楽しんでいただけましたら幸いです。

ほんと長いね!


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佐山葉月 [MAIL]