佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2009年08月15日(土) SUMMER SONIC 09@幕張メッセ&千葉マリンスタジアム(8/8)

えーとまず、拍手下さった皆さん、ありがとうございました!
てか、連打の方にびっくりしました。あ、ありがとうございます…


ということで今更サマソニライブレポを(プラJCBは諦めました…いいよね私なんかがやんなくても)

いつもの通りツレの車で会場へ。着いたのはいい感じに12時前でした。しかしサマソニにツレと何回も来ておりますが、今回初めて意見が分かれまして、私はte'を見にアイランドステージへ行き、ツレはDelphicを見にソニックに行きました。とりあえずソニックのリトル・ブーツで落ち合うことにして。
ひとりほてほて歩いてアイランドに行くと、開演前なのに何だかとても聞き覚えのあるギターフレーズが聴こえまして、入ったらte'のメンバーがナチュラルに公開リハーサルをしておりました(笑)。徹さん、ドラムセットの後ろにぼーっと立ってるし。そのままメンバーはしれーっと退場して、開演時間に普通に出てきました。
ヒロさんのいないte'でした。君とじゃないライブを見た。この日のサポートはmudy on the 昨晩の森ワティフォ氏でした。ものっすご細い眼鏡男子だった。
te'はドラムセットがステージ下手に横向きにセッティングされてまして。ネジで見てる方なら分かるかもしれませんが、徹さんのドラムってスネア・ベードラ・フロアタム・ライドシンバル・ハイハット、のみ、の超シンプルセットなんで、それを右側からばっちり見ることができ、非常にほくほくしておりました。もちろん下手に行きましたとも。客もそれなりに入ってたんですが、けっこう前にも行けたし。
私は基本的にドラム好きでして、見るのも聴くのも好きで、徹さんのドラムはネジで聴いてもうっとりなので、横からスネアを叩く動きとかが見れて本当嬉しかったです。なんか今リムの動きしてるけど音が違う!何やってんの?とか思いながら見てた。彼のスネアの音も相当好き。
こう言っちゃなんですが、徹さんってものすごく普通な外見で、お洒落とかもあんまり考えてなさそうでいつも白シャツか黒Tシャツにベージュのチノパンにスニーカー、みたいな感じで、すごい地味なんですよね。加えて正直、私好みの顔なわけでもなくて、でもドラムを叩く姿はめちゃめちゃかっこ良くて、釘付けになるわけで。ドラマーはドラム叩いてなんぼだ、叩く姿がかっこ良くてなんぼ、ドラム叩く姿が一番かっこいい、というある意味当然なことを真剣に思いました。
私がte'を見たいと思いつつ今まで行けなかった理由は、どう考えても客層が若くて激しいので私は場違いだろうな、ということでして。フェスなら一見さんでも許されるだろうと思ってわーいと行ってみたんですけれど、やっぱり客層は若くて激しかったです。半分以上男子だし。近くでめっちゃ暴れてる男の子もいたし。でも既に私、フェスもプラも行きにくいっちゃー行きにくい気分になってるので(笑)今更いいのかとも思ったけど。
ともあれ、ライブはすごく楽しかったです。音も屋外の割にとても良かったし。
中心メンバーであるはずのkono氏が一番後ろで控えめに演奏してるのが印象的でした。きっといつもは前でヒロさんが暴れてんだろな。MCはベースのmasa氏が担当みたいですが、いきなり「え?のりピー?」と言って会場の笑いを誘い、「あ、今日はあんまりふざけるなって言われてるんだった」とか言いつつ「今日はサマソニに出れてマンモスうれピーです」と言っておりました。多分、言わずにいられないキャラなんだろうなあ。
すごく楽しんでのっけから汗だくになりました。…うん、でも、次はやっぱりヒロさんが見たい。やっぱり。

(とか書いてた15日現在、ヒロさんブログにて「治療中ですが医者の許可をもらったので活動再開します」とのコメントがあ! う、嬉しいんだけどでも本当に喜んでいいのか分からないよ。無理してない?と心配の方が大きいよ…症状が落ち着いたってことではあるだろうからそれは本当に嬉しいけど)

この時点(13時あたり)で既にTシャツ下に着たキャミソールが絞れそうなほど汗だくでして、とりあえずその辺のベンチに座って水分補給して、ソニックに戻るかなーうーんと少々悩み、でもまあ時間もあったのでほてほてと、また戻りました。
ここで会場の説明をしておきますと、大きく幕張メッセとマリンスタジアムに分かれててスタジアム横がアイランドで、幕張メッセからは徒歩15分くらいかかるのです。一応シャトルバスは出てますが混むし、炎天下の移動がかなりきつい。
ちなみにこの日の私の服装はプラJCBとほぼ同じでして、スナオクワハラのフリルとかついてるデコラティブな兎が「CAN NOT STAND BEING ALONE」て泣いてる柄のでっかい白Tシャツにキャミソールにジーンズにスニーカーでした。会社の子に「寂しがりTシャツ」と言われたな。ツレはクロムハーツのタンクトップで無駄にロッカーぽかった。

ソニックに戻ったらリトル・ブーツがやってたのですが、あんまり気力もなかったので後ろで座ってまったり見てました。屋内なので冷房きいてて、ぐっしょり汗かいたキャミが冷えてかなり寒かった。着替えを持って行かなかった自分が悪いのですが。
リトル・ブーツはめっちゃ新人のアメリカの女の子ソロなんですけれど、遠目にキラキラ青い衣装で頑張っていました。ていうか、「よく頑張ったで賞」て感じだった。終了後落ち合ったツレも同じこと言いつつ「あともー少し身体をシェイプしたらなー顔は細いんだけど身体がなー」とぶつぶつ言ってました(うちのツレ、おデブにものすごい厳しいのです…仕事仲間に「このガリ専が!」と言われたらしい)

さてはて気合いを入れて、ということで、うちらのメインアクト・プラシーボを見るためにまたマリンスタジアムへ。その前にメッセのモニターでマリンのTHE ALL-AMERICAN REJECTSをチラ見したのですが、なんか記憶とえらい風貌が変わってて2人でびびりました。ロストプロフェッツばりに変身してないか?と思った。
マリンは当然野外で暑いので、今までアリーナに降りたこともなかったのですが(へたれ)プラシーボだもん頑張る!とツレと2人でなるべく前に行きました。最前ブロックの真ん中あたりまで行けた。ツレが見えやすいを確保しても、男子が多くてチビの私は見えないので、ひとりでもっと前まで行ったっちゅーねん。
そういや待ってる間に色々なライブのCMが流れたのですが、10月にやるビジュアルフェスとサマソニが同じイベント会社だったらしくそのCMが流れて、まさかサマソニのメインでガゼットを聴くとは思わなかったので仰天しました(笑)。しっかしこのイベント、万一プラが出たらというか出そうで怖い…だったらせめてアンジェロと同じ日じゃなくてLM.Cと同じ日にしてくれ…

で。私のメインアクト・プラシーボですが。96年にデビューしたイギリスの3人組バンドで来日が実に9年振りという、当然ライブ見たくても見れなくて正に待ってた!てバンドなのですが。
うん。とりあえず言わせてください。

壮 絶 な ま で に 素 敵 だ っ た あ あ あ あ あ あ ! ぎゃーブライアン!ブライアーーン!!!

いやもう堪らんかった。堪らんかっこ良さでした。素敵すぎた。多分ライブ中、5回は死んだ私。終了後は立派なぬけがら。
てか下品な話ですいませんが、ライブ中になんと5日も早く血祭りがきて(ええー!)「ぅああっ」と思いつつライブ見てたという。どんだけ興奮させるんだブライアン。私が鼻血体質じゃなくて良かったよ。いや慌てたけど。
それはさておき、ボーカルのブライアン・モルコの素敵さったらなかったんですよ。もんのすごい美人さんなんですけれど、でもかっこ良くて、やたら色っぽくて、でもそれ以上にものっすご可愛かったんです。白人にしたら小柄だっていうのもあるでしょうが、メイクのせいもあるでしょうが、でもひたすら可愛いくて、ときめきすぎて呼吸困難になるかと思った。何度キュン死にさせられたか。近くにいた、ファンじゃないらしいカップルも「可愛いねー」と言ってたし。
私、あんまり白人男性で好みとかかっこ良いとか、そういうのないんですけれど(基本的に薄い顔が好きだから)ブライアンはいろんなこと飛び越えてときめきます。多分、垂れ目なのもポイント高いというか。hydeくんタイプの垂れ目具合なの(私には垂れ目に対して一家言あるのですが詳細は省きます笑)。そんで、黒髪なんだ!!
セットリストも良かったです。アルバムが6月に発売したばかりなのでそれ中心で、でも久々来日だしフェスだしベスト選曲なんじゃ?と予想してたらその通りでして、もーイントロのたびに悲鳴!ですよ。特に頑張って覚えたわけじゃないし、私は英語全然できないんですが、でも大合唱しました。「BITTER END」とか「SPECIAL K」とか。そして好き曲ベスト3に入る「INFRA-RED」をやってくれた時は最大限の悲鳴をあげました。か…かあっこ良かった…あ……すんごい暗いっていうか陰湿な曲だけど…

ステージは全体的にシンプルで、それも良かったです。ステージ後ろ、ただの真っ白い布にヘルベチカ(多分)で「PLACEBO」と書かれただけのバックで、メンバーの衣装もモノクロで至ってシンプル。ブライアンは白Tシャツに黒ベストに黒パンツで長い黒髪をひとつにまとめてて、ステファン(ベース&ギター)はシンプルな黒ジャケ黒パンツで、ケンケンよりもすごい刈上げ&長い前髪でなんつーか時代を超越してました。スティーブ(ドラム)はほぼ裸体なのでアレですが全身にタトゥー入ってるからな…。
サポートもキーボードとギターorベースの男性2人と電子バイオリンorキーボードorパーカッションorコーラスの金髪女性1人がいましたが、モノクロ衣装で見た目も美しかったです。特にバイオリンの姉ちゃんが美人。ここ重要。
ていうか、見た目ってやっぱり重要だよな!!!と終了後にツレと熱く語り合いましたよ。この日のプラシーボは、私にとって全てにおいてパーフェクトでした。
メンバーも楽しそうで、ブライアンもご機嫌そうなのが嬉しかったです。久しぶりに来れて本当に嬉しいよ、と何度も言ってて、「サマソニのスタッフ、プロモーター、レコード会社、来てくれた皆、それとそれと」とあらゆる人に対して「Thank you!!」と言ってまして、事情を知らないだろうカップルが「言い過ぎ?」て疑問を投げてた隣でうん9年振りだもんね!と感動しとりました。そういう風に言ってくれて、そう思ってくれてありがとう、来たいと思ってくれてありがとう、と嬉しかった。「イチ、ニ、スリー、フォー!」というごちゃまぜなカウントには笑ったけど。

しかし見た目についてもうちょっと言うと、ブライアンがバイでステファンはゲイ、というのは聞いておりましたが、そう聞いてなくともステフはあからさまにゲイのオーラを放っておりました(笑)。うんそうだねあんたゲイだろうね!ていう。そういう予備知識もなかったはずのツレまで「ゲイの匂いがプンプンした!」と言ってたよ…見たことないけどこの二人、ステージでちゅーしちゃうらしいからね(いや別に私としてはそこは重要じゃないんだけど)。
そしてブライアンは小柄なんですがステフはめちゃめちゃひょろっとした長身でして、並ぶとブライアンはステフの胸くらいまでしかなく、なんかもうどっちの比率がおかしいのかよく分かんないというものすごい光景でした。そんな二人がいちゃいちゃいちゃいちゃ…いやでも、ブライアンがぶっちぎりで可愛いからなーんも可笑しくないんですけど。しかしステファン、ベースだけどギターも弾く、位に思ってたけど半分くらいギター弾いてたよ。
この2人が創設時からの15年来のメンバーでドラムだけ初期に変わってでも去年また抜けちゃって最近新しい若者が入った、という、なんかどっかのPバンドみたいな歴史なんですけど、この新ドラムのスティーブが全身タトゥーの金髪肉体派な野郎でして(ちなみに前ドラムもスティーブだった…)、前もいかつかったけどやっぱドラムはいかついなーとか思ってたのですが、ライブですごく存在感があって、いいじゃん!となりました。そして、なんか奴にもどことなくゲイくささを感じてしまったのですが(笑)。ステフとは違うタイプの、ガチムチ系の。うん、いいよバンドカラーに合ってるし。てか合いすぎ…

やーとにもかくにも、素敵でした。ブライアンにめろめろです。かっこ良くて可愛くてエロい、て、私にとっての有村さんなんですが、それがパワーアップした感じっちゅーか(すいません太朗くんも本当に大好きだけど相手は外人だし!)。ていうか、ブライアンと有村さん同い年(72年12月生と73年3月生)だよ…うわあ…なんていうか2人とも若い…
そして改めて思いましたが、私はああいうタイプの人とか音が好きなんだなーと。グラムとかゴシックとかのテイストをコテコテじゃなくエモーショナルに消化して、ていう。だってブライアン、デビット・ボウイやらロバート・スミスが大好きなんだもん…ロバートと共演したビデオの、ブライアンのめちゃめちゃ嬉しそうにときめいた表情が忘れられない…こっちが恥ずかしくなる位にときめいてんのブライアン。
そんなブライアンにときめいて、プラシーボにときめいて、終了後ツレも「お、俺もときめいたああ!」と言ってて「いっそこのままもう帰った方が幸せなんじゃないか」という話になりました。なんかもーここまでのときめきは本当久々だったよ。ありがとうプラシーボ。

ぬけがら2人でぼんやりメッセに戻りThe HORRORSを2曲だけ見て、けっこう好きなのにプラシーボ効果(違)で頭に入らんな、と言ってのたのたとご飯を食べまして。もー本当に、終了〜って気持ちになってたのです。ほんと満足した。
そうこうしてるうちにモニターでマリンのB’zが始まりまして、うちらはこれっぽっちも興味なかったのでへーと見てみたんですが、スタジアムが満杯でぽかーんとしました。すごいなあB’z…てか稲葉さんなんだかんだと若いしかっこいいよな…と、ぽかーんと見た。私の中では10年以上前で止まってるから曲全然知らなかったけど。
その時点で本当に帰る?ていう方向になってましたが、私としては18時からのACIDMANがやっぱり見たくて、いい?と聞いたらいいよーと言われたのでまたアイランドに戻りました。ツレも好きなんですが、何回かライブ見てるしどっちでもいいかーて感じだった模様。でも私はこんな機会じゃないと見れないと思ったし。いい感じで開演直前に中に入りまして、PA卓の後ろから広々と見ました。
ACIDMANは完全に3ピースなわけですが、それがどうしてってほど音が厚くて心地よくてかっこ良かったです。かっこいいに決まってるって思って見たけど、やっぱりかっこ良かった! 改めてほんと、ボーカルの声がいいなって思ったし。しかしあんなにベースの人が暴れるとは知りませんでした。2曲目で帽子吹っ飛んでましたがな。でもあの、MCのかっこよさげなノリがね、ちょっと着いて行くの大変だった(笑)。ほらいつもゆるーーーいのばっか聞いてるから。
とにかくかっこ良いなあ、ていうのはありましたが、思ってたよりものすごくハートフルでピースフルな雰囲気で、あんなに幸せなライブだと思ってなかったのでそれが衝撃的でした。速い曲でガーっと盛り上がるのは分かるのですけれど、ミディアムテンポな曲であんなに一体感持って自然に身体が跳ねる、て、ちょっとすごいと思った。ていうかね、私もぴょんぴょん跳ねさせていただきましたがね、何がすごいかって、私、実はほとんど曲を知らないんですよ。唯一知ってると言えるのは赤橙くらいでしかもやんなかったし、「何となく聴いたことある」曲がいくつかあっただけだったという、そんな状態なのに自然に笑顔になって一緒にわーいとジャンプできる、そんなバンドってあんまりないと思うのです。純粋に、なんて良いバンドだって思いました。
新アルバムの曲です、と演奏した曲がとても良かったです。最後に声裏返っちゃってたけど(あちゃー、みたいなボーカルが可愛かった)

さすがにもう疲れ果ててたので(老体2人)「もうこれでええやろ」ということでここでうちらのサマソニは終了しました。
ACIDMANの次の凛として時雨も見たかったのですけれど、絶対にもう体力保たないと思って断念。
ちなみにその時の会話は
「凛として時雨も見たいけどなー、今もうしんどいわ」
「あー…ボーカル、超音波系やしな」
「女の人が?」
「いや、男の人も。両方超音波」
「…そら今聴いたらしんどいか」
て感じでした。そしてツレの「しかしトリか…デンジャー儲けてんな」との呟きで「え、凛として時雨ってデンジャークルーなの!?」とびっくりしました。すごいな色んな意味で…てか、いいアーティスト揃えてんな…

以上。長々と書きましたが、今年は「見た数少なかったけど濃い」て感じでした。来年はどうなるのかな。
いやその前に、翌日の大阪で1曲唄ってブライアンが倒れてしまったという、プラシーボの単独ライブを望む!!!


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佐山葉月 [MAIL]