2009年05月23日(土) |
PlasticTree“サヨナラ三角また来て四角”@渋谷AX(5/17) |
遅ればせながらレポを。長いです!
微妙に雨っぽく寒かったので冬寄りの服で行ったら、ちょっとライブ後暑かったです。 整番800番台でそんなに良くもなかったし、同行者もいなかったのでいいやーと開演15分前に着く感じで原宿駅から歩いて行きました。だんだんお仲間らしきお嬢さんが周囲に増えて来た、と思いつつ入口の門の辺りに着いたら、前から着た観光客らしき女性2人組が真っすぐ私に近付いて「表参道ってどう行けば?」と聞かれました。ええ、どう考えても真っすぐ私に向かってきたんですけど(笑)。 他、バンギャルぽい人ばかりだったからだろうな…当日の私の服装は、マークジェイコブスのジャケット&ハーフパンツにスパッツ、ジルスチュアートの7センチヒール、アナスイのバッグ、ジェームズコヴィエロのニット帽でした。バンギャルらしくないどころか、年相応ですらないですが。どうせ後ろで見るし、ちびっこ(156cm)だからヒール履かないと見えないんだもん。
今回のIDチェック、手間かかるんじゃないかなーと思ったら、まず入口に4人スタッフがいてチケットと身分証明書と会員証チェックして、その後に改めて入場、という流れで思ったより全然スムーズでした。うん、今度からもこうしたらいいよ。 グッズがあったはずだけど、私にはブースすら分からなかったです。 開演時間5分前くらいに入って、下手真ん中の後方…分かり辛いな、2階席の屋根ぎりぎりのあたりに落ち着きました。AXに限らず、2F席屋根の下だと極端に音が悪くなるからなんとか前に行きたくて。開演前はいろんな洋楽が流れていた感じでしたが、MUSEでこっそり微妙にテンション上がってました。 しかしそんな中海月に囲まれながら、直前に来た友達からの恋愛相談メールの返信をそこで書いておりました。「そんな面倒くさい男、一生面倒見てもいい位惚れてないならやめちまいな!」という。なんだかなー。
だいたい15分押しくらいでマイブラが流れてメンバー登場。ドラム氏も紛れて登場されました。 私の位置からは幸か不幸か、途中まで全くドラムが見えなかったです。下手なのに正くんもあまり見えず、太朗・明はだいたい視界確保、くらい。途中から全員見えましたけれど。 竜太朗くんはふんわりヘアーで、袖と裾がラッパ形の黒ワンピース(なんか魔女の宅急便みたいだった)に黒ズボン。前回のAXに比べたら若干ふっくらしててほっとしましたが、それでも肘から先は細いなあと思った。明くんは前髪がわさーっと簾で、グレーのノースリパーカーで、髭のくせにやたらビジュアルくさい印象でした。いや男前だったけど。髭だったけど。正くんは白黒Tシャツに赤カーディガンでした。 注目のドラムさんは遠かったしあんまり見えなかったんですが、前髪が片目隠れる感じにアシンメトリーに長く、友達がNHKの時にチラシ見て「なんでこのバンド全員片目隠してるんだろ」と真剣に呟いたのを思い出しました(笑)。あとは黒Tシャツだったことくらいしか。 そうだ、ベードラのヘッドがですね、マイクスタンドが邪魔でよく見えないけど何か書いてあるなーと思って見てて、途中で「Plastic Tree」て書いてある!と気付いて、こっそり動揺しました。ぶっちよりはシンプルだけど、大まかな形としてはぶっちのセットに近かった、気がする。
セットリスト うつせみ、ナショナルキッド 、cell、蒼い鳥、本日は晴天なり、テトリス、Crackpot、秘密のカーニバル、斜陽、メルト、アローンアゲイン・ワンダフルワールド、空中ブランコ、Ghost、ヘイト・レッド、リプレイ、アンドロメタモルフォーゼ EN メランコリック、サイコガーデン
ライブ始まった時はそりゃー見てるこっちも緊張しておりました。イントロの瞬間に竜太朗くんが操り人形スイッチ入ってがくーんと身体を傾けて、わープラの太朗くんだーなどと思っておりましたが、どうしても7年前のチッタを思い出しながら、さあどうだ、と緊張してた。 1曲目がうつせみでして、すんなり聴きながらもこれはきっちりとリズムを刻んでいく曲だからあんまり判断できないな、と思っておりました。7年前もエーテル始まりで、全然変化が分からなかったもん。1曲目にしては竜太朗くんのボーカルがきっちり出ててかなり良かったですが。 そしたら次がナショナルキッドでして、えーとなんというか、「えー全然違和感ねえ!」て感じに普通に楽しくて、わはは何だこれーと思って「冷蔵庫に入ろう!」と手を振っておりました。私ねえ、本当に楽しくないとあんまり手とか上げないし叫ばないノリの悪い人なんですが(最前だったら礼儀として上げます)ちゃんと楽しくて手が上がったんですよ。そしたらcellが続いて、びっくりしたけどこれもわーいと手を上げてた。なんだcell楽しいやん盛り上がるやん何で今までやんなかったのーとか思ったりもした。 拍子抜けするくらい、違和感がなくて、楽しいライブだったんです。
cellがきた時は「え、ひょっとしてぶっちラストと同じ構成?」と思って(よく考えたら1曲目から違うんですが)それはそれで…!とちょっとどきどきしてましたが、けっこう近い構成でした。多分、メンバーも余裕があんまりなかったんじゃないかなーと思う。あと、それこそ久々にやったら良かった、てのもあったろうし。 竜太朗くんがギターを持ったから、この流れだと蒼い鳥?と思ったら当たってて。これのドラムがとても丁寧にしっかりと叩いていて、ああこれがこの人の音なのか、と思いつつ丁寧さがとても心地よかったです。でもソロの時の盛り上がりがちょっと弱かった。ライブ全体で見て総合的に、ぶっちに比べると勢いがなくてその分どっしりしたドラムだな、と思いました。 テトリスの時にはもう心底安堵して、ああなんだ変わってないよーと思って、安堵のあまりうるっときまして。その後何度も同じようにうるうるしてて。リプレイでは本当に、ちょっと、泣いた。 リプレイって本当にあのメンバーの集大成な感じがしてて私にとって宝物な曲でして、だから誰があれを再現してくれるんよーって思ってたので、ちょっとだけ変わって、でもちゃんとあのままの私の大切な曲だって感じて、ほんとに嬉しかったんです。「嬉しそうに君は泣く」でした。ほんと。 さすがに空中ブランコは如実に違いましたけれどね。ただただ「うわやっぱ違うなー!」と思って聴いてた。 予想外にアンドロまでありまして、1年前のキネマ倶楽部の時のロックな感じに近い形に仕上がってて、これもすごく良くかったです(でもあれは、一回そのパターンでやってたから受け入れられたかな、と思う。それまでの壮大なパターンしか経験なかったら、ちょっと戸惑っただろうな)
いや確実に違うんだけど、違うドラムなんだけど、原曲に忠実に大切に叩いてくれてるなあって感じを受けました。 まだまだ堅くて、馴染んでない部分もあって、ちょっとモタったなっていうのも何度かあったんですが、最初から完璧なんて無理だし、全然気にならなかった。 なんか、自分が予想外にすんなり違和感なく楽しんでることにライブ中から疑問で、なんでこんなに違和感なく楽しめるんだろう、ぶっちに変わった時は本当戸惑ったのに、とライブ中にずっと考えてたんですが(集中しろ…)途中で、ふっと「でも結局ぶちお曲ばっかりやん」と気付いて、なんかそこでああそうかと、私の中でひとつの答えが見えました。 これはほんと、私の個人的な見解なんですけれど。 隆くんは、ひたすら深く狭く世界を追求してたと思うのです。彼自身にも頑に「プラはこうだ」という思いがあって、だからああいうシンプルで深いドラムを提供してた。だからぶっちに変わった時、その世界からはみ出したことに皆が戸惑って「違う!プラこうじゃなきゃ!」という声もすごくあった。 だけどそこからぶっちは、ものすごく曲の幅を広げてくれたじゃないですか。彼自身も変えていこうという意識をすごく持って、試行錯誤して頑張って、その結果の曲たちであり今のプラがある。 ぶっちによって曲のレンジが広がった今のプラだからこそ、7年前の時とは違った意識で新ドラムが受け入れられたんじゃないかな、と、そういう土壌が出来てたんじゃないかな、とライブ中に答えを出して、ひとりで納得しておりました。 考えてみれば隆くんは、在籍5年でアルバムは3枚。対してぶっちは7年でアルバム6枚。いつの間にかこんなに長くいてくれてて、曲もこんなにいっぱいあるんだもの。そして古い曲もいっぱい育ててくれてたもの。 ぶっちがしっかりと育てて広げてくれてたから、新しいドラムが馴染みやすい、少なくとも7年前よりは馴染みやすい土壌があったんだと、そう思います。
もちろん、新ドラムさん(この日時点では名前も不明でした)が、それをこなせる実力の方だということは大前提ですが。 あと、これも私の印象ですが、まだ日が浅くてアレンジする段階じゃないんだろうけど、頑張って忠実に再現してくれてるように感じました。ぶっちで変わったのには彼自身の「変えてやろう」意識が強かったせいもあるから、それも違和感のなかった一因かな、と。これからどう変わるか分からないけど。
あとねー、ぶっちラストの時は、2階の後ろの席だったせいか、ぶっちゃけあんまり音が良くなかったんですよ。ドラムの抜けがとにかく悪くて。メンバーのテンションのせいもあったかもしれないけれど。プラスこっちの気持ちも。 そういった不完全燃焼も実はあったんですが、この日は場所のせいもあってかとても音が良くて、スネアがすこーんと乾いた音で抜けて、それも良かったです。 メンバーもにこにこ楽しそうで、とりあえず竜太朗くんがちゃんと笑顔で、あの人ほんとにそういうの出るから、それにも安堵しました。正くんの安定感が神なのは知ってるのでいいですが(笑)、明くんも楽しそうだったし。
いい加減既に長いんですが、以下まただらだら覚え書き ・cell、嬉しかったけど歌詞ぼろぼろだった気が。 ・本日は晴天なり、の最初で明くんが前に出てリフを弾き始めた時、スポットライトが立ち位置に点いてしまい、金子さんの半分がライトアップ(笑)。しかも明くんの方にはなかなか当たらず。笑いを取る男だ… ・曲間に「中山ー!」コールが響いて、それに明くんがば!と顔を上げて固まって、しばらく笑いが。笑いを取る男。 ・マイク無しで竜太朗くんがひたすら煽った後、ステージ上で皆がお見合いして、次の瞬間に明くんがマイク無しで「あー俺だー!」と叫んでヘイトのイントロ。ほんと、笑いを取る男だ… ・明くんは一度も下手に来なかった(涙)。正くんが時々上手に行って仲良く絡んでました。 ・当たり前だけど、正くん明くんがすごくドラムを見てアイコンタクトしてた。 ・本日は〜とか、秘密の〜とかかな、若干リズムの乱れがあって、あー難しいんだろなーとか思ってた。 ・秘密の〜のイントロは年長2人の煽りのひょこひょこさが笑えます。 ・斜陽はびっくりした。個人的にライブでは苦手なので、ぼーっと竜太朗くんの奇怪な動き(笑)を凝視してました。 ・メルトはよろしかったです。はい。 ・メルトの途中で急にベースアンプ上の何太朗に気付いた。白い顔が浮かび上がってて軽くホラー(笑) ・そして途中で高く上げられた竜太朗くんの腕の、生っ白さにぞくっとした。色んな意味で。 ・アローンアゲインで、あーこのドラムは、と思い、続いたのが空中ブランコだったので、さすがにこの辺はすごく複雑でした。駄目とは言わない、けどやっぱり色々思うところはありました。 ・ドラム氏の登場退場のこっそりさに、あーまだとりあえずサポートなんだな、と思った。 ・なんだかんだ、ドラムを紹介されたらどうしよう、とどきどきしてたので、竜太朗くんが「後ろの謎の人」呼ばわりした瞬間に実は安堵しました。ち、ちょっとまだこの日は受け入れる体制じゃなかった。 ・最後、お立ち台に立つ竜太朗くんの後ろで明くんがひとりエグザイルをしてた(笑)。ご機嫌さんだ…
MCもいっぱいあったんで。 ・竜「あ、…やあ」やあ「これもどうかと思うんですけどね(笑)」 ・竜「けっこう長く、テロリストのように潜伏してたんで。昨日イベントでも言ったんですけど、リハビリだと思ってください」 ・竜「絶好調なのは正くんの腰つきを見れば分かると思います」なに言ってんの… ・竜「雨降った?」客が降ったとか降らないとか微妙な反応。竜「じゃあ本調子じゃないですね」 ・正「もうそれ嫌なんだけど(笑)もうすぐ梅雨だよね。だから雨降ってもおかしくない」本気で嫌がってるとみた。私ももうやめろと思う… ・竜「魅惑のMCタイムです。…やー、タイフェスティバルやってますね」近くでやってたらしい。「タイフェスティバルの一環でのライブですけれど」えー?(笑) ・竜「タイ行きたいなあ。タイの夕日を見せてあげたい」なに言ってんだか、と思ったら「ネットで画像とか落として…明くんが見せてくれます」丸投げ。 ・なんかタイ語を連発してましたが私にはさっぱり(笑) ・(かわいい〜との声に)竜「そう言われるの嫌いじゃないです(笑)お前も可愛いぞ!全然見えないけどきっと可愛いはずだ!」 ・竜「誘惑のMCタイムです。誘惑、したいしされたいですね(笑)…ほんとね、こんな日にするMCじゃないよね」ほんとにね。 ・竜「ここはセットリスト的に煽るところなんですが、昨日、何年かぶりに煽ったら声がひっくり返りました(笑)。悲しいですね、昔できてたことができなくなるっていうのは。悲しくて美しいですね」美しくはないだろう。てか、この瞬間に私の背後の人が「アラフォー」と呟いて吹きました(笑) ・明「ライブは疲れるよねー!でも楽しいよねー!」沸く客席に「俺今いいこと言ったよね!」嬉しそう。 ・明「こんな楽しいライブも、泣いても…泣いて笑って喧嘩して、憎いよこのど根性ガエル!どっこい生きてるシャツの中!」この人… ・竜太朗くんが何言ってんの、みたいに突っ込み、明「いや泣いても笑ってもあと数曲、と言おうとしてね」と言い訳。 ・でも明くん、ど根性カエルネタ好きというか、以前も言いましたよね「ヒロシとかピョン吉とか」て。 ・竜「再生できて良かったです。リプレイ」こういう言葉に弱いです。
ここからアンコール ・竜「(腕をさすりながら)衣装の毛がすごいことになってて、楽屋でびっくりして。チャック・ウィルソンみたいな」反応薄い。明くんと顔を見合わせ「皆知らないか。C.W.ニコルみたいな」これも反応薄。「スティーブン・セガールみたいな」これもいまいち。…でもすいません、私全部分かりました(ははは) ・竜「胸毛をちぎっては投げちぎっては投げ、みたいな。男性ホルモン復活ですよ」いやーー! ・竜「猫印ブログなんて始まっちゃって、ちょっと影薄くなってますけど。ファンクラブといえば先輩です」何太朗を指し「ちょっとぐったりしちゃってるけど」斜めになってました。 ・竜「多分曲の途中に一言喋りますので見ててください」 ・竜「ファンクラブの人に言っても仕方ないけど…8月30日はなんの日ですか?」武道館ー!「ブブー、日本武道館です」 ・竜「まわりの人を誘って来てください。お願いします」 ・告知後、竜太朗くんのジャンプに合わせてドラムがドン、と決まり「すごいじゃん」と嬉しそうな竜太朗くんが印象的でした。
あー長々と失礼しました。なんか、レポだけじゃなく見解をいっぱい書いてしまった。 でもとりあえず、今の時点の私の所感ですので。 すごく楽しかったし安心したし新ドラムさんも好感触だったけど、諸手を上げて歓迎〜ていうのはちょっと違うというか、いや歓迎はするんだけど何故それに至ることができるのかという、私の中での整理です。 たかちゃんがいて、ぶっちがいて、それでプラの今があるのは紛れもない事実なのだから。
拍手下さった方、ありがとうございました。
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