みかんの日記
みかん



 9-11

昨夜は皆でテレビをじっと見つめていた。
誰が呼ぶともなく集まってきて見始める。
そう、もう1年たったのだ。
現場はもう当時の瓦礫の数々がきれいに取り除かれてあった。

その前日の朝に救助犬が番組で取り上げられていた。
去年何日も過酷な捜索に活躍した救助犬はすっかり疲れ果て、
病気になってしまっているものや
既に死んでしまったのもいるそうだ。
画面で映し出されている犬は1年前の写真から見ると
まるで別人のように疲れ果て、
目が死んでいる。
飼い主の人もあれから二人の人生が
全く変わってしまったと言って抱き合う。
見るも哀れだった。

こういう場面、色々な悲惨な出来事、
平和という意味、
ただ数字だけの死亡者でなく、
一人一人が人生や家族があったという認識などを
子供達が見て頭に刻み付けてくれるといいな、と思った。

2002年09月12日(木)
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