みかんの日記
みかん



 終戦記念日

沖縄に行って以来、戦争という言葉を聞くと
以前とは違う感情を抱くようになった。

朝テレビをつけると偶然に先日行った
糸満市の「平和の礎(いしじ)」前から中継で映し出されていた。
戦争孤児で混血で盲目の男性歌手が
その場で「さとうきび畑」を唄っていた。
思わず眠っている娘を無理やり起こして一緒に見る。

こういう方は一生戦争の傷痕を背負って生きていかれるのだろうと思うと
本当にお気の毒で、
知らず知らずのうちに目の前が曇ってしまった。
その方は生まれてすぐに助産婦さんの投薬ミスで盲目になり、
少年時代は自分の存在自体を呪い、
産んで見捨てた母親を憎んでいたこともあったそうだが、
牧師様に出会って家族同然に愛情を受けて人生が変わったという。
丘に響く澄んだ歌声を聞いてとても心打たれた。



2002年08月15日(木)
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