ディリー?闇鍋アラカルト
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2002年12月13日(金) 壁3

 壁のシリーズで、何故石けんなのか?という問いを最初に書いた。
 石けんは食生活よりも優先するという訳ではないし、肩凝りや猫背に優先する訳でもない。けれども、効果が分かりやすいという特徴がある。
 肩凝りをその場で改善する方法を伝えて、その場で改善出来ても、それがどれほど大きな意味を持つのかを理解する人は多くない。毎週マッサージに通って3000円も払っている事がどんなに馬鹿馬鹿しい事なのか、そしてもうそうする必要がないとしたら、一生でどれだけの金が浮くか、どれだけ快適になるか。無料で教えられる事には有り難味が薄いのだろう。こちらはその為に材料費がかかる訳ではないけれど、時間は少しとられる。
 僕は、精神科に通っていて少しも改善しない人の相手もする。
 これは結構時間をとられる。これも金を取っているわけじゃない。一友人として付き合っているからね。精神科に通うような人は孤独や無理解に苦しんでいる人が多い。こういう人に必要なのは精神医学の先生なのだろうか?偉い先生になら心の悩みを話せるものだろうか?学校と病院と理論と患者の事しか知らない先生に話せるものだろうか?思い出してみよう。学校に居た日々、心の悩みや人間関係について相談したのは先生にだったろうかそれとも友人にだったろうか?統計上では断然友人と話す方が多い事になっている。それに、患者の問題点に気付くには患者と共に活動しなくては分からない事もある。病院に居る時と外に居る時と行動パターンが同じとは限らない。精神科の医師が病院外で患者と接しないならどうしてそれに気付けるだろう?
 問題はそうした事に気付いていない医師が多過ぎることだ。それなのに精神について患者と接する資格があると思い込んでいる事だ。たまたま、制度はそのようになっているけれど、国家がその資格を与えたとしても、全く勉強不足というしかない。もし、この批判が不当だと思うなら、患者と同じ目の高さを実現した上で、語るように望みたい。
 アトピーや主婦湿疹に悩む人も多い。このサイトの掲示板に書き込んでくれた人にも沢山いた。
 それが、手作り石けんで改善された例も多い。医師は合成洗剤やスキンケアについてどれだけ語ったのだろう?尤も、石鹸の作り方を知らないだけでなく、洗剤の選び方さえ医師が知らない場合も多いと思われるが・・・

 さて、石けんの話に戻ろう。僕が食生活について患者に語って効果が表われるにはすぐという訳には行かない。それに、僕が提供するのはあくまで情報なので、定価のついた薬のような存在ではない。だから、金にはならない。
 しかし、石けんならば情報と違って形がある。しかも、使って貰えれば効果もすぐにわかる。
 つまり、僕としてはやっと対価を得られやすいものに辿り付いたような気がするのだ。
 勿論、僕の石けんに対する比重はこのサイトの記事の量と比例して、そんなに大きいという訳ではない。たまたま、そういう状況だというに過ぎない。
 もし、精神障害の人々と一友人として付き合うことに長時間かけてそれで生活が成り立つならそれでも構わないのだ。現在の優先順位の都合である。

 その石けん伝道なのだけれど、ここにも壁が・・・・
 手作り石鹸は、厚生労働省の認可がなければ、化粧石けんとして売る事が出来ないのだ。つまり、「この石鹸を使えば乾燥肌が改善します。肌にも髪にも使ってください:」と言って、売る事が出来ないという条件で、どのように紹介出来るのだろう?


いなっち |MAILHomePage

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