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2002年04月21日(日) 長い話になるけど・・・未練なのね? |
失恋先輩?の友達君の痛い傷口を見せられてしまった。
友達君と知り合ったとき、あたしはまだ精神的にガタガタ・グラグラだった。 愛する人に突き放されて途方に暮れて、生きるか死ぬかの瀬戸際だった。 いや、これは本当に。毎日がどこか、別の空間に引っ張られそうな感覚を 必死で踏みとどまっているみたいだった。 「大切な人に寝覚めの悪い思いをさせたら駄目だ!」ってそれだけの為に。 友達君はその頃、かなり達観した物言いをする人だったから、 あたしはいつも人の心の在りようについて、教えられていた。 決して慰めでなく、決して癒しでなく、冷静にとつとつと。 誠実であることは、裏切らないこと、約束を守ること・・・。 当たり前のことだよね?あたし達が一番欲していることだったみたい。
「恋の終わりはいつもいつも 立ち去るものだけが美しい 残されて戸惑う者たちは 追いかけて 焦がれて 泣き狂う」これだ! 確かにさあ、別れるって決意した人はそれでいいけど、 感情をおいてかれた方はなかなか区切りがつけれないもの・・・。 (ふったこともあるから、なんとなくわかるんだけど・・・) でも友達君はもう、それを乗り越えた先輩って思っていたんだ。 うすうすは愛されたかったって想いは見え隠れしていたけどね。(3/21参照)
あたしの落ち着いた先は愛してるという感情を無理に消さないってこと。 そんな生き方もあっていいよねって思ってる。 よっぽど人でなしでなければ、別れるってパワーがいるし、 多少なりとも痛みを伴う、振るほうも、振られるほうも・・・。 だとしたら、あたしの場合はね、相手の人の態度は許せるし、 仕方のないことだって思えたのね。まだ痛いから、こんななのねって。 うんと苦しかったけど、それだけ真剣になれたことを誇りに思うんだ。 ・・・今はそう思う。思えるようになったんだ。 いいじゃない。別れた誰かの幸せを胸の奥で願い続けることぐらい。 そうしていつか、別の誰かと幸せを分け合える自分になれたらって思う。
で、結果的にあたしは友達君を追い抜いていたわけです。 友達君があたしに諭し続けてきたことは結局、友達君が別れた彼女に 言いたかったことだって気付いた。 「自分の感情に重石をしてフタをしてるんだ。未練があることから、 目を背けたい自分を認めたくないんだ。本当の気持ちを直視したら 自分は自分でなくなる」・・・みたいなことを言っていたと思う。 自分の気持ちから目を背けたくなかったあたしと、背けたい彼。 「自分はもう誰の為にも生きないし、誰も好きにならないんだ」 ・・・かける言葉も見つからなかった。 あたしの中に湧かなかった感情だったから・・・・。 気休めも慰めもうまく言えないあたし。 いつか忘れるよ、いつか幸せがくるよ。・・・そんな確証のない言葉、 大嫌いだもんね、お互いに。・・・一人で越えなきゃいけないヤマ。 彼はあたしに乗り越える力をくれたのに。なんだか皮肉。
淋しさだけを持ち寄って、温めあっていたくない。 他の人では癒せない想いを誤魔化していたくない。 ・・・でも消え入りそうな自分を抱きしめてほしいって 思ってしまうときがあるんだよね?誰でもいいから、 心なんていらないから・・・。 友達君はそういう状態だったんだってわかった。
思いやりとか優しさがときどき苦痛になるときってあるよね。 傷ついてる自分、弱ってる自分を悟られたくなくて、認めたくなくて。
「嘘もつけないし、体裁も繕えないあたしだけど、よかったら いつでも話しかけてね。不誠実に言葉を弄んだりしないから」 嘘はつかないけど、言わない方がいいことは黙っているから。
未練って・・・自分の感情を断ち切る行為だから痛いよね。 断ち切らない想い、断ち切れない想い・・・・・。 愛してることに変わりはないのに、こうも違うものなのね。 乗り越えるまでココロ・コロコロ・・・。行きつ戻りつ・・・・。 |
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