戯言。
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2004年07月26日(月) これを蘭光と言い張るのはどうかと思うが。
WJ立ち読んだ。
跡べーいるにはいたけど、跡宍ではなかった(期待すんなバーカ
そして宍戸さんは後姿のみで、恐らく隣に立ってる長身は.....ぐあぁ。
ところでロイエド、ほんっと〜に素敵なサイトさんが多い。
太太で大好きなサイトさんを久々にのぞいてみたらロイエドも書いていらっしゃって、それがまた素敵なこと!
自分で書く気はさらさらなくなったねほんと。
....とか言いつつネタが浮かんだらなんかやるんだろうけど。
で、戦ムソお蘭100%達成記念、自称蘭光未来ネタ。
光蘭の方も問題なく読めると思われるが、この組み合わせが苦手な方はスルーよろしく。
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最近、夢を見る。
とても幸せで懐かしくて、それでいてとても悲しい夢。
だが、起きた時にはその内容はどうしても思い出せない。
唯一覚えているのは、自分の名を呼ぶ、穏やかな声。
「 」
だが呼ばれるその名は思い出せない。
誰の声、なのだろうか。
全てが繋がったのは、その数日後の日本史の授業だった。
「天正10年6月2日、明智光秀は京都の本能寺に攻め入り、織田信長は自刃。これが有名な本能寺の変。皆知ってるな?」
いつものようにのんびりとした教師の声に少々眠気を感じる。
だが、この日はなにかが違っていた。
上手く説明出来ないのだが、何かが違う、それだけは分かる。
「光秀は毛利攻めをしていた秀吉の援軍として派遣されたんだが、何を思ったか突然京に引き返して信長が陣をおいている本能寺を急襲した。本能寺は全焼、信長は燃える寺内で自害したと言われているが、遺体は見つからなかったという話だ」
「 」
あの声が、聞こえる。
説明をする教師の声が、遠くなっていく。
それと反比例するように、頭の中の声が大きくなってきた。
「 」
突如目の前に広がる炎。
燃え盛る建物、倒れ付す兵達、攻め寄せる敵。
血に濡れた太刀、返り血を浴びた自分の手。
「光秀が何故謀反を起こしたか、これについてははっきりとは分かっていない。有名な説としては、信長から暴力を受けたから、人質にされた母を見殺しにされたから、信長から受けた屈辱に耐え切れなくなった、実は朝廷の策略、等いろいろあるが」
「...................違う、あの方は....」
「主君だった信長を死に追いやり天下を取ったかに思われた光秀も、そのすぐ後山崎という場所で秀吉と戦い、敗走する最中に小栗栖という所で農民に殺されたらしい。一時は天下人にもなったってのに、農民の竹槍で殺されるなんて間抜けな話だよな」
渾身の力で打ち付けられる太刀。
それを防ぐあの人の刀。
真摯な瞳で、振り下ろされる太刀をただ受け止め続ける悲しげな表情。
あの方がどんな思いで信長様に刃を向ける決意をなさったのか。
何も、知らない癖に。
「ま、仕方ない、因果応報ってやつだ。」
「違う!」
「森....何が違うのかは分からないが、今は授業中だぞ?」
「....え?」
「え?じゃない。まずはそれ拭いとけ」
言われて初めて、自分が泣いていたことに気がついた。
それと同時に、あれほど聞こえていた声が遠くなっていく。
慌てて涙を拭い、周りを眺めて自分の置かれている状況に思い至った。
「.....すみません」
「珍しいな、お前が居眠りするなんて。昨夜寝てないのか?」
「いえ」
「まあそれはいいとして。よっぽど夢見が悪かったみたいだな」
「そういう訳では」
「しっかし、お前くらい綺麗な顔してると泣き顔も様になるな。そういや織田信長の小姓に森蘭丸っていうのがいて、えらく綺麗な顔をしてたらしい。信長もそいつをえらく気に入ってて、常に傍に置いたそうだ」
それも違う。
あの時、自分は信長様のもとを離れた。
あんな表情をしたあの方を、どうしても放ってはおけなくて。
そして、あの城に。
「そういやお前も森だっけ....しっかりしてないとこれから[お蘭]って呼ぶぞ?」
「それはちょっと....」
「だろ?まああと少しの辛抱だ、しっかり起きててくれよ?」
「....はい」
全てが、繋がった。
夢だと思っていたものは全て、過去に実際に起こった出来事。
「蘭丸」
思い出した。
あの声は、光秀様のもの。
どうして今まで忘れていられたのだろう。
焦がれてやまない、あの方の声を。
いつか、戦無き世でまた会えたら。
あの時の願いが間もなく叶うことを、彼はまだ知らない。
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蘭丸ムービーEDの未来設定。
明智の実機ED、蘭丸寝返りVer.でも良かったんだが....というか当初はその筈だったのだが、急遽変更。
何処が蘭光なんだか、なネタではあるが蘭光の方向で(笑
ていうかこいつらはどっちがどっちでもいいよほんと。
あ、ちなみに本能寺の変とかその理由とかについてはかなり大雑把なものなので丸のまま信じちゃいけません、念のため。