戯言。
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2004年05月17日(月) ぎゃーーっ!
家に帰る途中に近所のコンビニで何気なく立ち読んだWJ。
跡部様発見!!!o(≧▽≦)o
樺地とがっくんに挟まれた貴方は跡部景吾様ですよね?
しかも髪伸びてますか?
今度はアナタが伸ばすんですか?
いや勿論宍戸さんも一緒に伸ばすんですよね??
相変わらず美人さんで嬉しい限りでござります。
さぞかし宍戸さんも惚れ直していることでしょう....vv(止まれ
そしてあの1コマで瞬時にネタ出す自分、65%は伊達ではないらしい(笑
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静まり返った放課後の部室。
中には自分がキーボードを打つ音と、周りに重なる紙をめくる音だけが響いている。
窓から入ってくる西日に、時間の経過を気付かされる。
ふと視線を感じて跡部が振り向くと、先ほどまで後ろのソファーで寝息をたてていた筈の宍戸がこちらを見つめていた。
まだ少しぼんやりとしている所からみて、つい先ほど目覚めたようだ。
「なあ」
「なんだ?」
「跡部は髪、伸ばさねえのか?」
「あぁ?」
「伸ばしたら綺麗だろうなぁ、って思った」
「...何だいきなり」
「前から思ってたんだけどさ。お前の髪、陽の光に透けると凄く綺麗」
そう言って、ふわりと笑った。
殆ど見たことがないその微笑に、不覚にも見惚れた。
「....跡部?」
何も言わずただ見つめるだけの自分にどうした、と首をかしげる。
寝起きだからだろうか、いつもより数段無防備な宍戸に困惑しつつ、答えを返した。
「........いや、何でもない」
「で、伸ばさねえの?」
「伸びるまでが面倒だし、テニスすんのに邪魔だ」
「そっか」
そのまま宍戸が黙ったので、またデスクに向き直り作業を始めた。
少しして足音が聞こえ、すぐ後ろに気配を感じたがそのまま放っておいた。
「でもやっぱ綺麗だって」
最初は恐る恐る、特に抵抗せずにいると少し大胆に自分の髪を梳きながら、再度言う。
滅多に聞けない褒め言葉に少しだけ嬉しく思いつつ、口が勝手に動いた。
「野郎に褒められても嬉しかねぇ」
「褒められて怒んなよ」
「てめぇに、ってのが余計むかつくんだけどな」
「は?」
「俺はてめぇの髪の方が綺麗だと思うぜ?」
「そうか?」
そう言いつつ、まだ宍戸の手は自分の髪から離れない。
意外と柔らかいんだな、などと言いながら丁寧に梳き続ける。
そうされているうちに、なんだか眠くなってきてしまった。
「....跡部?」
「てめぇのせいだからな」
「....は?」
何のことだ、と首を傾げる宍戸の手を取り、ソファーへと向かう。
そのまま宍戸を座らせ、その膝を枕にしてゴロリと寝転んだ。
「なっ....」
「30分したら起こせ。後は好きにしてていい」
そう言って目を閉じた。
微睡みの中に入りつつ、再度髪を梳き始める宍戸の手を感じた。
こんな風に触る手があるのなら少し伸ばしてみるのも良いかもしれない。
そう思った、とある初夏の日。
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文章化すんのに激しく時間かかったなぁ....
ネタ抽出3秒、文章化2時間....ぐあぁ。
明日ちゃんと起きれるんだろうか...
そしてこのネタもロイエドで使えそうだと痛切に感じる今日この頃。
ついでにさりげ菊リョもあったねぇWJ。
桃菊でも桃リョでもなく菊リョだと敢えて断言しておく(笑