戯言。
2002年08月29日(木)  Please let me alone, my dear.(2)

1から結構間空いちゃったわ〜
でも今某ゲームまみれなもんでなかなかこっちに手が回ら
ない。一騎当千、やめられんな(笑)

***** Please let me alone, my dear.(2)


彼らが去った後も、フロドはその場に佇んでいた。

知らなかった。
全くもって知らなかった、アラゴルンがレゴラスを好きだ
ったなんて。
(ちょ、ちょっと待て、それは誤解だって)

そういえばレゴラスも、僕とアラゴルンが一緒にいるとじ
っとこちらを見ていたし....
(それはアラゴルンにガンたれてるんですよ)

それに、2人でどこかへ行っていることも多いし....
(それはアナタを巡ってケンカしてるんですよ)

そうか、僕が彼らの邪魔をしていたんだ。
(だから違うって、誤解だってばー!)

「だから、もう邪魔しないようにしなくちゃ」

でも。分かってはいるけれど。
自分の心に育った、レゴラスへの想いは大きすぎて。
大きすぎて、消し去ることが出来なくて。

「結構、辛いかも」

そう呟いたフロドの瞳からは、一筋の涙がこぼれ落ちた。



フロドがかなわぬ想いに苦しんでいた頃。
アラゴルンとレゴラスは喧嘩をしていた....

「フロドにベタベタしないでもらおう。彼は君のものでも
 なんでもないのだからな」

「確かに彼は誰のものでもない。でも私達は間違いなく両
 想いなんだから、邪魔しないで頂きたいね」

「........どこからその自信が湧いてくるんだか」

「自信もなにも、事実なんだから仕方がないでしょう。
 男の嫉妬は見苦しいよ、アラゴルン」


まったく、このエルフときたら。
どうしたらここまで悠然と構えていられるのだろうか。

でも確かに彼の言う通りなのだ。
フロドは自覚してはいないが、レゴラスと語らう時と自分
と話す時の彼は、明らかに違っている。
そしてレゴラスの方も慈愛に満ちた微笑を向け、2人の周
囲にはとても柔らかい雰囲気を持った空気がとりまくのだ。
そう、嫉妬せずにはいられない程に。

分かってはいるが、でもやはり邪魔はしようと思う。
だってまだ2人は互いに想いを通わせた訳ではないから。
だからそれまでは、少しばかりの邪魔をしても良いではな
いか、どうせ自分は選ばれないのだから。


「........もういい、付き合ってられん。私は戻るぞ」

そう言って踵を返す。
後ろから呆れた声で「言い出したのは自分の癖に」とぼや
く声が聞こえてきたが、無視する。

そしてアラゴルンとレゴラスは、仲間の許へと戻っていっ
た。


その少し前に、フロドがとんでもない勘違いをしたとは露
ほども知らずに。

to be continued....

*****

なんか話がわけわからなくなって来たぞ。
オチは予測通りだと思われますがどう収集つけたものか。
だいたい題名がカッコつけ過ぎだっつ〜の(笑)


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