ミドルエイジのビジネスマン
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| 2009年10月24日(土) |
THE ハプスブルク |
10月22日木曜日の午後、半日の休暇を取って六本木の国立新美術館の「THE ハプスブルク」に行ってきた。ウィークデイの午後ということもあってか、五十〜六十代くらいの女性が圧倒していた。どこかで見知っている絵画が沢山あり、なかなか見ごたえだ。5百年前の絵画は写真のように人物やドレスの質感を写し取り、肖像画に描かれた皇女や貴族が現在もその姿のままどこかで生きているかのようだ。
明かりを反射する目に映っているのはスタジオのライティングではないかと覗き込みそうになり、立体的な胸元のレース模様に、思わず手が出そうになる。写実という意味では、これが絵画の究極ではないかと思われるのに、さらにこの時代の後にも、西洋絵画の発展が続いたというのだから驚きだ。作品が国別に展示されていて特徴が分かりやすかった。もう一度行こうか。
美術館は六本木という賑やかな街の中にありながら、静かな環境を確保し、贅沢な空間を提供している。板張りのテラスで目の前の林を見ながらコーヒーを飲んできた。記念に「11歳の女帝マリアテレジア」の小さな絵のついたクリップを買ってきた。本の栞(しおり)に使うつもりだ。
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