ミドルエイジのビジネスマン
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2009年01月21日(水) オバマ大統領就任

午前1時から3時くらいまで、CNNジャパンでオバマ大統領の就任式を観ていた。議事堂の背後は真っ青な空、上空だけ程よい風が吹いているので、星条旗がはためいている。カメラが群衆の方を向けば、見渡す限りの人、人、ひと。それぞれが小さな国旗を振っているので、赤と白のさざ波のようだ。
どこぞの国の、足を引っ張り合う辛気臭い政争とはえらい違いだ。

壇上に集う人々はアメリカの英知と、リーダーシップを体現した錚々たる顔ぶれだ。この団結力は大変なエネルギーだ。だが一方で、追われる立場のブッシュも笑顔を見せ続ければならないし、とんびに油揚げをさらわれたヒラリー・クリントンも仏頂面をしている訳にいかない。ギリギリのところで、紳士の仮面をかぶるという暗黙の協定がなければどうなってしまうか分からない国なのかもしれない。

チェンジのスローガンを素直に受け止めているのだろう。高揚して、頷きながら泣いている黒人の婦人が沢山いた。オバマ新大統領はつかえる事なく人々を引き込む演説を行い、前大統領と頭の良さの違いを見せつけた。

様々なテーマに言及したが、仕事柄太陽光や風力によるエネルギー開発のくだりには、ああ、やっぱり本気なんだと思った。あのアメリカが日本の独壇場といわれる分野に本気で取り組もうとしている。結果として、勝ち残るのは総合力に勝った方だ。チマチマとした技術開発だけではなく、世論の同意を得ることのできる戦略を立て、社会に組み込んでいく政策を持つ者だけが強力な推進力を生むのだ。日本も頑張れ。


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