ミドルエイジのビジネスマン
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金曜日は前の職場仲間に呼んでもらって、あんこう鍋のご馳走だった。畏れ多くも銀座であんこう鍋、しかも全国ブランドの焼酎やビールが飲み放題で六千円という金額の安さだった。本当に、外食産業には何かが起こってしまった。
将来有望な小さい企業を支援するというビジネスも今は完全なアゲンストの暴風に見舞われている。どこも大きくなるどころか、生き残るのに必死の状態なのだ。仲間も、ある者は関連する別の部署に異動し、ある者は中に入って支援するために相手の側に転職した。
新人の若者だと思っていた者もいつの間にか精悍な顔つきになり、若き指導層の人たちは、中年の深みを顔に刻むようになっている。話が及べばまた水泳自慢をしようと思っていたのだが、よく見るとかつてプクプク太っていた人たちがみな締まった顔つきに変貌している。聞けばそれぞれにトレーニングをしているらしい。皆が自分で意識することなく、知らず知らずのうちに、来るべき厳しい環境下で生き残るべく、筋肉質の体を作って対応しようとしているのだろうか。
久しぶりに、華やかでしかも落ち着きのある夜の銀座をあるいて、リッチな気分に浸った。思えば煙たいばかりで、大して役にも立っていなかった年長者を呼んでもらってありがたい事だ。
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