ミドルエイジのビジネスマン
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| 2008年07月21日(月) |
ゴルフコンペの打上げだけ参加(1) |
けだるい夏の日の午後3時にターミナルを出発した新幹線は静かに神田、秋葉原を抜けて東京駅から離れていく。自暴自棄の無差別殺人事件が起きた街もあっという間に通り過ぎ、これでもかというくらいぎっしりと雑居ビルを詰め込んだオモチャ箱の都会を高架から眺めても、行き詰まった若者の心のうちなど見える訳もない。
田端、王子、戸田とマンションやら小さな家々やらがこれまた延々と続き、こんなところでチマチマと働くために何十年も生きてきたのだろうかとこれまでの生き方を振り返させる。
隣に座っている母娘は栄養士学校のパンフレットを眺めている。来春あたり、あこがれの東京暮らしをしたい娘と専門学校を見に来たのだろうか。故郷に向かう新幹線から景色を眺めると、自分だけではなく同級生や知り合いがどんな気持ちでこのとてつもなく高速の文明の利器に乗っていたのだろうかと思う。車内販売のコーヒーを飲んで窓の外を眺めながら故郷に向かう。今日は同級生コンペの打ち上げにだけ参加するのだ。
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